中国・虚妄のプロパガンダ(5/8)

 

5.欺瞞の展示写真。

 まだある。偽写真の展示である。のSAPIOには、「煙草を吸う中国人兵士の

生首写真」、「日本軍兵士による斬首写真」。前者は撮影者も撮影場所も判明せ

ず、日本人がやったと言う証拠もないのだ。後者は人物の影が一方向ではなく、

兵士の服装が日本軍のものではありえないものであり、合成写真で信憑性は

全くない。

 これらのことは、東中野修道氏の「南京事件証拠写真を検証する」(草思

社、1,575円)南京事件、国民党極秘文書から読み解く」草思社1,400

円)に詳しく述べられている。

 更に「百人斬り」の東京日日新聞(現毎日新聞)の切り抜き記事のパネルも、旧

館から引き続き展示されている。この百人斬りは戦意高揚のための

「フィクション」だったことが明らかになっているものである。

東京日日新聞に掲載された記事は次の通り。

第一報--昭和12年('37)11月30日付け朝刊

第二報--昭和12年('37)12月4日付け朝刊

第三報--昭和12年('37)12月6日付け朝刊

第4報--昭和12年('37)12月13日付け朝刊

 いずれも浅海一男氏の署名が入っていると言う。しかも彼はこの百人斬りの

南京軍事裁判では、なんら役に立つ証言をしなかったと言う。彼も朝日の本多勝

一記者と同じ穴のむじなだったようだ。

 その結果、昭和12年に、南京攻略戦に参加した「野田毅少尉」と「向井敏明少

尉」の2人の立派な日本人を、南京郊外の雨花台刑場の露と消えさせてしまっ

た。銃殺刑であった。時に、昭和23年(1948年)1月28日のことである。

 なお、向井敏明少尉殿には二人の娘さん(エミコ、千恵子)がおり、向井少尉と

野田少尉の名誉を回復するための「百人斬り訴訟」の裁判が行われ、「必ずしも

嘘だとは断定できない」と言う判決が下ったやに聞いている。全く馬鹿な話だ。

裁判官にもコミンテルンの毒牙が及んでいる、と言うことなのか。

6.中国共産党抗日路線。

 この記念館には、新たに「慰安婦制度」のコーナーが新設されたと言う。そして

人だかりがしていると言う。このSAPIOでは、「これまで韓国との歴史問題だっ

慰安婦が、今後、中国の新たな対日カードになる危険性もある。」と言ってい

る。

米国の下院で非難決議が採択され、オランダ、韓国、カナダ、欧州議会でも

決議されている。これに中国も加わり、「慰安婦対日包囲網」を作り上げる恐れ

がある。

 なぜこれほどまでに、チンコロ中国は日本を蔑(さげす)むのか。その理由は明

かである。全世界での日本の評判を貶(おとし)めて、中国の日本への侵略

を正当化させることである。正当化させなくとも、中国が日本に攻め入った時の

非難の強さを弱めさせるための下準備なのである。そのための置石が、

リニューアルオープンさせた新南京大虐殺記念館なのである。解説文は、

中日英の三ヶ国語で表記されていると言う。明らかに、北京オリンピックでの

欧米観光客目当ての魂胆が見える。

尖閣列島を、日本は本気で守る手立てを、今から準備しておかなければならない。

 慰安婦問題についても、当ブログの'07/7/29~8/2を参照願いたい。

この非難決議が、全くの間違いであることが証明されている。

そして、このSAPIOは、次のように結んでいる。

『表向きは「和平路線」が演出されていても、新刊の展示物は自己批判

神がなく、一方的に日本を断罪する歴史観 に貫かれている。

相変わらずの中国共産党の「抗日路線」だ。これに対し日本政府は毅然と

た対応がとられるのか。

2008年は北京五輪で世界の政府要人や多くの観光客が中国を訪れる。

こんなウソで塗り固められた虐殺記念館を世界の人々が詣でる自体を

日本府は黙認してはならない。

 福田のオタンコナスには出来ない相談か。福田は、もっとしっかり中国の現状

日本人の怒りを直視しなければならない。

(続く)