番外編・プリウス急加速問題(2)

しかし車を長く使っていた経験から、なぜエンジンを切らなかったのかとか、ギアをニュート

ラルにしなかったのか、などと自然と疑問がわく。一般的に走行中にエンジンキーを切ると

パワーステアリングやブレーキブースターなどが効かなくなるので、禁止されている行為で

はある。しかしこの際は緊急事態であり、そんな事には構っていられない。それともそうした

けれども、それも効かなかったのか。もしそうであれば何か欠陥があったとも考えられる。

たとえばギアがニュートラルに入らなかったとか。

    

p0レクサス事故、米当局「フロアマットが原因」
(2010年2月20日03時08分  読売新聞)

 【ワシントン=岡田章裕】トヨタ自動車の大規模リコール(回収・無償修理)問題が深刻化

するきっかけとなった高級車「レクサスES350」の昨夏の暴走事故について、米高速道路

交通安全局(NHTSA)と地元警察が、事故原因をアクセルペダルがフロアマットに引っか

かって戻らなくなったことと特定していたことが18日、分かった。


 カリフォルニア州サンディエゴで一家4人が死亡したこの事故は、エンジンの燃料弁を制

御する電子制御スロットル・システム(ETCS)の不具合と急加速の関係も疑われていた。

ETCSについて米当局がとりあえず「シロ」判定したことは、来週予定される米下院公聴会

トヨタ車を巡る議論に影響を与える可能性もある。

 ただ米当局は、他の急加速の事例では電子制御系の調査を継続する方針だ。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100203-338161/index.htm  トヨタ

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100220-OYT1T00008.htm

     

この件も考えてみれば不思議な事件である。しかしこの車と交通センターとの無線のやりと

りがテレビなどで公開され、いっぺんにレクサスが悪者になってしまった。それには、それな

りの原因があったはずであり、何はともあれ、早急に原因が究明されん事を願うばかりで

ある。このサンディエゴでのレクサス暴走事故は次のURLに詳しく出ているので参照願い

たい。

http://nappi10.spaces.live.com/blog/cns!39E8451829AE7F4!19904.entry

     

p20急加速の原因はブレーキとアクセル踏み間違い NYタイムズ紙で大学教授指摘
2010.3.12 19:46  このニュースのトピックス:リコール

 【ワシントン=渡辺浩生】トヨタ自動車の大量リコール(回収・無償修理)問題に関連し、

11日付の米紙ニューヨーク・タイムズが、トヨタ車の急加速の原因を「ブレーキとアクセル

の踏み間違いだ」とする心理学者、リチャード・シュミットカリフォルニア大学ロサンゼルス

校名誉教授の寄稿を掲載した。


 1980年代にドイツ車「アウディ5000」の急加速が多発して大量リコールとなった際、調

査に携わった同教授は、今回の急加速の背景について「ブレーキを踏むつもりでアクセル

を踏む運転者によって頻繁に起きることにある」と説明。原因に疑われる電子系統の欠陥

ではなく、「人的要素」を指摘した。

 そのうえで、アクセルをブレーキと踏み間違えた結果、加速に驚いてさらにアクセルを踏

み、車がますます急加速して事故に至る-という仮説を紹介。「(ノイズの多さなどから)人

は意図するのと違う行動を起こす場合もある」としている。


 米道路交通安全局(NHTSA)は89年、「アウディ5000」の急加速の主な原因を「ペダ

ルの踏み間違い」と結論づけ、アウディは解決策として自動シフト・ロックを設計、他のメー

カーに広がった。今回も予防策として、米政府内ではブレーキがアクセルより優先される装

置の搭載義務化が検討されている。


 ただ、同教授は「運転手がブレーキに触れずにアクセルを踏む限り、役立たない」と警

告。装置が普及しても事故が起き続ければ、運転者が非難されると述べている。

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100312/biz1003121947035-n1.htm

  

