番外編・プリウス急加速問題(26)

豊田章男社長は、トヨタに入社した当時激しいいじめにあったというが、中国事

業では部下を使いその事業を成功に導いている。今の豊田章男社長は何事に

も深く入りすぎる嫌いがあるようで、深く関与しすぎるために、部下が引きがちだ

と記述されている。創業家としての力みがあるのではないかと思われるが、この

中国での経営スタイルで行けばよいのではないか。所詮1人の人間であり、すべ

てのことに一から十まで関与する事は出来ない。人を使い、組織を使う事に慣れ

なければいけないのであろう。


それにしてもトヨタ内部が豊田綱領にあるように、上下一致がうまくいっていな

いようなのである。

    

p8.3なぜトヨタの歴代社長は、何も語らないのか 
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1002/24/news045.html
» 2010年02月24日 13時32分 UPDATE ニュース
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今年に入り、一気に火がついた感のあるトヨタ自動車の品質問題。「突然の加

速」や「急加速」の苦情が寄せられ波紋が広がっている一方、トヨタ内部での

お家騒動が勃発」といった声も出ている。[ZAKZAK]


 日本時間(2月)25日午前1時から、米下院監督・政府改革委員会の公聴会

臨むトヨタ自動車豊田章男社長(53)。本体のトップが出席するとあって、24

日未明の公聴会以上にヒートアップし、豊田氏は集中砲火を浴びることになりそ

うだ。そんな折、トヨタ内部での「お家騒動」勃発を指摘する声も。世界一の自動

車メーカーは混迷の度合いを深めている。

(Photo)豊田章男社長は25日の公聴会を乗り切れるだろうか

 今年に入り、一気に火がついた感のあるトヨタの品質問題。成り行きを見てき

トヨタ担当記者がこう明かす。


 「これまでなら、なんらかのコメントを出し、事態の沈静化に動いたはずの(トヨ

タ)歴代社長が、今回の件で一切マスコミの取材に応じないんです。そのため、

豊田社長が孤立する形になっている。これには強い違和感がありますね」


 ここでいう歴代社長とは、奥田碩(ひろし)相談役(77)、張富士夫会長(73)、

渡辺捷昭副会長(68)を指す。


 そしてこうした動きを“創業家外し”に向けた動きとみると、説明がつくという。


 「トヨタ経営陣のなかには、経営者としての実力が未知数なのに、創業家という

だけで豊田氏を社長に据えたことを快く思っていない人たちもいる。豊田家の持

ち株比率は、創業家といってもわずか2%ほど。資本の論理からも、創業家から

社長を出さなくてはいけない理由はなかった」(先の担当記者)


 ちなみに、豊田社長は2009年3月末時点でトヨタ株を457万4000株保有してい

るが、これはわずか0.13%にすぎない。


 さらに、社内の空気を複雑にしているのは、豊田氏が昨年6月の社長就任時

に行った人事。5人いる副社長をほぼ総取っ替えするなどして、社内にしこりを

残した。


 「豊田氏がこれまでの経営を完全に否定するかのような体制づくりをしたこと

を、快く思っていない幹部も多い。そのことがシコリとなってか、豊田社長に意図

的に情報を上げないような風潮ができ上がってしまった」(業界関係者)


 先のトヨタ担当記者がこんな見方をする。

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 「歴代首脳がダンマリを決め込むことにより、一連の品質問題は豊田社長1人

が抱え込む
ことになる。トヨタに対する米議会の攻勢など、今後の成り行き次第

では豊田氏は引責辞任に追い込まれる可能性も出てくる。その結果、創業家

外しが実現するわけです」


 一連の品質問題への対応が後手後手となり、経営トップの記者会見のタイミン

グも大きく見誤ってしまった豊田社長。


 危機管理問題に詳しい放送作家、村上信夫氏は次のように指摘する。


 「(豊田氏を快く思っていない幹部以外でも)創業家出身の社長を若殿のように

扱い、悪い情報は耳に入れないという状況ができ上がっていたのではないか。

情報が上がってこないため、豊田社長も状況を総合的に判断できなかった」


 だとすれば、豊田社長はまさに「裸の王様」ということになる。


 先のトヨタ担当記者は「豊田氏の記者会見でのやり取りをみていると、的外れ

な回答ばかり。恐らく公聴会は乗り切れないだろう」とみている。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1002/24/news045.html

      

まあトヨタの内部がこんな体たらく(ありさま)であれば、致し方ない。本当に凋落

の段階に入ってしまっているのであろう。現在のリコールの原因は豊田章男社長

の時代のものではない。それ以前の社長達のものである。しかしそれを言っちゃ

あお終いである。章男社長の我慢しどころである。我慢に我慢を重ねて、根アカ

でゆくしかない。嘘でもよいから明るく振舞う事である。そしてそれこそ愚直に、

問題を一つ一つ(といっても、そんな悠長な事は言っていられないが)解決してゆ

く事しかないのであろう。

(続く)