日本国憲法に第九条がある限り、日米同盟は日本にとって最重要な関係だ。
日米関係が機能しなくなれば、必ず中国が進出してくる。尖閣諸島問題どころで
はない。そのうちに核兵器を搭載した中国空母が、日本近海を遊弋する事とな
る。そうすれば、日本は完全に中国の属国だ。チベット自治区、新疆ウイグル自
治区、に続く、新疆大和族自治区となってしまう。かつてフィリピンが、1991年ピ
ナツボ山の大噴火で被害を受けたクラーク米国空軍基地の拡張修理を拒絶し、
撤廃をしつっこく迫った事があった。そのため米国は嫌気がさして、スービック海
軍基地とクラーク空軍基地をフィリピンに返却してしまった。するとすぐさま中国
が、南沙諸島を占領してしまったのである。あわてたフィリピンは米国に再度
フィリピンに進出して欲しいと懇願したが、後の祭り、米国に拒絶されてしまっ
た。フィリピンは、自国領だと主張していた南沙諸島を中国に取られてしまった
のである。しかも、国連をはじめ世界は何もしてくれなかった。将に世界は無政
府なのである。そして中国は南沙諸島を分捕り、ホクホク顔状態なのである。
南沙諸島はスプラトリー諸島とも言い、フィリピンのすぐ近くの海上にある。誰が
見ても中国領だとは思わない。明らかにフィリピン領なのである。それを中国は、
アメリカ軍のフィリピン撤退と同時に侵攻し、占領してしまったのである。フィリピ
ンは指をくわえて見ているしかなかったのである。戦前は、どこにも帰属していな
かったため日本領であった島々なのである。
当ブログの本年9/3の尖閣諸島問題NO.121では、'80~'90年代に掛けて中国は
南沙諸島に進出としているが、米軍撤退後に本格的に進出していたのである。
以下Wikipediaの解説を載せるので熟読願う。
南沙諸島(スプラトリー諸島)
1995年に米比相互防衛条約が解消されると、中華人民共和国軍の活動が活
発化し、フィリピン主張の島を占領して建造物を構築した。この機会主義的行動
が周辺諸国に中国の軍事的膨張に対する警戒心を呼び起こしたとされる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E8%AB%B8%E5%B3%B6
日米同盟が脆弱になれば、中国軍は必ずや日本近海での活動を活発化させる
筈である。そして中華人民共和国軍が尖閣諸島に上陸して、その領有を宣言す
るはずである。この事に対して、鳩山はどんな考えを持っているのか。民主党は
何を考えているのか。そんな事を考えて憂鬱となる。民主党政権が続く限り、明
るい日本の未来は来ないであろう。我々国民が、しっかりと蓮舫や鳩山民主党
を見張らなければならない、と瞑想する2010年の正月である。
それにもう一つ付け加えたい。米軍が撤退するとしたら、その後には日本軍(自
衛隊と呼んでいる)がそこに駐留しなければならないのである。日本国の国防の
ためには何らかの日本軍が駐留する基地は必要なのである。そのためにも沖
縄島民を始め、日本国民の覚醒が必要なのである。そうでなければ、この美し
い日本は残せない、と思わざるを得ない。軍国主義の中国共産党国家から日本
を守るためには、沖縄に軍事基地を置く事は最もプライオリティーの高いことな
のである。
そのことに頬被りする無責任な政治家が多いことを嘆く正月であった。正月雑感
はこれで終わり、本題に戻ろう。
(続く)