尖閣諸島問題(4.1)


(2)尖閣諸島は明らかに日本領である。

    

先ず日本政府の見解を見てみよう。外務省のホームページからの引用だ。

1、尖閣諸島の領有権についての基本的見解(外務省)

尖閣諸島は、1885年以降政府が沖縄県当局を通ずる等の方法により再三にわ

たり現地調査を行ない、単にこれが無人島であるのみならず、清国の支配が及

んでいる痕跡がないことを慎重確認の上、1895114に現地に標杭を建設

する旨の閣議決定を行なって正式にわが国の領土に編入することとしたもので

す。


 同諸島は爾来歴史的に一貫してわが国の領土たる南西諸島の一部を構成し

ており、18955発効の下関条約2に基づきわが国が清国より割譲を受

けた台湾及び澎湖諸島には含まれていません。http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/


このように、明らかに日本の固有領土だ、ということがはっきりしている。即ち、

1895即ち明治28年の114に、1885年以来の調査により明治政府は清

の支配が及んでいないことを確認して、日本領とした。この時期は、日清戦争

18947月~18954月)の最中であったが、この件は日清戦争とは何の関係

もない。

1952428発効・公布されたサン・フランシスコ平和条約においても

2条にて、台湾・澎湖諸島千島列島南樺太南洋諸島を放棄し、第3条にお

て、南西諸島(尖閣諸島を含む)、小笠原諸島アメリカ合衆国信託統治

くことを承認したのであって、尖閣諸島はにっ本固有の領土として扱われてい

る。

1971617署名の 沖縄返還協定でも尖閣諸島の施政権は日本に返還さ

れている。

中国の尖閣諸島は中国領とする議論は、日本に対する嫌がらせや中国の悪あ

がき以外の何物でもありません。地下資源を目当てに1970年以降、中国と台湾

が自国領だと言い出して物です。世界は、油断もすきもないということです。

しかしそうは言っても、日本がしっかりと尖閣諸島を守ってゆかなければ、いつ中

国に占領されてしまうかも知れません。世界は無政府状態であるので、そうなっ

ても誰も尖閣諸島や日本を守ってくれません。尖閣諸島は、日本自身が守らな

ければなりません

さらに、共産党も、赤旗で日本領だと宣言している。

      

4、尖閣諸島は日本領なのですか?20040401赤旗より)

            

〈問い〉 尖閣諸島を日本領土としたのは、日清戦争中だったと聞いています。日

清戦争で日本の植民地となった台湾は戦後、中国に返還したのに、なぜ、尖閣

諸島は日本領なのですか?(東京・一読者)

 〈答え〉 尖閣諸島は、魚釣島、北小島、南小島、久場島大正島の五島と、沖

の北岩、沖の南岩、飛瀬岩の三岩礁からなり、面積は5・56平方キロメートル

で、甲子園球場の約百四十個分の広さです。

 一八八五年(明治十八年)以降、日本政府は再三にわたり現地調査し、これが

無人島であるだけでなく、清国の支配が及んでいる痕跡がないことを確認の上、

一八九五年一月十四日に現地に標杭を建設する旨の閣議決定を行ない、日本

の領土に編入しました。その後、日本人が居住して、かつお節工場がつくられる

など、日本が実質的に支配してきました。

 この時期が日清戦争(一八九四年八月~九五年四月)と重なっていたことか

ら、中国は、日本が戦争に乗じて尖閣諸島を不当に奪ったと主張しています。

しかし、尖閣諸島の編入は不当な領土拡張ではなく、日清戦争とはまったく無関

係です。

 日清戦争終結のための日清講和条約(一八九五年四月)は、台湾・澎湖諸島

の日本割譲を決めました。これが日本側の不当な領土拡張であることは明らか

ですが、このなかに尖閣諸島は入っていません。交渉過程でも尖閣諸島の帰属

問題はとりあげられませんでした。

 一九四五年、日本の敗戦により、カイロ宣言およびポツダム宣言にしたがって、

台湾と澎湖諸島など日本が中国から不当に奪った地域は中国に返還されまし

た。尖閣諸島はこのなかに含まれず、中国側も日本のポツダム宣言の受諾当

時、尖閣諸島を要求していませんでした。

 この事実から、尖閣諸島の領有権が日本にあることは明らかですが、一九七

一年以後、中国も領有権を主張しています。

 日本共産党は、領有権問題は平和的な話し合いを通じて、解決することが必要

だと表明しています。(

 〔2004・4・1(木)〕
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-04-01/20040401_faq.html


このようにあらゆる事象は、尖閣諸島は日本領であることを示していますが、台

湾の馬英九総統までもが、尖閣諸島は台湾のものだと言い出したのだ。馬英九

は本土(共産中国)かぶれの国民党政権だ李登輝陳水扁民進党政権と

様変わりである。そのため中国も台湾と共闘して行きたいと思っているようだ。

登輝元総統が「尖閣は日本領土だ」といっているが、日本はこの点でも(馬英

九政権だから)注意が必要だ。馬英九は台湾にも「反日団体」を新設している。

(続く)