今まで見てきたように、中国海軍は外洋型へ転換して、日本近海を含む太平洋
全域での作戦能力の増強を進めている。麻生首相は、このことをどのように見て
いるのであろうか。中国の空母艦隊が、日本近海をうろちょろしだせば、日本の
外洋への進出やシーレーンの安全保障が危険にさらされるどころか、安全保障
が消滅してしまう。日本政府は如何なる戦略を構築しているのか。北朝鮮が核
実験を強行したからと言って、座り込みをするだけでは能がない。そんなことは
徒労に終わるだけで、何の意味もない。「日本も核保有の是非を検討する必要
がある」旨の声明を発するとか、政府声明がきつ過ぎると考えるのなら、誰かに
言わせることなどの実力行使をしなければ、何ら実効がない。北朝鮮の核実験
は、中国が、直接的にも間接的にも、やらせているのであり、6カ国協議の議長
国が中国であることは、強盗の仲間がそれを取り締まる警察官になっているに
等しい。
日本も、「これでは6カ国協議なんぞは意味がない、中国が北朝鮮を説得できな
ければ、日本も自分で自国は守らなければならない」と誰かに言わせる必要が
ある。
さし当たって「非核三原則」は考え直さなければならない。「持ち込ませず」は撤
回する必要がある。
中国の空母建造準備は着々と進んでいる。次の記事を参照願う。
63、中国、空母建造の準備完了か 民間機関が造船所の内部写真を入手200904161800
2009.4.16 18:00
このニュースのトピックス:中国
中国の軍事動向に詳しい民間軍事研究機関、漢和情報センター(本部カナダ)
は16日、中国初の国産航空母艦の建造場所とみられる上海の造船所の内部
写真を独自に入手し分析した結果、空母建造に必要なすべての準備が完了して
いることが確認されたことを明らかにした。
同センターは東欧の造船関係者から、今年に入って撮影された上海・長興島
造船所内部の複数の写真を入手。専門家に依頼し分析したところ、同造船所の
「第3軍用ドック」に荷重600トン以上の大型クレーンや、艤装(ぎそう)作業を行
うための埠頭(ふとう)が完成しているのが確認された。近くにコンテナが置かれ、
中には溶接作業に必要な発電設備などが入っているとみられるという。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090416/chn0904161802005-n1.htm
(続く)