(1)2000年までに、各種艦艇の研究開発・建造と人材の育成を進める。
(2)2020年までに、大陸基地発進の中距離航空機部隊と攻撃型通常潜水艦を
主要な攻撃力とし、ヘリコプター搭載中型水上艦艇を指揮・支援戦力とする。
(3)2050年までに、航空母艦を核とし、対空・対水上艦艇、対潜水艦作戦能
力を持つ水上艦艇と潜水艦を配備した機動艦隊を保有する。
これに基づき、空母保有計画が具体化してきている。
「海洋の時代」にらんで
70年代から80年代にかけ、中国はフランス、イタリアなどから空母建造に関
連した兵器・技術を導入した。並行して、地上に設置された模擬空母甲板で、海
軍航空部隊の発着訓練が実施され、空母保有に向けて着実に進んでいること
が明らかにされた。
ついでソ連崩壊後のロシアからキエフ、ミンスク、ワリアーグの空母を購入し、
空母の研究開発が本格化する。スホイ27Kその他の艦載機購入の商談情報も
流れ、空母保有が現実の問題となっていた。実戦化されるのは、2020年以降
であろうが、この時点で中国が台湾を統一し、その海軍力を西太平洋とインド洋
に展開する戦略がみえる。そのためにも空母がなければならないわけだ。
(続く)