ヨーロッパと日本(44)

それは、日本も核武装することである。北朝鮮核武装をしたのであるから、し

かも中国の核弾頭は、2百発以上が日本にセットされている現状を鑑み、そのこ

とを声高らかにあらゆる機会を利用して宣伝し、その危険性を訴えることである。

そして日本も核武装するかもしれないというムードを全世界に醸し出させること

である。そしてそれを半ば既成事実化することである。そして、おもむろに日本も

核武装が必要であると宣言すればよい。

世の中には、命よりも大切なものがある。

それは民族の・自分の国の・その国の民の独立と自由の確保である。命があっ

ても独立と自由がなければ死んだにも等しい。少なくとも、独立と自由は、命と同

じくらい大切なことである。チベットウイグルには独立と自由がない。国全体が

奴隷となってしまっている。アメリカの黒人奴隷よりもひどい状態に置かれてい

る、と思わなければいけない。事実、ウイグルでは適齢期の娘は強制的に漢民

族の男子の結婚させられて、ウイグルの種を絶やそうとしている。チベットでも同

じである。それなのに、世界はそのことを咎めない。

1972年の日中国交樹立の少し前に作成された、といわれている「日本開放第

二期工作概要」と言う資料がある。中国共産党が作成した工作員秘密指令

であるが、第二期とは日中国交回復後の次の段階の事をさしているのだが、

この工作概要には次のような指令がある。

我が党の日本解放の当面の基本戦略は、日本が現在保有している国力

の全てを、わが党の支配下に置き、わが党の世界戦略に奉仕せしめること

にあるとし、冒頭に「群集掌握の心理戦」の重要性を掲げている。

群集掌握の心理戦とは文化事業などを通じて全日本人に中国への好感、親

近感を抱かせることであり、その目的はわが党、わが国への警戒心を、無

意識に内に捨て去らせることにある」。そのために日本人大衆が中国大陸

に対し、今なお持っている”輝かしい伝統文化を持っている国”、”日本文化

の起源”、”文を重んじ、平和を愛する民族の国”と言うイメージをかきたて、

さらに高まらせるという。そして政界、学会、マスコミ、財界、など各界の日本人

をコントロールするために、対象をグループごとに働きかけの方法も指示してい

るが、その内容は驚くほど具体的だという。

胡錦濤温家宝微笑外交はこの指令に沿ったものであり、日本を独立国家と

して認めているからではない。日本を隷属させる為の方便と心得なければ、大

きな過ちを犯すことになる。特に日本の政治家や企業の研究開発部門、大学の

研究室などはこの点に心すべきである。

福田前首相は中国からの留学生の増加を約束した。さしずめ福田親子は二代

に渡って中国に篭絡されてしまっているのであろう。麻生も気を付けなければい

けない。それには「靖国神社への参拝の有無」で判断できる。麻生がもし靖国

神社へ参拝しなければ、中国に篭絡されてしまったと、日本国民は注意しなけ

ればならない。('07.5.8のブログ「中国の対日特殊工作」を参照のこと。

(続く)