小沢資金問題(3)

A.土地購入資金の流れ

(0) 2004年10月5日陸山会はその資金から手付金として1千万円を不動

産会社に支払う。
(後述のNO.36参照)

(1) 2004年10月前半頃石川知裕秘書は小沢から、紙袋に入れられた4億

を渡される。この4億円の原資は不明である。

(2) 2004年10月13日から27日までに、石川は小沢の関連団体の「小沢一

政経研究会」「民主党岩手県第4区総支部」「その他の政治団体」などの陸山

会名義の4口座に、6千万円、3千万円、5千万円などと分散させ入金した。

(下記のNO.36参照)

(3) 2004年10月28日には、4億円全額を一つの口座に集約。通帳に手書き

「住」の字。

(4) 2004年10月29日の午前中に、土地代金の残金約3億4千万円を、都

内の不動産会社に振り込む。ここでは総額を3億5千万円として記述してゆく。

(5) この直後2004年10月29日)に石川は、別の資金の流れとして、小沢

の政治団体の「小沢一郎政経研究会」「誠山会」「 民主党岩手県第4区総支部 」

から、計1億8千万円陸山会に入金している。

(6) 収支報告書によるこの時点での陸山会の自己資金2億2千万円である。

(7) 石川はこれらを合わせて(1.8+2.2)計4億円の定期預金を作成する。

(収支報告書に記載、NO. 4参照)

(8) 2004年10月29日午後、この預金を銀行に担保として差し入れる。

(9) そしてこの担保で、小沢個人名義で4億円の融資を受ける。この融資書類

には、小沢一郎個人が署名している。
(次のNO.4参照)

(10)融資された4億円は更に、小沢から陸山会転貸しされている。(収支報告

書に記載、NO.4参照)

(11)銀行からの融資は、定期預金を05年と06年に2億円ずつ崩して小沢に支

出しているので、これで返済したものと思われる。
(後述のNO.24参照)

(12)また小沢から転貸しされた4億円は、2007年陸山会から小沢に返済

れている。

(13)2009年秋、小沢は、この融資された4億円で世田谷の土地を購入した

説明している。しかしこれは事実と異なっている
(前述のNO.6、次のNO.4参照)

      
なぜこれほどまでに複雑な資金操作をしているのであろうか。担保にするほどの

4億円があるにも拘わらず、金利の400万円超も厭わずに更に4億円の融資を

受けて、土地代金としている。何か曰く(いわく、事情・わけ)がありそうである。も

ちろん水谷建設からの最初の5千万円が含まれているからであるが、それよ

りも、4億円すべてがそのような形で手に入れた資金だからなのであろうと考え

るほうがよかろう。

  
これらの別ルートの資金の流れは、(1)~(4)の土地代金の流れを隠すための

ものであると考えられるが、それにしても不可解な手続きをとっている。これには

別の意図(資金洗浄もありそうだと思いませんか。

  
そして、小沢の収支報告書には、上記の(7)の定期預金と(10)の転貸ししか記載

されていない。従って(1)の4億円もさることながら、(5)の1億8千万円も(11)の4

億円の返済も記載がないところを見ると、これらは表に出したくない金だったの

である。

(続く)