これらのことが中国共産党政権の政策に、必ずや反映されてくると見るべきであ
り、懸案の日本の固有の領土である「尖閣諸島」への中国による侵略が行われる
ことも、現実味を帯びてくるのである。そうでなくても、日本固有の尖閣諸島は絶
対に死守する必要がある。それが日本国の主権、国体の護持(国の人権を守る
こと)につながるのであり、日本人としての誇りをまもることではあるまいか。日本
国政府が自国を真剣に守ることを実行することは、健全な国民教育につながる
のである。自分の国も守らないような国では、国民の模範とはなりえない。自分
の国を敢然と守ることこそ、日本国民としての基本的人権と自国への愛情を守
り、育むことの基盤となるものである、と信ずる次第である。
ところで、イタリアのラクイラで主要国首脳会議・G8が、7月8日午後(日本時間
夜)始まった。7/8はG8だけの首脳会議、G8と言うとG7にロシアを加えた8ヵ
国だが、7/9は新興5ヵ国を加えた主要国首脳会議拡大会合、7/10にはさら
にアフリカ諸国も出席する拡大会合が開催される。
☆G7=日、米、英、仏、独、伊、加
★G8=G7+ロシア
※新興5ヵ国=中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ
と言うことで、G7にBRIC's(ブラジル、ロシア、インド、中国)が加わり、それにメ
キシコと南アフリカが加わったのが拡大会合(13カ国)と思えばよい。
ちなみに、金融サミット(G20)は、この拡大会合に、韓国、豪州、インドネシア、
アルゼンチン、トルコ、サウジアラビア、EUの7ヵ国・地域が加わったものである。
新興国の5ヵ国も7/8には新興国首脳会議を開き、7/9にはG8拡大会合にも
出席する予定であったが、それらも吹っ飛ばして胡錦濤は急遽帰国してしまっ
た。胡錦濤は自国の財界人を300名ほど連れてきていたのだが、新疆ウイグル
自治区の暴動で急遽帰国してしまった。この暴動は相当大きかったようなので、
胡錦濤も他人には任せられないと言う気になったのであろう。なんとなれば、19
89年のチベット動乱の時に彼は、チベット自治区の総書記の地位にあり、徹底
的に弾圧をしてその動乱を押さえ込んでいる。その功績でここまでのし上がって
来たのであるが、ウイグルでも胡錦濤は徹底的に鉄砲と戦車で押さえ込むし、
押さえ込んだことであろう。だから死者が800人も出たとの報道となったのであ
る。実際には、死者はこの2、3倍は出ていることであろう。天安門では5千人とも
一万人とも言われた死者が、当局発表ではたったの319人となっている。
天安門事件と同じように、戦車や装甲車でひき殺し、鉄砲で撃ち殺し、暴動を鎮
圧したことであろうから、800人どころではなかったことであろう、と小生は危惧し
ている。
133,中国国家主席が新疆暴動で帰国、サミットは国務委員が出席=新華社200907080944
REUTERS 2009年7月8日(水)09:44
(Photo)(トムソンロイター)胡錦濤
[北京 8日 ロイター] 中国の新華社は8日、胡錦涛・国家主席が新疆ウイグ
ル自治区の暴動に対応するためイタリアから帰国する、と報じた。主要国首脳会
議(ラクイラ・サミット)は欠席する、という。
新華社は「国家主席は新疆ウイグル自治区の状況に対応するため、イタリアで
の滞在を短縮し、8日早朝に帰国の途に付いた」と伝えた。
戴秉国(たい・へいこく)国務委員が国家主席の代理としてサミットに出席すると
いう。
新疆の暴動ではこれまで156人が死亡、1000人超が負傷した。
サミットはイタリア中部の都市ラクイラで、8─10日の日程で開催される。胡錦
涛・国家主席は9日の会合に出席する予定だった。
国家主席は5日にイタリアに到着し、7日にはフィレンツェを訪問した。
イタリアの通信社ANSAは、国家主席は近郊のピサから出国する、と伝えた。
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/world/JAPAN-212771.html
この暴動の原因はと言うと、遠く離れた広東省の玩具工場へ出稼ぎに出ていた
ウイグル人2人が、漢族に殺されたことへの抗議行動として始まったと言う。
まずこの玩具工場の騒動のニュースを見てみよう。
(続く)