小沢資金問題(31)

いくらトロイ国民でも、これだけ騙されれば気がつくはずだ。しかしその前に民主

党内での自浄作用が起きてよい筈なのだが、それが一向におきていない。どう

したことであろうか。あの中国に楯突いた前原誠司国交相でさえも、鳴りを潜め

ている。民主党の支持率の下落が収まらないのを見て、漸(ようや)く重い口を開

けている。しかしオブラートに包んだ物言いだ。そのため民主党内では、そんな

合唱はあまり鳴り響いてはいない。これが問題だ。いったい民主党には日本をど

う導くか、と言う哲学とかポリシーはあるのか。その答えは簡単だ。民主党は哲

学やポリシーを持ち合わせていない。あるのは、単に票集めのための政策

けなのである、日本がどうなるかは二の次なのだ。これでは困るのである。未来

の日本国民に、どんな日本を残すか
、が大切な仕事だと思うが、そんな兆し

は感じられない。民主党と言う政党、政権は日本のことを考えていない、と言う

事を、国民はようやく気づきつつある。それが支持率の低下だ。

  
小沢氏進退「歴史的使命感持ち判断を」 前原国交相
2010年3月9日11時48分

 前原誠司国土交通相は9日の閣議後の記者会見で、民主党小沢一郎幹事

長らの政治資金問題について、「『政治とカネ』の問題に厳しい姿勢を示さなけ

れば(内閣支持率)下落に歯止めがかからない。戦後初めて本格的な政権交代

をした歴史的な使命感を持って、当事者がどう判断されるかだ」と述べ、小沢氏

の進退問題に踏み込んだ。

 これまで前原氏は、小沢氏の進退について「本人が判断すべきこと」と繰り返し

てきた。内閣支持率の下落を持ち出すことで、小沢氏に自発的な幹事長辞任を

促す狙いがあるとみられる。

 鳩山由紀夫首相と小沢氏が企業・団体献金の禁止に向けた具体的な検討に

入ったことについても、前原氏は「北教組(北海道教職員組合)や小沢さんの問

題は政治家の倫理観の話であって、法律を厳しくすれば直る問題ではない」と

指摘。企業・団体献金の禁止によって小沢氏の政治的責任が果たされるわけ

ではないとの見方を示した。

http://www.asahi.com/politics/update/0309/TKY201003090178.html

   

まあかつて悪代官が自らを正して善政を行ったなどと言う事例はない。悪代官

の小沢や痴呆の鳩山が改悛するなどと言うことは考えられない。更にお付きの

烏合の衆たちは、勝手に悪代官の考えを忖度(そんたく、勝手におしはかる)し

てしまう。例の生方副幹事長解任事件などは、筆頭副幹事長の高嶋良充が小

沢のことを忖度して、先走って解任に走ったと言う論評もあるにはある。


高嶋良充は1941年3月生まれの69才、大阪市立城東工業高校を卒業し195

9年に枚方市役所に就職し水道局に配属されている。水道局では何をやってい

たか知らないが、多分検針の仕事なんかをやっていたのではないかなと思ってし

まうほどの、今度の処置の仕方は一方的であったようだ。そして組合活動に入り

とんとん拍子に出世していったと言う。きっと上へのオベンチャラが上手だったの

であろう。週刊新潮の4月1日号によると1965年頃から組合活動に従事して、

わずか7年後の1972年には書記長に抜擢されていると言う。1997年には全

国自治団体労働組合本部書記長となっており、翌1998年の第18回参議院

通常選挙で初当選している。そして今季限りで引退と言われているが、昨年

2009年10月に参院幹事長に抜擢され、同時に民主党の筆頭副幹事長にも推

挙されている。


よっぽど上へのゴマすりが上手なのであろう。それだけで生きてきたような人物

と見える。参議院議員会長の輿石東小沢幹事長腰巾着と言われている。

この生方幸夫副幹事長解任についても彼らを忖度して先走って解任に走ったと

言われているが、小生はそうは思わない。輿石や小沢の意向を確認してから、

解任へと走ったものと推理している。ゴマすりの上手な奴は、まず事前に権力者

の意向をお伺いしていたものと思われる。


小沢や鳩山、更には高嶋・生方などに何があったかは知らないが、あまりにも

「生方副幹事長解任」に対する世間の批判の大きさに驚いたのか、小沢と民主

党は「生方副幹事長解任」を撤回してしまった。撤回すれば支持率の低落は防ぐ

ことが出来るなんぞと思ったかもしれないが、小生はそんなに簡単に支持率が

回復するとは思わない。この先低落こそすれ上昇することはないであろう。

  

