尖閣諸島問題(111)

それに、もうひとつ。戦争は悲惨なものである。だから戦争はやってはいけない、

と人は言う。これは間違いである。こちらから仕掛けなくても戦争に負ければ、な

お悲惨な事態が待っている。日本の独立が阻止されることになる。さしずめ、チ

ベットやウイグルと同じ悲惨な運命となってしまう。悲惨な戦争をしてでも、守ら

なければならないものがあるのである。それが、自主独立であり、自由と民主主

義なのである。これを守るために、悲惨でも戦争をしなければならないものなの

である。考え方が逆である。チベットウイグルのように属国か隷属状態に貶

(おとし)められても、良いと思うのか。そんな時には、小生は悲惨な戦争を行っ

てでも、日本の独立と自由を守りきる必要がある、と確信するのである。そのた

め日本の自存・自衛のために戦って死んでいった310万の日本将兵を、尊ばな

ければならないのである。鳩山には、この種の日本を愛する気持ちは、少しも感

じられないのである。あの顔つきを見れば見るほど、日本の将来に期待が持てな

くなるのである。まことに悲しい限りである。8月6日、8月9日、8月15日と、この

ことを強く思うのである。だからオバマジョリティ」などと馬鹿なことを言う市長

なんぞは、信用できないのである。まだ「広島ドクトリン」とか「広島アピール」・

「広島テーゼ」
とか、自分の言葉で、自分の心を、世界の人々に伝えるべきなの

である。あれでは、誰も感動はしない、広島市として身を粉にして核廃絶に動い

ている気配が何も感じられないのである。日本としては、中国の核が一番危険

なのである。中国に行って、核被爆の悲惨さをPRするのが、広島市長の秋葉忠

利のやるべきことではないのかな。

次にその平和宣言なる物を載せるが、じっくりと読んでもらいたい。果たして感

動するかどうか。広島市として、秋葉忠利として、渾身の力を振り絞った跡は感

じられない。
               

176,秋葉忠利広島市長の平和宣言(全文)200908060850
2009年8月6日8時50分

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 人類絶滅兵器・原子爆弾広島市民の上に投下されてから64年、どんな言葉

を使っても言い尽(つく)せない被爆者の苦しみは今でも続いています。64年前

放射線が未(いま)だに身体を蝕(むしば)み、64年前の記憶が昨日のことの

ように蘇(よみがえ)り続けるからです。

 幸いなことに、被爆体験の重みは法的にも支えられています。原爆の人体へ

の影響が未だに解明されていない事実を謙虚に受け止めた勇気ある司法判断

がその好例です。日本国政府は、「黒い雨降雨地域」や海外の被爆者も含め

高齢化した被爆者の実態に即した援護策を充実すると共に、今こそ省庁の壁を

取り払い、「こんな思いを他の誰にもさせてはならぬ」という被爆者たちの悲願を

実現するため、2020年までの核兵器廃絶運動の旗手として世界をリードすべ

きです。

 今年4月には米国のオバマ大統領がプラハで、「核兵器を使った唯一の国とし

て」、「核兵器のない世界」実現のために努力する「道義的責任」があることを明

言しました。核兵器の廃絶は、被爆者のみならず世界の大多数の市民並びに

国々の声であり、その声にオバマ大統領が耳を傾けたことは、「廃絶されること

にしか意味のない核兵器」の位置付けを確固たるものにしました。

 それに応えて私たちには、オバマ大統領を支持し、核兵器廃絶のために活動

する責任があります。この点を強調するため、世界の多数派である私たち自身

を、オバマジョリティー」と呼び、力を合わせて2020年までに核兵器の廃絶を

実現しようと世界に呼び掛けます。その思いは、世界的評価が益々(ますます)

高まる日本国憲法に凝縮されています。

 全世界からの加盟都市が3000を超えた平和市長会議では、「2020ビジョ

ン」を具体化した「ヒロシマナガサキ議定書」を、来年のNPT再検討会議で採択

して貰(もら)うため全力疾走しています。採択後の筋書は、核実験を強行した北

朝鮮等、全(すべ)ての国における核兵器取得・配備の即時停止、核保有国・疑

惑国等の首脳の被爆地訪問国連軍縮特別総会の早期開催、2015年までの

核兵器禁止条約締結を目指す交渉開始、そして、2020年までの全ての核兵

器廃絶を想定しています。明日から長崎市で開かれる平和市長会議の総会で、

さらに詳細な計画を策定します。

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 2020年が大切なのは、一人でも多くの被爆者と共に核兵器の廃絶される日

を迎えたいからですし、また私たちの世代が核兵器を廃絶しなければ、次の世

代への最低限の責任さえ果たしたことにはならないからです。

 核兵器廃絶を視野に入れ積極的な活動を始めたグローバル・ゼロや核不拡散・

軍縮に関する国際委員会等、世界的影響力を持つ人々にも、2020年を目指

す輪に加わって頂きたいと願っています。

 対人地雷の禁止、グラミン銀行による貧困からの解放、温暖化の防止等、大

多数の世界市民の意思を尊重し市民の力で問題を解決する地球規模の民主

主義が今、正に発芽しつつあります。その芽を伸ばし、さらに大きな問題を解決

するためには、国連の中にこれら市民の声が直接届く仕組みを創(つく)る必要

があります。例えば、これまで戦争等の大きな悲劇を体験してきた都市100、そ

して、人口の多い都市100、計200都市からなる国連の下院を創設し、現在の

国連総会を上院とすることも一案です。

 被爆64周年の平和記念式典に当(あた)り、私たちは原爆犠牲者の御霊(み

たま)に心から哀悼の誠を捧(ささ)げ、長崎市と共に、また世界の多数派の市

民そして国々と共に、核兵器のない世界実現のため渾身(こんしん)の力を振

り絞る
ことをここに誓います。

 最後に、英語で世界に呼び掛けます。

We have the power.We have the responsibility.And we are the

 Obamajority.Together,we can abolish nuclear weapons.Yes,we

 can.(私たちには力があります。私たちには責任があります。そして、私たち

オバマジョリティーです。力を合わせれば核兵器は廃絶できます。絶対にでき

ます。)

2009年(平成21年)
8月6日
    広島市長 秋葉忠利

http://www.asahi.com/national/update/0806/OSK200908060004.html

(続く)