尖閣諸島問題(135)

さて次のビデオを見ていただきたい。

「中国のシルクロードにおける核爆発実験の年表」の最後の項目NO.52、NHK

への公開質問状の顛末を説明しているものである。

             
【高田純】もう一つの「NHKの大罪」1/2~2/2[H21/7/7]

http://www.youtube.com/watch?v=zBJxqprOuU0&feature=response_watch もうひとつのNHKの大罪1/2
http://www.youtube.com/watch?v=ZbaVI63FJaI&feature=channel もうひとつのNHKの大罪2/2
または、
http://www.youtube.com/profile?user=SakuraSoTV#play/uploads/354/zBJxqprOuU0 NHKの大罪1/2
http://www.youtube.com/profile?user=SakuraSoTV#play/uploads/353/ZbaVI63FJaI NHKの大罪2/2

(このURLのハイパーリンクが効かないときは、各自これをコピーして、IEなどのブラウザーのURL欄に貼り付けて、参照願う。)

           
それによると、NHKの取材班は楼蘭遺跡付近が中国の核実験場であることを

十分認識しており、中国サイドからは、そのため取材は許可されない、と言われ

ている。それにも拘らずNHKは取材を強行し、核爆発災害には一切触れること

も無く、シルクロード歴史ロマン番組を放送してきたのである。高田純氏の資料

によると、第1回の放送が1980年で、第2回が1983年、第3回が1989年と

なっている。そしてこのNHKのシルクロード番組に誘われて、この間(1979年

~1996年)約27万人もの日本人観光客が当地を訪れたのである。中国の核実

験は1996年に一旦終了しているが、この期間には将に、核実験が現に行われ

ていた期間なのである。彼らは確実の残留放射能を浴びている。そのため高田

純氏は「放射線防護情報センター」を設立し、情報収集を行っているのである。

            
高田純教授は、観光客が受けるリスクを5段階で示している。

1.核爆発に巻き込まれて即死。

2.核爆発を目撃し急性放射線障害で死亡。

3.核爆発を目撃しないが、核爆発直後に書くの砂をかぶり急性死亡。

4.急性障害とはならないが顕著に核の砂をかぶり後障害である白血病、固形が

んを帰国後発症する。

5.妊婦が核の砂を顕著にかぶり、死産・流産、そして奇形の出産となる。

          
1996年
までの約27万人の観光客に対しては、このすべてのリスクが該当す

るが、1997年以降の観光客には、1~3は除外されるが、4,5は該当すると

言う。1997年以降の観光客の数は、先に記述しているように約57万人と推定

している。


このことを怒りをこめて次のように記述している。

              
中国の核爆発災害に対する黙認は、「ノーモアヒロシマ・ノモウナガサキ」の大

合唱と矛盾する。これら”反核”団体の中国の核の蛮行の黙認は、これら団体が

反核団体ではなかったことを証明する事になる。筆者は、ある程度の範囲で、こ

れら団体の存在意義をこれまで認めていたが、その意識は百パーセント、今回

吹き飛んでしまった。


それら団体の中枢は、反核平和の意識ではなく、単なる反米反日に違いない。

真に平和を望む心ある日本人は、これら団体から離れたほうが良い。最悪の人

権人道問題となった中国の核の蛮行を黙認する人達は、中国共産党と同罪で

ある。

         
そしてこのことは、9月7日の当ブログNO.123で「78.3」のニュースとして紹介

しているが、更に米国の科学雑誌「サイエンティフィック・アメリカン」の7月号に

も掲載されたのだ。

          

164,米科学誌、中国・核実験でウイグル人数十万人が死亡した可能性200907301900
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2009.7.30 19:00 このニュースのトピックス:中国

 米国で最も人気の高い科学雑誌「サイエンティフィック・アメリカン」7月号が、

中国の新疆(しんきょう)ウイグル自治区中国当局が実施した40数回の核爆

発実験の放射能により、数十万ものウイグル住民が死亡した可能性があるとす

る記事を掲載した。


 記事は、ウイグル人医師のアニワル・トヒティ氏と札幌医科大教授で物理学者

の高田純氏の合同調査結果を基礎に書かれたもの。高田教授は同自治区のシ

ルクロード紀行番組を長年、放映したNHKの核実験無視の姿勢を非難している。


 「サイエンティフィック・アメリカン」7月号は、「中国の核実験は多数の人を殺

し、次世代を運命づけたのか」「中国が40年にわたり核爆弾を爆発させたこと

で、放射能の雲は住民の上を覆った」という見出しの記事を掲載した。


 同記事はまず、トヒティ医師が新疆ウイグル自治区で1973年の子供時代、3

日間、空が黒くなり、土砂のような雨が降ったのを目撃し、後年、それが核爆発

の結果だったことを認識したと指摘。その上で「シルクロード上のロプノル実験

場における、1964年から96年までの40数回の核爆発による放射能の結果、

数十万の住民が死んだ可能性がある」と報じた。

        
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 記事はさらに、現在、英国やトルコを拠点にウイグル人放射能被害を研究す

るトヒティ医師が、高田教授と「ロプノル・プロジェクト」という共同研究を進めて

いるとし、高田教授の「新疆ウイグル地区で放射能汚染のために19万4千人が

死亡し、120万人が白血病などを病んだ」という算定を伝えた。(
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/284385/


 「サイエンティフィック・アメリカン」は米国だけでなく国際的評価が高く、同誌が

今回、事実として正面から伝えた「シルクロードの核汚染」は、それを否定してき

中国政府にも厳しい詰問となる。


 また、高田教授はNHKが長年、シルクロードの番組を放映し、多数の日本人

観光客に核汚染が明白な地域を訪問させながら、核爆発については一切、沈黙

してきたとして今年4月、公開質問状の形で抗議した。

 NHK側は、「(放射能汚染についての)認識は放送当時も現在も持っていな

い」と回答したというが、今回の米国の科学雑誌の記事は、高田教授側の研究

の成果や意見に国際的認知を与えたこととなる
。(ワシントン 古森義久
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090730/chn0907301901009-n1.htm

(続く)