(2)ジェレマイア・ライト牧師
オバマと関係のあるもう一人の過激な人物は、トリニティ・ユナイテッド教会で3
6年間牧師を務めている黒人の「ジェレマイア・ライト」である。オバマは家族と
ともに20年間に渡ってこの教会に所属し、ジェレマイア・ライト牧師に私淑してい
た。オバマは毎週この牧師の説教を聞き、また彼の下でミシェル・ロビンソンとの
結婚式も挙げている。
この教会は、シカゴ南西部にあり8,500人以上の会員をもつ有力な黒人教会
で、プロテスタント派に属するという。しかしライト牧師は人種差別的かつ反政
府的な考えを持つ過激派的な黒人活動家である。
「アメリカ合衆国政府は、我々(黒人)に”神よアメリカに祝福を”と唱えさせようと
するが、とんでもない。聖書は”神よアメリカに断罪を”と唱えよと教えている。
我々黒人を人間以下に扱っているアメリカに神よ断罪を。」などと説教している。
そして9.11直後の説教では、
「・・・我々は広島を爆撃した。我々は長崎を爆撃した。そして我々は核爆弾を落
とし、このたびニューヨークとペンタゴンで殺された数千人よりもはるかにたくさん
の人々を殺害した。我々はこのことから眼を背け続けている」
と語り、大きな論争を起こしている。しかしこの説教は真っ当なものと小生は思
う。
このような過激な発言がABCニュースに報道されると、2008年3月、オバマは
トリニティ・ユナイテッド教会とジェレマイア・ライト牧師との関係を断ったと言
われる。報道直後には、オバマはシカゴのアフリカ系アメリカ人社会に対する貢
献を挙げてライト牧師を擁護したが、その後も過激な発言が続いたため関係を
断ったと言う。
2008年5月31日に、「私は教会を非難しないし、教会を非難させたがる人々に
も関心が無い。選挙運動によって教会が関心に晒されすぎている」として、教会
から脱退したと言う。
この項も大半がWikipediaを参照している。
(続く)