ちなみに中国が中国国内での餃子中毒事件を認めたのは、オリンピックの始まる直前の事
であった。北京オリンピックは、2008年8月8日から8月24日までの17日間。福田康夫
も舐められたものだ。
17.2、中国外務省、国内でギョーザ中毒認める200808061755
2008.8.6 17:55 このニュースのトピックス:中国製ギョーザ中毒問題
(Photo)
ギョーザ中毒事件を起こした冷凍ギョーザの製造元、「天洋食品」の工場=2008年1月、中国河北省石家荘市(共同)
中国外務省は6日、中国製ギョーザ中毒事件をめぐり「中国国内で6月中旬に中毒事件
が起きていた」と認めた。その上で「中国政府は事件を極めて重視している。公安省が全力
を挙げて捜査を展開している」と表明した。
共同通信の書面質問に答えた。質問は「天洋食品(中国河北省)が回収した冷凍ギョーザ
で、6月中旬、中国国内で中毒事件が起きたか」との内容だった。
一方、輸出食品の安全管理を担当する中国国家品質監督検査検疫総局の報道課は
「日本からの報道で初めて知った。事実関係を確認中だ」と述べ、事件発生の確認を避け
た。また、工場地元の河北省衛生庁衛生監督局は天洋食品のギョーザについて「同じ皮でつ
くったギョーザはすべて廃棄してある」と述べ、国内で流通したとの見方に疑問を投げかけ
た。(共同)http://sankei.jp.msn.com/world/china/080806/chn0808061757010-n1.htm
17.4、日本の対中不信緩和が目的か ギョーザ中毒認めた中国200808062055
2008.8.6 20:55 このニュースのトピックス:中国製ギョーザ中毒問題
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【北京=矢板明夫】中国政府は7月初め、天洋食品が生産したギョーザが中国国内でも中
毒事件を起こしたことを日本側に伝えた。「メタミドホスの混入は中国国内で行われ、ギョー
ザ中毒事件の責任は中国側 にある」と認めたに等しい。今年1月の事件発覚以後、「自分
たちは悪くない」とのかたくなな姿勢を崩さなかった中国当局がなぜ、突然、態度を軟化させ
たのか。五輪開催を前にして日本世論の対中不信を和らげたいとの思惑があったようだ。
2月に行われた中国公安省の会見で、中国側はギョーザ中毒事件の責任を完全に否定し
た。これは、国際社会の不安をかき立てることで、北京五輪への影響が出ることを避けるた
めとみられる。また、中国当局内部には、一定の期間が経過すれば、日本社会の関心が薄
れ、「いずれは風化する」との見方もあったと証言する中国筋もいる。
しかし、中国側のこうした対応が裏目に出る。3月にチベット騒乱が起き、国際社会が中国
への批判を強め、五輪開会式をボイコットする動きも出てきた。5月初め、日本重視路線を
全面的に打ち出し、外交の突破口を見つけたい胡錦濤国家主席が訪日したが、その際、日
本社会のギョーザ事件への関心の高さを知らされる。
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胡主席はこれまでの日本の経済援助に謝意を表明し、パンダの貸与を決めるなど“微笑外
交”を繰り広げたが、日本社会の反応は中国側が思うほど芳しくなかった。中国製食品のイ
メージもなかなか回復せず、売り上げは落ち込んだままだ。
中国の食の安全の問題よりも、中国政府の不誠実な態度が日本で問題視され、中国へ
の不信感を強めたことを中国政府は思い知った。
さらに、日本のマスコミの報道内容がインターネットなどを通じて中国国内に流れた。「中国
国内混入説」をとる日本のマスコミは「中国政府の発表よりずっと情報量が多く、説得力もあ
る」などと語る中国知識人もおり、「中国政府の発表はうそだ」と考える中国人も増えている。
ギョーザ問題で強硬姿勢を貫いても、中国にとってなにもいいことはない。
今回中国が態度を変えたのは、ギョーザ問題の否を認め、誠実な態度を見せることで、逆
に中国のイメージが改善されると胡錦濤指導部が判断したためのようだ。北京五輪で中国
は、日本の支持と応援を必要としている。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080806/chn0808062056013-n1.htm
中国が態度を変えたのは、ギョーザ問題の非を認め、誠実な態度を見せることで、逆に中国
のイメージが改善されると判断したようだか、甘い。日本で混入したなどと、中国国家品質
監督検査検疫総局 が言った時から、日本の中国に対する信用は地に落ちている。こんな
ことくらいで中国に対する信用は回復する筈が無い。次のニュースを見れば尚更中国に対す
る不信は増大している。
(続く)