国慶節に思う。(29)

しかし中国国内では、「なんでこんなにも削減しなければならないのか」と言った批判が相次いでいると言う。やっぱり中国はHIVだ。10月1日の60周年国慶節には、あれだけの軍事パレードなどをして、「中国は既に超大国だ」などと宣伝したはずなのに、CO2排出の削減などする必要が無い、とは一体何事か。友愛精神を持っている鳩山なんぞは、こんなに地球に「反友愛」的な中国には強硬に噛み付くべきであるが、今のところ何の音沙汰も無い。

                        

中国、イメージアップ期待も経済への影響懸念 CO2削減目標200911272018
2009.11.27 20:18
                   

 【北京=矢板明夫】中国政府が2020年までに二酸化炭素(CO2)排出量を、GDP(国内総生産)比で05年水準より40~45%削減するとの行動目標を設定したことに対し、27日付の中国各紙は「国際社会に歓迎された決断」(経済参考報)などと大きく伝えた。「中国がリーダーシップを発揮することで、世界の温暖化対策に大きな弾みをつけるに違いない」と中国のイメージアップにつながることを強調している。

 株式市場も反応した。中国株の代表的指数である上海総合指数がこの日、マイナス2.36%と大きく下がる中、環境関連株は急騰した。菲達環保などストップ高を付ける銘柄もあった。

 40%を超える目標設定は国内専門家の予測を上回った。このためネットには批判的な意見も寄せられた。「訪中したオバマ大統領に乗せられたに違いない」「ここまで見えを張る必要はなかったのに」などと、中国経済に及ぼす影響を懸念する声も少なくない。

 今回、中国が発表した削減目標は日本や米国と異なり、二酸化炭素の排出総量ではなくGDP比であることが特徴だ。中国経済が現在のように毎年8%前後の成長を続ければ、20年のGDPは05年の3倍になることが予測され、GDP比の排出量を45%削減しても、排出量全体は05年比で70%増える見通しだ。鉄鋼、発電などで現在、エネルギー効率は悪いが、将来的には決して実現不可能な数値目標ではない。

 雇用の維持を優先したい胡錦濤政権は、温暖化対策が経済に与える影響を最小限に食い止めたい考えだ。今回はジレンマを抱えつつもぎりぎりの目標設定だったともいえる。国家発展改革委員会の解振華副主任は26日夜の記者会見で「非常に高い目標だ。達成するために大変な努力をしなければならない」と語った。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/091127/chn0911272019003-n1.htm

しかも日経新聞では5%成長で6割以上CO2の排出が増えると言っていたのだが、中国の成長率は5%どころではない。8%成長が当たり前だ(★)。そうするとCO2の排出はもっと増える事になる。この記事でも言っているようにGDPは3倍となる。すると対策を採らなかったとすると、CO2の排出もその比率で増えるから3倍となる。それから'05年比で40%の削減をしたとしても、焼け石に水なのである。3倍に増えたCO2から、'05年分のCO2の40%分だけ減らしても、それは数%の削減に留まるだけなのである。

(続く)