林野庁のホームページには「森林はどのくらいの二酸化炭素を吸収しているの
でしょうか?」と言う質問のページがあるが、ある樹木は○○本で年間××kgの
CO2を吸収する、などと説明しているが、これなどは樹木は死なないと言う前提
でないと成り立たないものだと、先生は言っている。従って、この前提は成り立た
ないものであるから、全くの虚偽なのであろう。林野庁のホームページは下記の
URLを参照のこと。
http://www.rinya.maff.go.jp/kids/study/function/kyuusyu.html
正しくは次のように記述すべきだと、武田先生は言っている。その通りである。
「スギの木は炭素を貯蔵していますが、枯死した時にその炭素は二酸化炭素に
なります。材木として利用しても最後は同じ量の二酸化炭素になるので吸収はさ
れません。」
森林が二酸化炭素を吸収するという話が信じられれば、林野庁は予算を多く貰
えるかもしれないと思って、「故意の誤報」を流しているのではないかと、記述さ
れている。極地の氷が溶けると陸地が水没する、なども同じ類の「故意の誤報」
だとしている。環境問題は金になる、とマスコミも心得違いをしているのではな
いか、と喝破(かっぱ、間違ったことを大声で正すこと)している。
「水素エネルギー」についての間違った概念も同様である。「水素はクリーンで、
無尽蔵なエネルギーである。」というのが、一般的に認識である。しかしそんな
水素は地球上にはない。だから一般的には水に電流を流して水素と酸素に分
解するのである。ここでも石油を燃やして発生させた電気を使っている。
2H2O→2H2+O2 と言う式はどこかで見ているはずである。確かに水を電気分
解すれば水素と酸素が得られるが、タダで獲得は出来ない。電気が必要なので
ある。電気が必要と言うことは、CO2をどこかで発生させている事になるのであ
る。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/ion5.html
水素自動車と言うものがある。水素を燃料として車を走らせるわけであるが、そ
の時点では水の電気分解の逆の事が起こるので、CO2は出さずに水が出るだ
けである。しかしその水素を作る過程では石油を燃やしてCO2を出していたの
である。それならば、直接、車で石油(ガソリン)を燃やせば良いのではないか
な、と言った話になるのである。だから、SUZUKI(スズキ株式会社、1990年10
月に社名変更)の技術の重役の話を、武田先生は紹介している。
彼は「水素自動車とガソリン自動車を比較すれば、二酸化炭素の発生量は水素
自動車の方が大きく、それは水素自動車を作るには大変な労力がかかること
や、もともと水素はエネルギーとしては地球上にないので、石油からつくることに
なるからそれも原因となって二酸化炭素が多くでる。」と言ったのである。
デンマークのコペンハーゲンでのCOP15では、中国のごり押しなどで何も決ま
らず、コペンハーゲン協定と言うあやふやな政治合意となった。そして今年の1
月末までにコペンハーゲン協定の付属書に各国のCO2削減目標を記載しなけ
ればならない。ぼんくらな鳩山は、まだ25%の削減と記載するつもりのようだが、
全くの大馬鹿者だ。小沢と並んで、日本を駄目にした日本人のトップ2となるであ
ろう。あの京都議定書で決められたCO2削減数字でどれほど温暖化防止に役
立つのであろうか。武田先生はここでもその試算を行っている。それを紹介しよ
う。(続く)