中国・毒餃子・メタミドホス事件(その後)

'08.03.06、日本警察庁は中国公安省から有機リン系農薬メタミドホスが袋の外

から内側に「浸透した」とする実験結果を受け取っている。そして、中国側は

これを根拠に「中国国内での農薬の混入の可能性は極めて少ない」としている。

しかるに日本側は、「浸透しない」として「農薬の混入は中国側である可能性が

い」と主張している。'08.03.07中日新聞

日本側は中国から提供された資料を、既に詳しく分析しているはずである。分析

結果はいったいどちらが正しいのか。

さらに'08.03.08中日新聞は、次のように伝えている。

兵庫県警捜査本部は、返品され大阪の業者が保管していた餃子39袋の外側か

ら、新たに有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を検出したと、3月7日発表している。

ジクロルボスでなくて、メタミドホスが検出された、のである。この39袋は中国・

天洋食品で昨年10月1日に製造された「中華deごちそうひとくち餃子」で、いず

れも未開封だったとのこと。

しかも、千葉の親子が中毒を起こした餃子から検出された「メタミドホス」の濃度

は、

・皮が3,580ppm

・具が3,160ppm      と極めて高濃度だったとする鑑定結果を、

'08.03.13千葉県警は発表している。

これは、食品衛生法で定められた

・ニラの残留農薬基準 0.3Ppmの一万倍以上

・キャベツの基準 1.0Ppmの三千倍以上 に当たる。

しかも、一度に摂取しても健康に影響が出ないメタミドホスの量は、0.15mg

以内(体重50kgの人で)とされているので、餃子一個で約300倍に達する。

一口で重篤な健康被害を引き起こす量である。'08.03.14中日新聞

また、'08.03.12日経新聞夕刊には、次のように報道している。

3月12日、中国外相ヨウケツチは、人民大会堂で記者会見し、「中国側は調査を

続けていくことを強調したい」とほざいたうえに、日本側に一層の協力を求めて

る。そして胡錦濤の訪日の遅れの原因がこの中毒事件ではない、とその影響

否定している。

盗人猛々しい、とはこのことだ。そう思いませんか、福田さん。

しかも、'08.04.28中日新聞朝刊では、密封された餃子一袋の内側から有機

リン系殺虫剤「メタミドホス」を新たに検出したと、兵庫県警捜査本部が4月28

発表したと報じている。しかも袋には穴や傷が無かったという。内側からの検

出は二例目だと言う。

これで警察庁は中国で混入されたのは確定的と見て中国側に伝えている。さら

回収餃子を分析して内側からの検出例を増やすべきであろう。そして中国を、

真綿で締め付けるように追い詰めよ。

政府は、袋の外側からは浸透しないと言う分析結果を早くマスコミに公表してほ

い。胡錦濤なんぞに気兼ねをする必要などさらさら無いぞ、福田さん。

胡錦濤との会談をキレイ事で済ませるようなことで、お茶を濁すようなことをすれ

ば、どんなことになるか良く考えてみることだ。

早く分析結果の公表を頼むよ、福田さん。