年央雑感(4)

いくら手のひらを返したような釈明をしても、それはあくまでも選挙目当ての釈明

でしかない。枝野幸男の「少ないお金で同じ効果をあげよ」なんぞは詭弁もい

いところだ。詭弁とは「道理に合っていないことをいかにも合っているかのように

言いくるめる事」なので、いかにも民主党の性格を如実に現している。いくら小沢

を切ったからといっても、民主党の本質は小沢そのものだ。嘘を平気でつく

(やから)が、民主党の政治家なのだ。蓮舫にいたっては、その上に「バカ」がつ

く。「国民の声を反映させよ」と日本における科学技術の重要性に対する自分

の無知の責任を、国民に転化している。蓮舫の論に従えば、国民が「スーパーコ

ンピューターは2位でよい」と言ったのではないかな。それが今では「2位ではダ

メ、1位だ」と言っているから1位を目指す、と言う事だ。なんと哲学が無いこと

か。こんな大バカに日本を任せられるもんか。こんな無定見な根無し草の蓮舫

に、日本国を任せられない。しかし国民はそんな似非(えせ)日本人の蓮舫に期

待していると言う。バカでないかい、ほんとに。


民主党の政策
は選挙目当てのばら撒き政策だ。下記の数字はこのブログを引

用している。

(http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-2210.html#)

子供手当ての支給、中学生までの子供1人に毎月2万6千円。毎年5兆6千

万円
。今年は半額が既に支給されている。在日外国人が偽の養子縁組をして

申請してくるケースが各地で起きている。これこそ日本国民の血税の無駄遣い

である。菅総理の参院マニフェストでは「国内居住要件」をつけると言っている

が、在日外国人にも支給されることになる。国連の要望があるからとはいえ、な

日本国籍に限らないのか大いに疑問であるし、個人支給ではなく保育園の増

設などの施策に支出すべきである。

高校授業料無償化、1人年間11万8千円。総額4300万円

農家への個別所得補償政策総額1兆円だ。

今年始まったばら撒きだけで、4兆円を超える子供手当ては半額として)。そ

していまだに延期されているが、

ガソリン軽油の暫定税率廃止、2兆6千万円。

高速道路無料化、2兆1千万円。

最低保障年金、月額七万円で総額10数兆円。

今の日本全体の債務残高は1,106兆円(2010/4末、http://www.kh-web.org/fin/

を超えている。そして国債などの発行残高は883兆円(2010/3末、

http://www.mof.go.jp/gbb/2203.htmに迫っている。こんな状態のところに更に財源

の保障もなしにばら撒きをするのである。2010年度(平成22年度)の一般会計

国家予算は(以下に概略するが)、92兆2992億円となり前年度からは3兆7512

億円も増加させている。そして歳出の増加分は大半が厚労省文科省と、民主

党が政権を担ってばら撒きをはじめることに費やした前年度の支出分なのである。

2010年度(平成22年度)一般会計国家予算(http://www.mof.go.jp/seifuan22/yosan003.pdf)

歳入        2010年度       対前年度
   税収・他  47兆9,962億円   - 7兆2,578億円
   国債等   44兆3,030億円        +11兆0,090億円
        合計     92兆2,992億円   + 3兆7,512億円

歳出
   国債費   20兆6,491億円   +  4,053億円
   地方交付税17兆4,777億円   +  9,044億円
   一般歳出  53兆4,542億円   +1兆7,233億円
   前年度補填   7,182億円   +   7,182億円
   合計     92兆2,992億円   +3兆7,512億円



この歳出の一般会計部分の対前年度増加している省は、文部科学省(3,110億

円)、厚生労働省(2兆3,992億円)、地方交付税(9,044億円)である。農家への

個別所得補償は申告制なので申し込みする農家はそれほど多くないという。該

当農家の数パーセントしか申し込みをしていないという事をどこかのニュースで

聞いたことがある。だから農家にとっても評判は良くないということであろう。だか

ら日本の農業のための施策ではなく、選挙目当ての票集めのためのばら撒

き政策
だったのである。


まあこれがざっと見た所の日本国の予算だ。必ずしも整合性は無いが、大雑把

に言って、今年の国家予算は民主党のばら撒き分だけが増えている勘定とな

る(☆)。しかもそれは国債の増額でまかなっている勘定となるのだ。選挙目当

てのばら撒き分を稼ぎ出すために「事業仕分け」なる無駄な仕事を始めたので

あるが、結果として、何の役にも立っていない。事実、民主党事業仕分けで何

をどれだけ節約したとか、総額どれだけの無駄を見つけ出したとかの発表を積

極的に聞いたことが無い。まあこの事業仕分けも、結局のところ、小沢座敷

一席に終わっていたという事であろう。結局は何兆円もの国家予算を使って、労

働組合へのオベンチャラだけに終わったということに尽きるのではないか、と思

われるのである。しかもその座敷芸者蓮舫は、そのために、枝野幸男の後を

継いで、行政刷新相に抜擢されている。枝野幸男は、小沢のあとを継いで民主

党の幹事長だ。だから蓮舫テレビ用の芸者だと、党内でも思われているの

だ。参院選を前にした民主党座敷の芸者なのだ。国民はそれに騙されてはいけ

ない。民主党芸者の蓮舫に日本での科学技術の重要性は、いまだに理解され

ていない。


そして来年度の2011年度の予算編成でも国債発行上限額を今年度並みの44

兆円にしぼるといっている。しかしだ、内閣府の試算によると一般会計歳出額

の想定は、今年度並みの91~92兆円で、税収増を見込んでも来年度の赤字は

約49兆円を上回ると言う。

赤字49兆円-国債44兆円=5兆円の不足となる。それに高齢化に伴う社会保

障費の自然増が1兆円が必要となり、合計で6兆円も不足となる。(6/23の東京

新聞・社説より)


それに参院選の公約として、先にあげた子供手当てだが上積みの計画や高速

道路無料化と農家への個別所得補償の段階的実施、ガソリン税率の廃止など

も引き続き取り組んでゆくと言っている。これらが先の6兆円に追加されるのだ。

財源が無いのにどうやって財政を立て直すのか、はなはだ疑問である。破綻し

ている上に更に破綻の上積みを重ねている。こんなことをやっていれば早晩

本自体が滅亡
してしまう。だから民主党にこの日本は任せられないのだ。

(続く)