小沢資金問題(26)

小沢は、週刊現代小沢一郎民主党代表の”隠し資産”を暴く」と言う記事を

みて、「絶対に許さない」と激怒したと言うが、即座には提訴していない。提訴

3ヶ月だ。この3ヶ月の間、小沢は何をやっていたのであろうか。その後、

同じ事務所費問題が世間を騒がせ、自民党の議員が大勢槍玉に上がっている。

これって、何か曰くが有りそうだ。小生は、こう推理する。

小沢はかなり金を使って、自民党の大臣連中の事務所費や行動などを調べさせ

ていた。かなりの金を使い、かなりの人数を動員した事であろう。秘書達はもちろ

んの事、探偵なども使った事であろう。その期間に3ヶ月が必要だったのである。

そしてかなりのネタを掴み、国会での嫌がらせ質問やマスコミなどに漏洩させた

のである。その結果が今まで述べてきたような事務所費問題の嵐となったのであ

る。ここに掲げていない問題、たとえば赤城の「絆創膏」問題やその他の種々の

問題が提起され、小沢の事務所費問題はどこかに吹き飛んでしまった。ちなみ

に小沢はこの事務所費問題の嵐をやり過ごすために自分の事務所費を公表し

た。それによると2003年~2005年の3年間で10億円以上に及んでいる。こ

らは主に不動産の取得に出費した額なのである。当然小沢が集めた政治資

が使われている。政治資金として集めた金は、当然政治活動に使われるとさ

ので無税である。その無税の金で、小沢は不動産投資を行っているのである。

  

この辺の事情を、長谷川氏はこのWiLLで次のように述べている。

    
『小沢氏が個人で不動産を買うと、購入資金をはじめ固定資産税維持管理

などを自分で負担し、売却益には所得税、住民税がかかるが、政治団体を通

して買えば、購入資金も固定資産税、維持管理費すべてに陸山会政治資金

を充てる
ので、自分の懐は全く痛まない。不動産売却益の非課税など、さまざ

まな税制優遇も受けられます。

政治団体の資金が非課税なのは、資金が政治活動に使われるから。ところが

小沢氏は政治資金政党助成金という人様のお金で、赤坂など都心の一等地

の不動産を次々に買い上げた。これは、政治資金という浄財の目的外使用

のものです。』

             

小沢は自身の政治団体の陸山会を通して、無税の金を使い不動産を購入し、

諸経費も政治資金で充当し、しかもその過程で資金洗浄まで実施していたの

である。そして自分に都合が悪くなり資金が集まらなくなれば、それらの不動産

を売却して無税で資金調達も出来る。更には自分が死んだ後は、その不動産は

家族に相続される。小沢家は安泰なのである。この政治団体が所有する不動

産が、その政治家の死後、その家族に相続されると言う実際の事例が存在す

る。こ
のWiLLは、自民党故・玉置和郎元総務庁長官の例を挙げている。

彼は、国会近くに「パレ・ロワイヤル永田町」と言う高級マンションの3室を、政治

資金で購入している。玉置氏は「自分で買える訳は無い、玉置会が購入したの

である」と、釈明していたが、彼の死後その日のうちに、彼の妻に相続されてい

たと言う。

  
だから小沢の不動産投資なのである。そしてこんな批判を避けるために小沢

は、例の「確認書」なる物を後出ししたのである。小沢は細川連立政権時代に

「政党助成法」なるザル法を成立させている(
当ブログ3月5日参照)。その税金

から支給される政党助成金で、小沢は、思うように不動産投資が出来るのであ

る。これらの事務所費問題の後これらの抜け穴を封じ込めるために、2007年

暮れに政治資金規正法が改正されて、政治資金管理団体が新たに不動産を保

有する事が禁止されたのである。

 
更に小沢の錬金術がある。それは小沢の資金管理団体陸山会へ融資した

金の利息である。小沢が融資した金の利息は3年間で、一千億円になっている

という。これも、言ってみれば、資金洗浄の一種なのであろう。ゼネコンなどから

巻き上げた黒い金を陸山会に融資して利子を取る。利子として小沢の元に戻っ

てきた金は、素性のはっきりした金となるのである。

 
更に
『あの「預金担保」と言う手法も奇妙である。手元資金があるにもかかわら

ず、わざわざ銀行に預金を組み、それを担保に銀行から融資を受けて不動産

を買う
と言う不可解な手法だ。』
と、このWiLLは言っている。石川は、特捜部

取調べに対して、小沢氏の4億円は「表に出るとまずい金と思ったため、原資

を隠すため銀行融資を受ける偽装工作をした」と供述していると言う。この預金

担保の目的を、裏金隠しの資金洗浄マネーロンダリングだったとこのWiLLも

言っている。このことは、2月25日前後の当ブログにある程度詳しく記載されて

いるので参照願いたい。
  

石川の供述の記事は下記を参照願いたい。

   

s10石川被告「ミス」→「わざと」→「意図的でない」 公判で全面対決へ
2010.2.10 00:08

 「意図的に虚偽の報告をしたことはない」。政治資金規正法違反(虚偽記載)罪

で起訴され、保釈された民主党衆院議員石川知裕被告(36)。9日の記者会見

では捜査段階の供述を一転させ、起訴事実を否認した。公判でも起訴事実につ

いて全面的に争う見通しとなった。


 関係者によると、石川被告は逮捕前、虚偽記載について「自分の選挙前で忙し

くて忘れていた。記載ミスだった」と故意を否定。しかし、1月14日の3度目の任

意聴取で「わざと記載しなかった」と容疑を認め、同15日に逮捕された後も一貫

して故意に記載しなかったことを認めてきた。


 虚偽記載の理由については、「(民主党の)小沢(一郎)先生が大金を持ってい

ることが表に出さないようにした。表に出してはまずい金だと思った」と説明し、

土地代金の支払い後に受けた不要な銀行融資についても「原資を隠す偽装工

作だった」と供述したとされる。


 一方、水谷建設から裏献金5千万円を受け取った疑惑については「受け取って

いない」と全面否認を続けた。


 こうした石川被告の姿勢の変化を、早急に保釈を勝ち取るための“戦術”だった

とみる向きもある。一般的に、起訴事実を否認している場合は、保釈を申請して

も検察側が準抗告をし、勾留(こうりゅう)が続く可能性があるためだ。


 石川被告の公判は今後、公判前整理手続きが行われ、初公判は今夏以降と

なる見通しだが、検察側との全面対決が予想される

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100210/crm1002100012000-n1.htm
(続く)