映画「靖国」に物申す(11)

(6) 刀匠刈谷直治さんは、李・インの質問にも全くぶれないさすが日本刀の刀匠だ。


いろいろ誘導質問をする李・インに対して、刈谷さんもひとつだけ質問する。

「小泉さんが靖国神社にお詣(まい)りすることをあなたはどう思いますか」と。


李・インはこれには答えられない。答えれば、この映画が反日映画だと言うこ

とを暴露することになるから。そのかわり、「刈谷さんはどう思うか」と反問す

る。すると刈谷さんはここでもぶれない。



韓国や中国の人達は起こるかもしれないけれど、私は小泉さんといっしょの

ようなものだから、靖国神社は国のために亡くなった人の霊を慰めるために

あって、将来戦争が起こらないようにと……



坪内祐三氏は次のように結んでいる。


「これまで述べたように、李監督はこの映画で様々な情報やイメージの操作

を行っている。


そういう操作がありながら、刈谷さんの表情の一つ一つは、その操作を越え

て、靖国の真実を描き出して行く。


その美しい姿をより多くの人たちに見てもらうためにも、『靖国』は、絶対

に上映中止にするべきでない
。」と。



私はここで一言付け加えたい。将来戦争が起こらないように祈るのは当然で

あるが、将来戦争が起こらないようにするには、祈りだけではダメである。

ロシアのグルジア侵攻でも分かるように、日本もいつどこから攻められるか分

からない。福田康夫の「人に嫌がることはしない」なんぞといっているようでは

独立は維持できない


憲法9条の破棄日本も核武装を進めることが必須である。

アメリカに変心を見てみよ。日米同盟がありながら、しかも北朝鮮をテロ支援

国家に指定する理由のひとつとして、日本人拉致問題を挙げている。それに

も拘らず、北朝鮮が核計画の申告書を6カ国協議の議長国の中国に提出す

れば、それだけで、北朝鮮へのテロ支援国家指定の解除と、対敵国通商

法の適用除外
を通告すると、あの黒人女性のライス国務長官が6月18日に

ワシントンでの講演で述べている。ライスはもちろんのことアメリカは信用で

きない
日本は自分の力で自分を守る必要がある。

(終わり)