中国の食品安全問題は深刻で、最近も中国国産ブランド三鹿集団の粉ミル
クにメラミンが違法に添加されていた事件が発覚した。17日現在で6244人の赤
ん坊が腎臓結石になりうち3人が死亡し、三鹿だけでなく他22社の粉ミルクからも
メラミンが検出されている。メラミン添加は栄養が足りない粗悪ミルクの含有タン
パク量を検査数値上ごまかすためだ。
かつて輸入用ペットフードに違法添加され米国でペットの健康被害が出て大
問題となった事件があったが、その教訓が生かされていなかった。しかも五輪
前にメラミン添加事実が分かっていたのに当局があえて公表しなかった疑
いが濃厚だ。米国ペットフード事件などが発生したときメディアがもっと批判的に
当局の食品管理責任も含めて報道していれば、当局も食品のメラニン添加に対
する調査を徹底して、今回の事件などは防げたか、より早期に公表していたので
はないだろうか。
日本では汚染米転売問題で天地をひっくり返すような大騒ぎだ。健康被害例
がでていない事件ですら、メディアの批判の舌鋒は激しく、汚染米流通先として
公表された会社の社長が追いつめられて自殺した。中国なら、こういう事件も
「消費者の不安をあおる」と統制の対象になるのだろうか。だが無知でいること
による安心より、過剰な情報に翻弄される方がまし、と思う私は、日本人に生ま
れた幸運を、こういう事件の報道のとき感じるのだ。
(執筆:北京在住会社員・三河さつき)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0918&f=column_0918_002.shtml
誰でもペットフード事件や毒餃子事件を教訓にして、中国政府が対策をしていれ
ば防げたのではないかと、感ずる筈である。
さすがこのメラミン入りミルク事件では、乳業メーカーの代表達が拘束されてい
る。そして三鹿集団は破産している。そして乳業メーカーの代表者たちは死刑、
(続く)