そして海外メディア向けに、中国共産党政府は、今回の「ウイグル暴動」を「テロ」
として、宣伝し始めている。地元テレビは「テロ撲滅」を繰り返し伝え、外出禁止の
「張り紙」などで威圧し、強い姿勢で臨んでいる。テロかどうかは取材活動で明ら
かになるはずであるのだが、中国は取材規制を敷いている。外国人記者クラブ
が声明を出している。これでも公明正大な取材が出来ていると言えるのであろう
か。テロと言えば国際社会は大目に見てくれるとでも思っているのであろうか。
131,テロ勢力の撲滅を宣伝=外出禁止令で静まる町-中国新疆200907080803
時事通信JIJI PRESS 2009年7月8日(水)08:03
【ウルムチ(中国新疆ウイグル自治区)8日時事】大規模暴動が起きた中国新
疆ウイグル自治区の区都ウルムチは7日夜、「外出禁止令」により異様な静けさ
に包まれた。地元テレビは、ウイグル独立派など「テロ勢力」の撲滅を繰り返し呼
び掛け、今回の暴動を「テロ」として強い姿勢で臨む当局の姿勢を宣伝した。
外出禁止令は7日午後9時(日本時間同10時)に出された。西域に位置するウ
ルムチの日没は遅く、多くの人々が町に繰り出す時間帯だが、行き交うのは警
察や軍などの車両のみ。市民は自宅近くで、「暴徒の急襲に備え」鉄パイプを手
に夕涼みしていた。
街角では、「大学入試で得点が加算されたり、政府はウイグル族に甘い政策を
とってきた。それなのに攻撃されるなんて、つまらない」などと、ウイグル族批判
に花を咲かせる漢族住民の姿が見られた。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-090708X917.html?C=S
135,(Photo)
テロ勢力の撲滅を宣伝=中国新疆200907081034
(時事通信) 7月 8日(水) 10時34分
7日午後9時、外出禁止令で静まり返る中国新疆ウイグル自治区のウルムチ市
内。地元テレビは、ウイグル独立派など「テロ勢力」の撲滅を繰り返し呼び掛け、
今回の暴動を「テロ」として強い姿勢で臨む当局の姿勢を宣伝【時事通信社】
http://news.goo.ne.jp/photo/jiji/world/jiji-8205981.html
141,【ウイグル暴動】中国が取材規制か 中国外国人記者クラブが声明200907120028
2009.7.12 00:28
北京の中国外国人記者クラブ(スコット・マクドナルド会長)は11日、新疆ウイグ
ル自治区で起きた暴動の取材を中国当局が規制しているとして、現地での自由
な取材を認めるよう求める声明を出した。
同自治区の区都ウルムチ市で5日に暴動が発生して以降、外国人記者は市内
へ立ち入り報道することが認められているが、テレビ東京の記者らが一時拘束さ
れたほか、自治区西部のカシュガルでは当局が記者の取材を認めないなど規
制を受けている。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090712/chn0907120030000-n1.htm
そしてトルコでは、ウイグル族がトルコ系民族でもあることから、大規模な中国の
対する抗議デモが行われている。
137,トルコで数千人が抗議デモ200907110120
2009.7.11 01:20
中国新疆ウイグル自治区での大規模暴動をめぐり、トルコ各地で10日、中国政
府に抗議するデモが行われ、フランス公共ラジオによると、トルコ人やウイグル人
ら数千人が参加した。
最大都市イスタンブールでは、参加者が「民族浄化にノー」などと叫び、中国国
旗や中国製品を焼くなどした。
トルコ人とウイグル人は民族的に深い関係にあり、トルコ国内には多数のウイ
グル人が居住している。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090711/chn0907110120001-n1.htm
昨年3月の北京五輪を前にした「チベット騒乱」と比べて、今回の国際社会の反
応は明らかに違う。しからば中国国内ではこの「ウイグル暴動」をどのように捕ら
えているのであろうか。中国政府は「テロ」と呼んでいたが、果たしてどんな都合
のよい解釈をしているのであろうか。上海の社会科学院の研究員の言い分が
載っているので、それを紹介しよう。
(続く)