【6】大統領就任式と就任演説
(1)就任宣誓のやり直し
2009年1月20日(現地時間)の正午、バラク・フセイン・オバマBarack
Hussein Obama大統領が誕生した。大統領就任自体はアメリカ合衆国憲法修
正第20条によって自動的に発効することになっている。したがって就任式とは、
次期大統領がアメリカ合衆国大統領に就任したことを国内外に表明する式典で
あり、就任当日は祝日となる。
今回の大統領就任式は午前11時半過ぎに始り、まず「ジョゼフ・バイデン」氏
(66才)が宣誓し、正式に副大統領に就任した。その後、オバマ新大統領がジョン
・ロバーツ連邦最高裁長官の立会いで、第16代大統領リンカーンが1861年就
任式に使った聖書に手をかけて宣誓した。そしてオバマ新大統領は、約20分間
の就任演説を行った。
しかし、下記の、MSNの産経ニュースによると
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090122/amr0901221147022-n1.htm
就任式典の翌日に、念のために就任宣誓をやり直していると言う。
宣誓のやり直しは極めて異例だと言う。事の起こりはロバート長官が憲法で規
定された「35語」の宣誓文を言い間違えた為に、オバマ氏もいったん言いよどん
だが、そのまま従ったためだ。
その35語とは、
「誠実に大統領の職務を遂行し、全力を尽くして合衆国憲法を維持し、
守り、擁護することを厳粛に誓います」と言うべきところ、「大統領の職務を
誠実に遂行する」と言い間違えたと言う。faithfullyの語順を間違えたのである。
正しくは、下記。 間違いは ↓ この箇所に入れてしまった。
「I do solemnly swear that I will faithfully execute ↓the office of President of
theUnited States, and will to the best of my ability,preserve,protect and
defend theConstitution of the United States.」
しかもオバマ氏の大統領宣誓が行われたのは、正午を5分ほど過ぎた時間と
なってしまっていた。そのためライブ中継をするテレビメディア各局では、宣誓の
前の音楽演奏の式次第の時に正午となってしまったので、「演奏中ではあります
が、合衆国憲法の規定によりオバマが正式に第44代合衆国大統領に今就任い
たしました」との主旨のアナウンスを入れている。この項を含む上記3項は下記
ブログを参考にしている。
http://knakashi.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-34b3.html
(続く)