尖閣諸島問題(92-2)

中国はHIV(Human Immunodeficiency Virus,人免疫不全ウイルス)そっくりで

る。そして、世界をAIDS(Acquired Immune Deficiency Syndrome,後天性

免疫全症候群)におとしめる。

CO2の削減に努力しない中国を、世界は、HIChinaVirusと呼ぼう。いや、

ChinaHIVのほうが語呂がよいかもしれない。
               

6.8a,中国のCO2排出量がハイペースで増加中200803180000

Mason Inman
for National Geographic News
March 18, 2008

 中国の温室効果ガスの排出量が、予想を上回るペースで増加しているという

最新研究が発表された。

気候変動に関する政府間パネルIPCC)の予測では、2004~2010年の中国の

二酸化炭素(CO2)排出量は毎年約2.5~5%上昇するとしていた。しかし、カリフ

ォルニア大学のマクシミリアン・アウフハマー氏のグループによる新しい研究結

果によれば、上昇率はこの予測の2~4倍にもなるという。「この排出増加率は

われわれの最悪の予想をも上回っている。大気中のCO2濃度の安定化という

目標の実現は極めて難しくなるだろう」とアウフハマー氏は語る。

 今回の研究結果の通りであれば、CO2の大気中への排出量を削減するため

の国際協定である京都議定書に影を落としかねない。中国、インド、ブラジルな

どの開発途上国は、削減目標の適用対象外となっているが、世界最大の人口を

擁する中国は、歴史上のどの国をも上回るほどの驚異的な速度で成長を続けて

いる。

 中国は電力の大部分を石炭に依存しているため、過去数年間で週におよそ

2基のペースで石炭火力発電所を建設している。中国の予想を上回る排出量は

京都議定書の削減目標を完全に無力化しかねないため、中国に対してクリーン

な成長を求める圧力が強まるだろうと専門家は言う。「中国をはじめとする開発

途上国を今後の環境協定に組み入れることがこれでますます重要になった」とア

ウフハマー氏は語る。

「今回の研究結果は非常に説得力がある」とワシントンの非営利シンクタンク

あるリソース・フォー・ザ・フューチャーのリチャード・モーゲンスタン氏は述べる。

「この研究は、もっぱら実体験に基づく証拠から導き出したわれわれの考えを裏

付けるものだ」。モーゲンスタン氏によれば、「中国は人々が想像するような一

枚岩の体制ではない」ので、今回の研究結果のように、それぞれの省と自治区

の実態に焦点を当てることが重要だという。

Photograph by China Photos/Getty Images

※この記事は米国版National Geographicのニュース記事アーカイブから翻訳

たものです。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=90024&expand

(続く)