尖閣諸島問題(34)

中国に対しては、その脅しには決して乗らない、と言う決意を常に示しておく必要

がある。そうでもしないと、尖閣諸島を占領されても日本は何もしない、と言う気

配を与えてしまう恐れが多分にあるからである。

そのアメリカであるが、米調査船が公海上で中国から散々の妨害を受けている。
                  


(9)そのアメリカも中国に「タジタジ」である。


中国は、日本の排他的経済水域は言うに及ばず、尖閣諸島の日本領海を堂々

と侵犯して調査船を遊弋させて、潜水艦や機雷設置の為の海底調査をやってい

る。しかし中国近海の公海上でのアメリカの調査船の調査には気に障るらしい。

アメリカの調査船には中国艦船まで出動させ、具体的な妨害活動までしている。
         

51、中国艦船が公海上で米調査船を妨害200903100019

 米国防総省は9日、米海軍の調査船インペッカブル(5368トン)が南シナ海

公海上で中国の艦船から航路妨害などの嫌がらせを受けたとして、中国側に抗

議する方針であることを明らかにした。

 国防総省の声明によると、8日、中国海南島の南約120キロの南シナ海で調

査活動中だったインペッカブルに対し、中国艦船5隻が異常に接近して取り囲む

など「連携した妨害行為」を行い、インペッカブル側が危険を感じたため、放水す

るなどして対抗した。

 5隻のうち2隻は十数メートル以内まで接近し、同海域から出て行くよう要求し

たという。

 インペッカブルは非武装船で、潜水艦などが出す音を収集することが可能な

周波ソナーを配備。米海軍の軍人と、調査に当たる非軍人が乗り組んでいる。

(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090310/amr0903100023001-n1.htm


中国は、南シナ海東シナ海からグアム島近海までの海底調査などは、とっくの

昔に済ませている。それなのに、アメリカが調査船を公海上に派遣するのは気に

入らないらしい。これって将に覇権主義である。自分がやることには問題ないが、

他人が同じことをやることには、実力で阻止する。しかし国際社会は誰もそれを

罰しないし、文句すら言わない。やるが勝ちなのである。だから、国際社会は無

政府(状態)なのである。独立国はこういうことに対して、対抗措置を講じていな

ければならない。そうでもしなければ、独立なんぞは、保てないのである。先にも

言及したが、「日本国憲法」の前文、「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間

相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸

国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意し

。」なんぞは夢のまた夢、絵空事どころか日本を滅ぼす最悪の病原菌なので

ある。日本にはこんな病原菌を大事に培養しようとする極悪人、非国民が沢山

いる。まことに嘆かわしく、悲しいことだ。こんな事を信頼していたら、当の昔に日

本は中国の属国となってしまっている。アメリカとの同盟関係があったればこそ、

いまだに中国の属国とならずに済んでいるのである。もしこの理想を生かしたい

とすれば、この文言の次に下記の文言を付け加えておく必要がある。

「この理想を実現するために、日本国民は国防軍を保持し、核武装をしている

のである。そのため日本国民は国防の義務を果たさなければならない。」と。

もちろん憲法9条なんぞは破棄する。

アメリカは当然中国に抗議している。しかし中国は知らぬ存ぜぬだ。


(続く)