以下、日本国憲法の禍根(修正すべき箇所)と其の改定案を示す。
(1)政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることの無いようにする---
これではすべての政府の行為が含まれてしまう。自衛戦争や売られた戦争など
でも 戦争が出来なくなってしまう可能性がある。やむを得ず戦争を遂行しなけれ
ばなら ない事態もある。→「真っ当な理由の無い」政府の行為 とする。
(2)平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を
保持しようと 決意した。---
知っての通り世界は無政府状態である。他国の公正と信義に信頼できるはず
が無い。 そのためこの理想を追求する文言の後に、次の文言を追加する。→
「この理想を実 現するために、日本国民は国防軍を保持し、再度の被爆の惨
禍をこうむらないため にも核武装をする。そのために日本国民は国防の義務
を果たさなければならな い。」
(3)平和のうちに生存する権利を有することを確認する。---
この表現では「なんにもしなくても平和が確保できる」ような感じがする。平和
は、 向こうから自然にやってくるものではない。勝ち取るものなのである。確か
に平和 のうちに生存する権利は持っているが、それは自分で守らないと勝ち取
ることは出 来ない。そのように表現しないと国民をミスリードしてしまう可能性が
ある。→
「… ことを確認する。ただしその権利は、無政府状態の世界の中で自らを守る
こ とにより勝ち取りかつ維持する必要がある。」
(4)全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。---
文脈からするとこの「全力を挙げて」の意味が不明で、単なる枕詞の意味としか
意 識されない。もっと具体的な表現が必要である。→
「国防軍を維持し、国防意識を 高め、全力を挙げてこの崇高な理想と目的を
達成することを誓う。」
(5)国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。---
相手があり、国際社会は全くの無政府状態なのであり、そんな中での国際紛争
を解 決してゆかなければならない。全くの武力の裏づけが無い状態では、紛争
当事者に は信用されないし、相手には足元を見られ決して妥協点が見つけられ
ない。最初か ら相手に足元を見透かされるようではだめなのだ。→
「国際紛争を解決する手段と しては、」最善とは言い難いが、必要最小限の、
核武装も含む国防軍を保持するこ とは有効でかつ必要不可欠である。
(6)前項の目的を達するため、 陸海空その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦 権は、これを認めない。---
以上の議論からは、こんな結論は決して導かれない。自国の平和は他国に守っ
ても らうものでもなく、他国によってもたらされるものでもない。→
必要最小限の陸海 空その他の戦力は保持することが必要である。そのため
の交戦権も認められる。
日本国の憲法がこのようなものであれば、北朝鮮の金正日なんぞによる日本
国民の拉致などは、きっと起こらなかったであろう。金正日も攻撃されるかもしれ
ないとの意識があり、決してそんな気持ちにはならなかったことと思う。全く日本
国憲法は、最悪の罪深い法律だ、これでは日本国は存続できない。
(続く)