143,中国当局者がウイグル暴動を非難 「建国以来最多の死傷者」 200907130916
2009年7月13日 09:16 カテゴリー:アジア・世界
【ウルムチ13日共同】中国の国政助言機関、全国政治協商会議のウイグル族
幹部は12日、新疆ウイグル自治区を視察し、ウルムチ市内で5日に起きた暴動
について「(1949年の)新中国建国以来、最も多くの死傷者と最も深刻な財産
の損失を出し、社会に対する影響も最も大きい暴力犯罪事件だ」と非難した。
新華社が13日伝えた。
同幹部は、民族の団結の重要性を呼び掛けるとともに、暴動が「国内外の独立
派勢力の醜い顔を暴いた」と指摘。さらに「今回の事件は民族問題でも宗教問題
でもなく、祖国の統一と民族の団結を守る政治闘争だ」と強調した。
自治区当局によると、暴動による死者は12日までに184人に上り、負傷者も
1680人となった。939人の入院患者のうち74人が重体で、死者はさらに増え
る可能性がある。暴動で壊された車両は627台、被害を受けた店舗や家屋は計
633戸に上った。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/108502
そして中国は新疆ウルムチ地区へは外資などは一切入っていないにもかかわら
ず、今後の経済発展に大きなマイナスと論じているが、確かにマイナスではある
がもともと中国政府の直轄事業であることからそんなものはすぐ挽回されるはず
である。問題は、漢族とウイグル族の民族差別の撤廃であり、ウイグル経済の
中でウイグル族が公正と公平に取り扱われれば問題は半減する。そのための
ウイグル族への教育ではなかったか。
しかし現実はそうではない。社会的な差別の中でウイグル族は貧乏に喘(あえ)
いでいる。そのために広東省くんだりまで、出稼ぎに一括りで出されてしまう。地
元にはウイグル族には仕事がないのだ。めぼしい仕事はすべて漢族が独占して
いる。そして広東省へ行ってもウイグル族は漢族にいじめられる。そして公表で
は2人が殺されている。実際には60人とも言われているが。
そんな差別に抗議するために「平和的なデモ」(NO.140,NO142)を行っただけな
のだが、「そこに治安部隊が無差別に発砲した」と言うところが真相なのではな
いかと、小生は推定している。
(続く)