さて、この北京五輪の国を挙げての行事に汚点を残すような「偽サイト」は、中国
政府として極力防御する筈であると思うが、どうもそうではなかったらしい。古森
義久氏の次の記事を参照願う。
17.6、【古森義久の北京奥運考】中国の異質性 200808181937
2008.8.18 19:37 このニュースのトピックス:北京五輪
(Photo)
米NYの国連本部前で中国政府への抗議デモを行うチベット人ら(AP)
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ラリー・マルーニさんと北京のホテルで昼食をともにして、「ああ、オリンピックは
こういう人たちに支えられているのだな」と実感した。彼はワシントンでの知人、
米国政府関連機関と契約して働く40代半ばの米国人男性である。
五輪ファンという言葉は彼にとって軽すぎる。夏冬両方のすべての五輪に毎回
必ず、どんな遠隔の地でも駆けつけ、開会から閉会まで多くの競技の観戦だけで
なく、主催国の社会や市民や文化までをじっくりと観察するというからだ。
まったくの個人で動くその種の五輪観察の常連が米国はじめ欧州やオーストラ
リアに合計数百人もいて、開催地でいつも顔を合わせる。独身のマルーニさんは
単独行だが、他にも一人旅が意外と多いのだという。
「常連は30歳代以上から70代まで文字どおり多様な男女です。アテネ五輪で
は70代半ばの米国人男性が現地で心臓の病気で急死して、仲間内では『ああ
いう死に方なら悪くない』と話題になりました」
マルーニさんは日ごろの余暇や趣味をすべて五輪観察に傾ける。出発は
1988年のソウル五輪だったから夏の五輪だけでも北京は6回目となる。
「いつも五輪開催の14カ月ほど前から交通手段、宿泊、入場券などの手配を
本格的に始めます。その準備段階から現地での競技観戦を含めて、今回の北京
はやはり異質です」(続く)