年央雑感(15)

この荒井氏の事務所費問題で、野党が騒がない筈がない。自民党としては、あ

の自殺してしまった農林水産に関するスペシャリストの松岡利勝、絆創膏の赤

城徳彦などは、民主党に散々痛みつけられた。そのことは一生忘れることが出

来ない出来事ではないかと思われるが、本来ならばこぞってマスコミも荒井聡

事務所費問題を取り上げなければならないところ、黙して語っていない。いくら

「罷免に値する」と息巻いても、風がなびいてくれない。だから日本国民はまだま

だ幼稚なのである。

     

11荒井氏の事務所費問題「罷免に値する」 野党、一斉に批判 
2010.6.9 13:02

 菅直人首相の側近である荒井聡国家戦略相が、都内の知人宅のマンションを

後援会の事務所として総務省に届け出て、事務所費を架空計上していた疑いが

9日、明らかになったが、荒井氏本人や事務所は同日午前、記者への説明を積

極的に行おうとはせず、民主党幹部が釈明する事態となった。閣僚の政治資金

をめぐる
疑惑の説明を党側が行うのは異例で、説明責任の重要性を強調し、

「クリーンな政治の追求」(首相)を標榜(ひょうぼう)した菅内閣は、発足2日目に

してつまずきを見せた。


 野党側は「
即罷免に値する」(自民党逢沢一郎元幹事長代理)などと一斉

に批判しており、荒井氏の辞任に発展すれば菅内閣が被る打撃は大きい。


 民主党細野豪志幹事長代理は9日午前、急遽(きゅうきょ)、記者団を党本

部に集め、荒井氏の問題について、違法性を否定した。しかし、一報を伝えた読

売新聞に対しては「事実関係をきちんと報道されることをお願いする」と述べるに

とどめ、訂正を求めることはなかった。


 荒井氏本人や事務所が自ら記者会見などを開いて、きちんと説明しないことに

ついて細野氏は「荒井議員は入閣直後で多忙だ。私が党を代表して話す」と釈

明。「私の説明で足りている」と
突っぱねた


 また、仙谷由人官房長官は9日午前の会見で、「(民主党の)幹事長部局か

らは、現時点で全く問題はないという報告を聞いている。党本部の調査をよく見

極め、私の所に(荒井氏を)呼ぶかを決定したいが、現在はその必要はない」と

述べた。


 しかし、民主党幹部も「よくもまあ、事務所費なんてわかりきったことを放置して

いたな。信じられない。がさつだ」と荒井氏を批判。党中堅は「新政権にみそをつ

けた。政治とカネの問題にけりをつけたはずだったのに…」と肩を落とした。



 一方、自民党石破茂政調会長は9日午前の会見で、荒井氏について

「当然、辞任に値する。自ら辞するべきだし、(菅直人首相の)
任命責任も当然

問われるべきだ」と猛烈に批判。さらに「かつて、わが党の松岡利勝赤城徳彦

両元農水相が追及されたときと本質的には同じだ。『政治とカネ』に対する認識

がきわめて不足している」と指摘した。


 共産党穀田恵二国対委員長は「白黒はっきりすれば、首相の任命責任

問われる。事務所費問題が話題になった後にやっているんだから、非常に罪

深い」と批判。公明党の斉藤鉄夫政調会長は「民主党の事務所費問題の追及

で、自民党農水相2人が辞めている。真実を明らかにすべきだ」と語った。


 菅首相は、鳩山由紀夫前首相と民主党小沢一郎前幹事長が「政治とカネ」

の問題で「退場」したのを受け、「『政治とカネ』に対する厳格な姿勢」を強調して

登場したばかり。菅氏の側近中の側近である荒井氏は9日未明、就任後初の記

者会見で「政治とカネの問題はこの内閣にとってきわめて大事な要点だ。クリー

ンであることの意味は、公開性の原則が貫かれているかどうかだ」と答えていた。


 荒井氏は9日午前に首相官邸での臨時閣議に出席する際、閣僚が出入りする

正面玄関とは別の出入り口を使う始末。正面玄関で待ち構える記者団を避けた

かったようだ。その後、荒井氏は同日昼、官邸で記者団に囲まれ、「政治資金

支報告書をチェックしたが問題はない。党にも調べてもらったが、やはり問題な

いという報告を受けた」と語った。


 菅首相は9日朝、宿泊先の東京・紀尾井町ホテルニューオータニを出る際、

「さっそく政治とカネの問題が出たが、(荒井氏に)説明は求めるのか」との記者

団の問いかけに、「おはよう」とだけ述べ、肝心の疑惑にはだんまりを決め込んだ

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100609/stt1006091226008-n1.htm

         

しかも同じような事務所費問題はあの蓮舫や川端文科相にもささやかれている。

  

12事務所費疑惑 蓮舫・川端両氏も追及へ 自民、質問主意書を提出
2010.6.10 07:12

(Photo)
発足直後に事務所費問題が発覚し「政治とカネ」問題で揺れる菅政権。内閣府職員へのあいさつ式に臨んだ渦中の荒井聡国家戦略担当相(右)のほか、蓮舫行政刷新担当相(左)と川端達夫文部科学相にも同様の疑いがかけられている。中央は玄葉光一郎公務員制度改革担当相=9日昼、内閣府荻窪佳撮影)

 自民党は9日、荒井聡国家戦略担当相に加え、蓮舫行政刷新担当相

端達夫文部科学相
にも事務所費を不正処理した疑いがあるとして、事実関係

を政府にただす質問主意書衆院に提出した。


 主意書などによると、蓮舫氏が代表を務め、政党交付金の受け皿となる「民主

党東京都参院選挙区第3総支部」は、政党交付金使途等報告書の「事務所費・

賃借料」の欄に平成18年から20年の3年間で計172万円を計上した。しかし、

報告書に登録した「主たる事務所」は東京都目黒区の蓮舫の自宅だった。


 蓮舫の個人事務所は、賃借料の不要な参院議員会館しかなく、「使用実態

が不明瞭(めいりょう)な自宅に賃借料を設定しているのは不自然だ」(茂木敏

充幹事長代理)としている。


 蓮舫氏の事務所は、産経新聞の取材に対し、自宅に事務所としての使用実態

はないことを認めた。ただ「賃借料は、議員会館にいる秘書が日常業務に使う

車の駐車場代(月4万円程度)とコピー機のリース代(月1万数千円)だけだ」と

説明。蓮舫氏も9日の日本テレビの番組で「適正な処理をしている」と主張した。


 これに対し、質問主意書の提出者である自民党赤沢亮正衆院議員は「自民

党政権では事務所費問題を抱えた閣僚は、蓮舫氏の求めなどに応じ領収書を

すべて公開した。速やかに領収書を公開しないのなら、大臣を辞任すべきだ」と

述べ、10日に蓮舫氏の自宅を視察し、実態調査を進める考えを示した。


 川端氏については、政治団体「達友会」が昭和62年から平成20年までの

間に、事務所費を計約3735万円を計上。しかし「主たる事務所の所在地」は川

端氏の出身母体である東レ労働組合幹部宅や、自らの公設秘書宅だった

としている。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100610/stt1006100713004-n1.htm
(続く)