年央雑感(14)

そんな民主党である。今度は菅総理の側近中の側近と言われている荒井聡

家戦略相に、事務所費に架空計上の疑いが出てきた。次の記事を参照願う。

       

11.5国家戦略相 荒井氏 知人宅に”事務所”

経費6年で4200万円計上 家賃払わず
  2010年6月10日(木)「しんぶん赤旗

 荒井聡国家戦略相(衆院北海道3区)の政治団体「荒井さとし政治活動講

演会」
が、東京都内の知人男性が住むマンションを「主たる事務所」の所在地

として総務省に届け出、経常経費として2008年までの6年間に:4200万円

を計上していたことが9日、分かりました。新井氏は管直人首相の側近。家賃

は払われておらず、計上した経費の使途の全容を説明する責任があります。

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 事務所費問題をめぐっては、自民党政権時代に、松岡利勝農水相(故人)

赤城徳彦農水相太田誠一農水相が賃料のかからない議員会館や自宅、

秘書宅を事務所所在地として届け出、巨額の経費を計上していたことが発覚。

あいついで辞任するなどの引き金となりました。


 総務省によると、同後援会は、1993年12月に設立、2002年12月に所在

地を横浜市から東京都府中市に移しました。事務所とされるマンションには、事

務所を示す看板などはなく、個人の表札がかかっているだけ。


 03年~08年政治資金収支報告書によると、この間の事務所経費は総

約4222万円で、うち人件費は計約2741万円、備品・消耗品費が

計約463万円、事務所費が計約1013万円。光熱水費はゼロでした。


 同日、荒井氏に代わって「問題ない」と説明した民主党細野豪志幹事長代理

も「家賃の費用を払った事実はない」としており、4000万円を超す経費の使途

について、本人が説明する必要があります。


 同後援会の会計事務担当者には、荒井氏の政策秘書の氏名と連絡先が記載

されていました。


 おもな収入は、毎年開催している政治資金集めパーティーで、金額は約1100

万円~約1400万円。事務所経費以外の支出は、パーティーの開催経費や荒

井氏の別の政治団体への寄付で、06年には、菅首相が率いる議員グループ

国のかたち研究会」に6万円支出しています。

「荒井さとし政治活動講演会」の経常経費

       人件費 備品消耗費 事務所費 総額
2003年   309    125       133   569
2004年   559      90       117    767
2005年   552      29       270    851
2006年   423      38       235    697
2007年   578      99       177    855
2008年   320      82        81   483
 総額    2741      463          1013    4222
≪注≫政治資金収支報告書で作成。単位は万円。万円以下は切り捨てのため合計額と一致しません。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-06-10/2010061015_01_1.html

       
ちなみに荒井聡の経歴を下記する。

荒井聡(あらい・さとし)国家戦略担当相(初入閣)

産経新聞2010/05/08  21:10

 平成5年の衆院選日本新党から初当選。さきがけに移り、菅直人政調会長

の下で政調副会長を務め、以後、側近として行動を共にしてきた
首相の最側近

鳩山前首相の補佐官として雇用対策や経済成長戦略などを手掛けた。農林水

産省出身。平成19年には衆院議員を辞職し、道知事選に挑戦した。趣味はテ

ニス。作家、司馬遼太郎の大ファン。64歳。北海道出身。

 【経歴】党役員室長、首相補佐官。東大卒。衆(5)北海道3区

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/401075/

             

日本新党は1992年5月に元熊本県知事の細川護熙氏が設立した新党で、同じ

年の参院選で細川や小池百合子など4人が当選する。そして宮沢内閣不信任

による衆院解散総選挙(1993年7月)では、細川を含む総勢35人が当選し一大

ブームを起こし、同8月には細川を首相とする非自民連立政権を樹立している。

前原、枝野、野田佳彦中田宏などはここの出身である。


荒井聡は、東大出身の役人で、なんとも風采の上がらない人物のようで、その

点人に取り入るのがお上手のような感じがする人物と見える。だから、管直人

の側近中の側近と言われれば、なるほどとうなづける感じがするのである。


(続く)