尖閣諸島問題(43-4)

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 わが国では、中国の空母建造、外洋進出に関連して、その能力を過小評価す

るような議論も散見されるが、これまで論じたように、中国の空母保有計画は長

い歴史をもっており、近年、にわかに始まったものではない。それは世界が70年

国連海洋法条約をめぐって「海洋の時代」に入ったことを契機に、中国海軍

南シナ海から東シナ海、さらには西太平洋、インド洋へと発展している動きに

連動している。

 沢東は中国の発展を、「無から有」「小から大」「低から高」という言葉で表

た。核ミサイル開発も海軍力の発展も、この言葉の通り進展している。金門

事件のころ、時代遅れの小型水上艦艇、潜水艦、短距離航空機で編成されてい

た中国海軍は、50年を経て外洋に進出する能力を備えた

 中国の海洋戦略はわが国の海域とシーレーンに直接影響する。中国の海

洋進出を軽視することなく、また過大視することなく、その実態と動向を正面から

見据える必要がある。(ひらまつ しげお)

http://sankei.jp.msn.com/world/china/090204/chn0902040305000-n1.htm
               

この記事を読むと、中国の機動部隊がわが国のシーレーンを押さえて、日本を干

上がらせる様子が目に浮かぶ。当然日本の防衛については、第七艦隊だけで事

足りるとは思えない。日本もアメリカと対等な形で、日米安保条約の役割を分担

できるような形に、早く持ってゆく必要がある。当然集団的自衛権はフリーに行使

できなくてはならない。そうでもしなければ、日本は中国に攻め滅ぼされてしま

う。何せ、中国は「日本殲滅」を目標にしているからである

(続く)