尖閣諸島問題(49-2)

64中国海軍 創設60周年 紛争にらみ外洋型転換 東・南シナ海の作戦能力強化

2009.4.18 01:05  このニュースのトピックス:中国

 【北京=野口東秀】今年創設60周年を迎える中国海軍が、台湾との紛争を想

定した近海防衛型から、太平洋やインド洋への展開をにらんだ外洋型への転換

を急ピッチで進めている。中国国防省などが認めた、同国初の空母建造計画も

その一環だ。また、海軍司令官が23日の記念式典を前に、部隊の遠洋訓練を

毎年実施する方針を表明、周辺各国・地域との間で領有権問題を抱える東シナ

海、南シナ海などでの作戦能力を高める構えを示した。

 国営新華社通信によると、呉勝利・海軍司令官は創設60周年を迎えた海軍の

今後の方針として、次世代型の水上艦艇や潜水艦などの実戦的訓練を強化する

と指摘。「数百キロ~数千キロ離れた海域での艦艇の昼夜航行訓練、数十日~

数カ月にわたる潜水艦の潜航待機訓練」を毎年行うことを明らかにした。東シナ

海や南シナ海などでの訓練を想定したものとみられている。

(続く)