やはり中国人は、人が死のうがどうしようが、自分だけよければよし、とする社会
なのだ。更には、中国製冷凍毒餃子事件は2007年12月~2008年1月に起こってい
る。この事件でもって中国政府が本腰を入れて、食品汚染対策に取り組んでいた
ら、この粉ミルク事件は起こらなかったかもしれない。
ペット・フード有毒物質事件 2007年04月30日報道
冷凍毒餃子事件 2007年12月~2008年1月発生
メラミン混入粉ミルク事件 2008年9月12日自主回収報道
17.9b、ギョーザ、粉ミルク:中国、食品汚染でずさんな行政対応200809181056
【コラム】 2008/09/18(木) 10:56
先日、中国外交部関係者の知人とあったとき、中国製冷凍ギョーザ農薬混入事
件について話が及んだ。問題のギョーザを作った河北省の天洋食品製造のギョ
ーザが実は国内でもメタミドホス中毒を起こしていた。発生が発覚したのは6月中
旬。被害者は天洋食品工場関係者で1人。このことを中国側が7月初めに密かに
日本側に通達し、それを読売新聞が特ダネとして報道したあと、中国外交部が公
式に追認したが、中国メディアはほとんど取りあげていない。
その理由について彼は「日本と中国で中毒を引き起こしたギョーザは厳密に
いえば違う商品。容疑者も特定されておらず、中国と日本の二つの事件が、同一
の犯人によるものかも疑問が残っている。この段階で発表すれば、犯行が天洋
食品工場関係者によると確定したと誤解されるおそれがある。すでに日本メディア
はそのように報じている」という。
国民の安全にかかわる事件というのに、この後に及んで「国民が誤解すると
困る」という理由で積極的に情報公開しない。こういう国民をなめた考えが、私が
中国政府の最も嫌いなところである。日本の毒ギョーザ事件発生当初、国内でも
もっと警告的に報道されていれば、国内の事件は防げたかもしれず、1人の人間
の健康を守れたかもしれないのに。
(続く)