バラク・フセイン・オバマ大統領(30)

要するに、この「太西洋憲章」は、あくまでも欧米列強(白人国家)にのみ適用

され、有色人種(日本など)には適用外で、欧米列強が有する植民地は絶対に手

放さない、有色人種には独立は絶対に許さない白人国家の支配下に置く

言っているのである。

この「大西洋憲章」の4ヶ月後に「大東亜戦争」が始るのであるが、この戦いは

白人から東亜の植民地を開放する戦いであった。即ち、「白人対有色人種の戦

」と言う意味合いを持っていたのである、と言うよりも、「白人有色人種の戦

そのものであった。

この「大西洋憲章」の考えをべースにアメリカは戦後の日本を、2度と独立し

外交政策が実行できない国にする。日本から、永久に自主防衛能力を剥

奪しておくと言うことを決めていたのである。アメリカは日本のおかげで、中国

に利権を獲得できなかったことを、いかに無念と思っていたことか、このことでよ

くわかるのであるアメリカの潜在意識の中には、「大西洋憲章が色濃く残っ

ていたのであろう。そのこころは、人種差別の温存である。

こんな国のアメリカに日本の主権が握られていて、よいものであろうか。やがては

中国に売られてしまう、と言うことが現実味を帯びてくるのである。ただし中国も

有色人種である。しかし中国は核を持っている。アメリカはその核に敬意を表し

ているのである。インドにも敬意を表したではないか。紙に書かれた約束をいか

に有効なものとするかは、どうも、核武装が必要なのである。これは今までの考

察でわかる。果たして四つ目のポイントは何であろうか。

日本の信頼する同盟国「アメリカ合衆国」は、果たして、信頼できる国なのか

以上見てきたように、米国は大西洋憲章の原則を、今でも堅持している、と推定

できる。こんな国を信頼できる、と言えるものか。否、信頼できない。もともと国際

社会は、無政府状態と言ったではないか。

(続く)