岡田監督に物申す。(15)

32「岡ちゃんごめんね」は流行語大賞になるか?
2010年7月10日(土)10:00    R25.jp (http://r25.yahoo.co.jp/)

今晩、サッカー日本代表はW杯決勝トーナメント初戦でパラグアイと対戦する。

日本代表史上初のベスト8入りを目指すが、ネットでは岡田武史監督(53歳)に

謝罪をする人が続出している。


本大会開始までは「迷走している」「今からトルシエに変えろ!」など散々な評価

をされていたが、初戦のカメルーン戦勝利で評価は一転。さらにはデンマーク戦

での勝利とそれにともなう決勝トーナメント進出でその高評価は揺るぎないものと

なった。


ツイッターでは「#okachan_sorry」のハッシュタグができ、「岡ちゃんゴメンネ!

3連敗だと思ってた!」「マジで岡ちゃんソーリーですな。成田空港行けないけど、

帰ってきたらみんなで土下座で迎えなアカンよな」「俺も流れにのって…『岡田監

督すいませんでしたm(_ _)m』」と謝罪する人が続出。この状況を受けて「もしか

して、今年の流行語?『岡ちゃんごめんねm(_ _)m』」と指摘する人が出た。


2ちゃんねるでは「【謝罪会場】岡田武史監督へ」というスレッドが立ち、「期待出

来ないなんて考えてました。すいませんでした!!!!」「真摯に反省します。

土下座して誤りますけど、見かけたらその前に抱きつきたいです」(原文ママ

「土下座して血が出るまで額を地面にこすり付けてお詫びします」「誠に申し訳な

かった あんたは本物の智将だったわ」など謝罪する人が続出した。


コラムニストの小田嶋隆氏は、日経ビジネスオンラインで5月21日、「次期代表

チームの監督にはジローラモを」のタイトルでコラムを執筆。そこでは「逆に言え

ば、日本人監督は、どんなに有能であっても適任ではないということだ。その意

味で、岡田さんはマズかったと思っている」と岡田監督が監督でいることに疑問

符を投げかけたが、6月25日には「土下座マン」のイラストを掲載したうえで「三

連敗などと失礼な予想を掲げたのは、私の不明のいたすところだった」とお詫び

した。


また、大会開始前に自国メディアからメンバー選考・手腕を散々酷評されていた、

アルゼンチン代表監督のマラドーナ氏が決勝T進出後の会見で「お前らは選手

たちに謝るべきだ」と発言のパロディで、2ちゃんねるでは「『お前らは間違って

いた!』岡田監督、報道陣に謝罪求める」というスレッドも立つなど、現在のネッ

ト界では「岡ちゃんごめんね」ムードが漂っている。

R25編集部)

「岡ちゃんごめんね」は流行語大賞になるか?はコチラ
http://news.goo.ne.jp/article/r25/life/r25-20100629-00002767.html

         

その何かは、岡田監督は、「強国と本気の試合ができる環境があれば、まだま

だ強くなる」と言っている。そして更にそれには、日本サッカー強化のための

長期戦略の策定
個の力の強化であるとする記事がある。個の力には、パス

センスの向上
に他に、ドリブル突破力の向上であると思えるのであるが、ま

あ、いずれにせよ、パスもドリブルもシュートするためのものであるので、その両

方の技の向上が必要なのであろう。どこかで、キラーパスよりもキラーシュートを

大切にしたい、と言った記事を読んだこともあるが、シュートに結びつかなければ

キラーパスもドリブル突破も生きないからだ。得点するためのシュートこそ個の

力が必要となる。

           

34直前の4連敗が功を奏した?
サッカー日本代表に学ぶ「強い組織づくり」の極意

【第27回】 2010年7月12日

川原 慎也 [船井総合研究所 シニアコンサルタント戦略 コンサルティンググル

ープ グループマネジャー]
1
 今回のサッカーワールドカップにおける日本代表の当初予想を覆す活躍は、

企業経営や組織づくりにおいてもいくつかの示唆を与えてくれたように感じてい

ます。そこで今回は、サッカー日本代表に学ぶ強い企業や組織のつくり方につ

いて、考えていきましょう。


なぜサッカー日本代表は
戦略上のジレンマから脱却できたのか

「決定力不足が大きな課題だ!」

「戦略がブレる岡田監督に問題がある!」


 ワールドカップが始まる前の段階では、サポーターを中心としたサッカーファン、

TV・新聞等のマスコミから、日本代表に対する様々な批判がありました。


 そういった批判はもっともだなと思う反面、日本代表の岡田監督には乗り越え

なければならない戦略上のジレンマがあり、非常に大変な役割であると感じてい

ました。


 アジア予選における日本代表は、韓国代表等と肩を並べる強豪国であり、そこ

における戦い方は当然「点をとりにいって勝つ戦略をとらなければなりません。

ビジネスに置き換えると“強者の戦略”ということになるでしょうか。よって、弱い

相手を攻めあぐねるような試合が続くと、「決定力不足」といった意見が噴出す

るのを記憶されている方も多いと思います。


 しかしながら、ひとたびアジア予選を勝ち抜いてしまえば、日本代表のポジショ

ンは下から数えた方がはやい“弱小国”です。アジア予選を勝ち抜いてきた「点を

とりにいって勝つ」戦略がそのまま通用するとは到底考えられません。かと言っ

て、予選突破という成功を果たしたチームを抜本的に変えるという決断も容易に

できることではありません。


 2002年の日韓ワールドカップで、日本代表と韓国代表グループリーグを突

破し、特に韓国代表はアジア勢初のベスト4という快挙を成し遂げました。全て

の試合がホームという地の利も当然ありますが、何よりも予選を免除され、世界

の強豪国と戦うための明確な戦略を貫くことが可能だったことが大きな要因だっ

たと思われます。


 以上のような視点から、今回はやはりグループリーグを勝ち抜くには厳しいだ

ろうという予想を多くの方がしていました。しかし、ワールドカップ前の国際親善

試合4連敗
という事実が、結果としてジレンマからの脱却につながりました。岡

田監督は、「点をとられない戦略への変更を決断するとともに、その戦略を実

行するための最適なメンバーへの入替を断行したのです。

(続く)