民主、生方副幹事長続投に転換 世論の批判うけ
2010年3月23日13時30分

 民主党は23日、執行部批判を繰り返したとして副幹事長を解任する方針を決

めていた生方幸夫衆院議員について、副幹事長を続投させる方針を決めた。小

沢一郎幹事長が同日午後、国会内で生方氏と会談。「もう一度やってくれない

か」と伝え、生方氏も了承した。副幹事長解任をめぐっては「言論封殺だ」と批判

する声が党内外に絶えず、世論へのマイナスイメージを懸念した執行部が方

針を変えた。

 23日午後の衆院本会議で、鳩山由紀夫首相は生方氏と会った際、「何とか穏

便にできないか考えている」と伝えた。その後、別の副幹事長から生方氏は「続

投の方向だ」と伝えられたという。

http://www.asahi.com/politics/update/0323/TKY201003230218.html

  

こうなると生方氏は怖いもの知らずだ。言いたい放題だ。この動きが民主党内に

広がれば、まだ民主党にも自浄作用が存在すると分かるのだが、多分広がらな

いであろう。そして小沢も幹事長を辞めずに居座り続けるつもりであろう。民主

党のこの体たらくには全く困ったことだ。日本がますます泥沼に落ち込んでしまう。

  

生方氏「小沢氏は証人喚問も」「高嶋氏は国民に謝罪を」
2010.3.24 22:14  このニュースのトピックス:民主党
(Photo)幹事長室を出て記者団の質問に答える民主党生方幸夫副幹事長=23日午後、国会内(酒巻俊介撮影)

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 民主党の生方(うぶかた)幸夫副幹事長は24日、民放テレビ番組に相次いで

出演するとともに記者団の取材に応じ、小沢一郎幹事長の「政治とカネ」の問題

について、小沢氏は証人喚問や参考人招致などの国会招致に応じるべきだと

の考えを示した。また、自身の副幹事長解任の方針決定に動いた高嶋良充筆

頭副幹事長らは国民に謝罪すべきだと指摘した。

 生方氏は、29日に予定される党正副幹事長会議で、小沢氏に「政治とカネ」

の問題について、国会で説明責任を果たすよう要請する考えを表明。「参考人

招致、証人喚問の形で(小沢氏が)言えば、そこで言ったことは事実だろうから、

国民も納得がいく」と述べた。それでも国民の理解が得られなければ、「上に立

つ者としてしっかり判断してほしい」と、辞任が望ましいとの認識を示した。

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要請が受け入れられない場合については「幹事長を支えられるのかという判断

をする。一緒に(仕事が)できないなら辞めざるを得ない」と、副幹事長辞任の可

能性に言及した。

 生方氏は高嶋氏について「自分で(私に)辞めろと言った。辞めなくてよくなった

のなら、私に理由を言うのが当然だ(がそれがない)。間違った判断をした人は

『迷惑をかけて申し訳ない』と国民に言ってほしい」と述べた。

 高嶋氏が小沢氏の意向を忖度(そんたく)して解任に動いたとの見方には「間

違えて忖度したのなら(小沢氏は)『私はそんなこと思っていない』と言わないと

訳が分からない。小沢氏はもっと自分の考えをしゃべらなければ」と注文をつけ

た。

 一方、民主党幹部には生方氏の言動を批判的にみる向きが強く、平田健二

国対委員長は記者会見で「彼の人間性だからあまり論評したくない。無視す

る」と不快感を示した。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100324/stt1003242214012-n1.htm
(続く)