ここにも言われているように、いくらブレーキが優先される仕組みと言ってもアクセルを踏

み続ける限り、ブレーキは優先されない。そしてアクセルペダルの踏み角でガソリンを噴射

する量をコントロールする電子制御スロットルシステムが、問題とされ始めたのである。AB

Cテレビの異常発生状況の報道は、故意にこの配線の皮膜をカットし配線同士をショートさ

せたものであり、普通は、と言うよりも一般的には絶対に有り得ない状況であったのである。

こんな事をすれば、どこの車であっても暴走するに違いない。しかしこの電子制御スロット

ルシステムの制御プロセス(プログラム)に欠陥がないかと、中間選挙を控えた米国議会

が目を付けたのである。


それにはトヨタの不手際も目立った。リコールへの対応が遅く、もしかしたらリコール隠し

していたのではないか、と勘ぐられてしまったのである。そのため米議会はトヨタのリコール

隠しを暴くためと、願わくばこの電子制御スロットルシステムの中身を暴くこともできるかも

しれないと、3回も続けて公聴会を開き、2月23日の「下院、エネルギー・商業委員会」に

米国トヨタ販売株式会社のジム・レンツ社長、2月24日の「下院、監視・政府改革委員

」にはトヨタ自動車株式会社の豊田章男社長本人と北米統括会社の稲葉良み社長

3月2日の「上院、商業・科学・交通委員会」にはトヨタ自動車の品質保証担当の佐々木

眞一副社長
、技術開発担当の内山田竹志副社長が証言した。しかし、その何れもで、電

子制御スロットルシステムについての不具合を否定した。


何はともあれハイブリッドシステムの回生ブレーキと油圧ブレーキのインターフェース部分

の一部が明らかにされてしまった、と言った論調が出ていたが、これはトヨタにとっても予

想外の事であったのではないかと推測される。まあ、技術的な細かい事は詳(つまび)らか

ではないが、リコールそのものをはじめ、リコールに対するトヨタの危機管理の脆弱さを暴

露してしまった事には、トヨタにとっても我々日本人にとっても誠に残念至極の出来事であっ

た。今後のトヨタの再発防止策の完遂を見守ってゆきたいものである。


それはそれとして、小生にはこれは第二の「ハル・ノートではないかと、思えて仕方のな

いところである。ハル・ノート大東亜戦争へ日本を誘い込んだ米国から「宣戦布告状」で

ある。このトヨタへの「公聴会」はトヨタへの公聴会ではあるが、明らかに日本に対する

第二の「ハル・ノート
であった。


米国の魂とも見られていた自動車産業の王者であったGMやクライスラーが、ものの見事

に崩壊してしまったからである。米国自身の責任ではあるが、金融工学なんぞと言って金

を弄(もてあそ)んで、本当に遊んで金儲けを企(たくら)んだ結果リーマンブラザースショッ

クから始まる金融危機のあおりを食らって、ものの見事に潰れてしまったのである。アメリ

カ経済そのものも一時期崩壊してしまったのであった。そしていまやGM、クライスラーはオ

バマ政府の管理下に置かれ、再建に励んでいるのである。儲かるからと言って世の中の省

エネ傾向に逆らって大型車ばっかり売っていて、世の中から置き去りにされてしまったGM

クライスラーであっても、オバマは自分の子供であり馬鹿ほどかわいいと思うらしく親ば

か振りを発揮して、トヨタを槍玉に挙げたのである。まあトヨタも悪いと言えば悪いのである

が、これを契機にトヨタを潰してしまえ、と言った気持ちがなかったかと言えば、嘘になる。

これが3回にもわたって開かれた公聴会である。


ハル・ノートについては、当ブログの2008年9月12日~13日の「靖国神社に参拝し

よう。
」とか、2008年12月27日~28日の「日本は侵略国家ではありません。」な

どを、是非参照願う。どのように日本は米国により、対米戦争に引っ張り込まれていったか

が理解できるものと思う。なかには、それでも理解できないトロマがいるがそれはやむを得

ない。そんな輩はほっとけばよい。
はあ?ほっとくのですか。そうです、馬鹿は死ななきゃ

なおらない、って言うでしょう

(続く)