尖閣諸島問題(69)

34.3、「日本の“中古品”なぜ」回収ギョーザ中毒で怒る従業員200901241512
2009.1.24 15:12
このニュースのトピックス:中国製ギョーザ中毒問題
(Photo)

無料配布された天洋食品のギョーザを食べ、従業員が中毒症状を起こした唐山鋼鉄本社=21日、中国河北省唐山市(共同)

 中国河北省唐山市の鉄鋼メーカー、唐山鋼鉄で昨年4~5月(筆者注、'08.4~5に配布さ

れた天洋食品(同省石家荘市)製のギョーザは、食べた一部の従業員が中毒症状を起こし

たが、ほかの多数の従業員は「日本で中毒を起こした“中古品”をなぜわれわれに食べさせ

るんだ」と懸念し、封も切らずに廃棄していた。



 昨年1月末に日本で事件発覚後、中国公安省は2月末に中国国内での混入の可能性を否

定していた。今回発覚した無料配布は、6月の中国での中毒事件で国内混入が決定的にな

る前。天洋食品を監督する河北省国有資産監督管理委員会は「安全」と判断、監督下の企

業に配布させたが、従業員らは当初から「危険性」を感じていたようだ。



 配布を受けた従業員の中には「食べた。結構おいしかった」(男性従業員)と話す人が半数

程度いる一方で、「もらってすぐに捨てた。中毒事件で回収されたギョーザでしょ」(女性従業

員)と安全性を疑問視する声もあった。



 また、別の女性従業員は「なぜ日本のお古を中国人が食べなくてはいけないのか。日本人

は中毒になるけど、中国人なら大丈夫ということか」と不快感を隠さなかった。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/china/090124/chn0901241513003-n1.htm

              
34.4、中国製ギョーザ、省政府が横流し斡旋 新たな中毒も 200901250102
2009.1.25 01:02
このニュースのトピックス:中国製ギョーザ中毒問題
(Photo)
ギョーザ中毒事件を起こした冷凍ギョーザの製造元「天洋食品」の工場=2008年1月、中国河北省石家荘市(共同)
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 【北京=矢板明夫】昨年1月
(筆者注、'08.1に発覚した中国製冷凍ギョーザによる中毒事

件後、製造元の国有企業「天洋食品」(河北省石家荘市)が売れ残った大量のギョーザを、

地元政府の斡旋(あっせん)で同省内の鉄鋼工場に横流しし、新たな中毒事件を引き起こし

ていたことが24日までに分かった。「中国国内での毒物混入はない」と断定した中国当局

発表を信用したためで、同省関係者もギョーザを食べた従業員も危険性について認識してい

なかったようだ。



 河北省の国有企業幹部によると、日本との取引を中止され経営難に陥った天洋食品を救

済するため、地元の国有企業を管轄する同省国有資産管理監督委員会は、同じ国有企業

の同省鉄鋼グループに対し、売れ残った10万食以上のギョーザの購入を持ちかけた。ギョ

ーザは同グループ傘下の唐山、承徳、張家口など各地の子会社で無料配布されたが、それ

を食べた複数の従業員が下痢や嘔吐(おうと)などの中毒症状を訴えたという。



 国営新華社通信は24日夜、天洋食品が回収したギョーザを昨年4月(筆者注、
'08.4に同

省の企業約20社が購入したと報じた。一方で、同ギョーザを食べて重い中毒症状を訴えた

ケースはないとする当局者らの見解も伝えた。

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 だが、「唐山鉄鋼」の50代の男性従業員は産経新聞に、「昨年5月ごろに会社からギョー

ザを数袋もらったが、同僚の中にギョーザで体調を崩し入院した人もいたため、しばらくして

回収された」と証言した。



 日本での中毒事件は中国でも報道されたが、中国公安省は昨年2月に記者会見で、「中国

国内での毒物混入」を否定したため、「日本での混入説」はほぼ既成事実として中国で認識

された。多くの中国メディアは「工場内の安全管理に問題なし」として、天洋食品を事件の被

害者のように報じたため、一般市民からも同情が集まっている。横流しを斡旋した地元政

は、ギョーザの危険性についてまったく認識していなかったと関係者は証言した。工場周

辺では、いまだに「日本人犯人説」が独り歩きしているのが現状だ。


                        ◇


 【中国製ギョーザ中毒事件】 2007年12月から08年1月にかけて、中国河北省石家荘

天洋食品が製造した冷凍ギョーザを食べた千葉、兵庫両県の3家族計10人が食中毒とな

り、製品から有機リン系殺虫剤メタミドホスを検出。中国側は中国での故意の混入を一貫し

て否定してきたが、中国でも中毒被害が発生。事件の真相は依然、解明されていない。

http://sankei.jp.msn.com/world/china/090124/chn0901242024004-n1.htm

             


河北省の国有資産管理監督委員会(地方行政府下の組織か)が、国有企業の同省鉄鋼グ

ループに対し売れ残った天洋食品(これも国有企業)の冷凍餃子の購入を持ちかけ、餃子を

購入したその鉄鋼グループが傘下の企業に無料配布したと言うことか。無料配布された冷凍

餃子はそれら社員家族に食卓に登り、多分多数の中毒患者を発生させたことと思う。



報道の自由が無い中国でのことなので、中国製冷凍毒餃子事件を知らない社員や知ってい

ても共産党独裁政治下で教育を受けたため、正確な判断ができなかったために多分ありが

たくその毒餃子を食べた人達が、「メタミドホス」中毒にかかったのではないかな。こんな事例

に接すれば、まともな社会に住んでいる人間ならば、天洋食品の餃子ならメタミドホスが混入

された餃子が混じっているかもしれないから食べないほうがよい、と判断する筈である。その

ように判断できた一部の人達は、無料配布された餃子は食べなかったと言う。当たり前だ。


(続く)