番外編・プリウス急加速問題(62)

これは8/31のNO.61からの続きである。

さて小生がこのブログを開始しようと思い立った発端のひとつとなった大きな事

件は、あのマーク・セイラー事件である。この事件は2009年8月29日にカル

フォルニア州サンディエゴで起きた。トヨタのレクサスブランドのES350が暴走し

て一家4人が死亡した事件だ。詳しくは2010.5.11の当ブログNO.28を参照願い

たいが、トヨタはその遺族側とこの9月17日に和解したとアメリカでも報じられた。

トヨタも同社の広報担当者が遺族側と和解したと明らかにしている。


トヨタ側も相当の和解金を支払ったのであろうが、小生にはいまだに解けていな

い疑問が存在している。なくなられたご家族の皆さんには深い哀悼あの意をささ

げたいか、もちろん分厚いフロアマットを提供したディーラーも悪いのではある

が、交通警察官であった方はレクサスが暴走し始めた時に、なぜギアをニュート

ラルにしなかったのか、エンジンキーをオフに回さなかったのかが、疑問なので

ある。このことはいくら探しても(小生の調査能力にも非常に限界があるが)、そ

れに関するニュースは見つけることは出来なかった。トヨタもこのことは言いたく

て仕方がなかったことであろう。しかしそれを言ったらまとまる話もまとまらなくな

る、と言うことで言及はしなかったことであろう。

     

p123トヨタ、米加州の死亡事故で和解 警官一家の遺族と

2010年9月18日(土)12:59  共同通信

 【ロサンゼルス共同】昨年8月に起きたトヨタ自動車のレクサスの急加速による

衝突事故で、死亡した米カリフォルニア州の警官一家の遺族がトヨタを相手に

損害賠償を求めた訴訟は17日までに、和解が成立した。ロサンゼルス・タイム

ズ紙(電子版)が伝えた。事故では4人が死亡。警官は事故直前、運転しながら

緊急通報。事故に至るまでの通話が米テレビで放送され、トヨタの安全問題が

注目されるきっかけになった。

http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/world/CO2010091801000383.html

   

   
p124トヨタ、遺族側と和解=レクサス急加速事故―米

2010年9月18日(土)18:03  [時事通信社

 【ニューヨーク時事】昨年8月に米カリフォルニア州サンディエゴで、トヨタ自動

車の高級車「レクサス」が急加速して一家4人が死亡した交通事故の損害賠償

をめぐる訴訟で、トヨタと遺族側が和解したと、同社広報担当者が18日までに明

らかにした。

 和解金額など詳細に関してはコメントを拒否しているが、米紙ロサンゼルス・タ

イムズによると、遺族側は1000万ドル(約8億6000万円)の支払いを求めて

いた。

 この事故では、非番の地元警察官が運転する「レクサスES350」が高速走行

中に急加速。車中から助けを求める緊急通報の模様が米メディアを通じて大々

的に報じられ、一連の大規模リコール(回収・無償修理)や、豊田章男社長の米

議会公聴会出席につながった。
 
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-100918X880.html

    

アメリカのごろつき新聞やマスコミ、更にオバマ(と言ってもNHTSAだが)までも

が、盛んにトヨタの電子制御装置の欠陥ではないかと言った風潮で大々的に宣

伝し、挙句の果てにはNASAまで動員して調査をしたのであるが、いまだにそ

の電子制御装置の欠陥は見つかっていない。正式調査はまだ公表されていな

いが、中間報告は「欠陥はみつかっていない」と出ている。この件に関しては、

2010.8.24~25のNO.54,NO.55を参照願いたい。


日本はアジアでは最初に近代化を果たした国である。欧米諸国の中では誠に

異彩を放つ存在である。長身の大柄な白人の中でひとり小柄な日本人が並んで

立っている。G7などでは新聞にそのような写真がよく載っていた。そんな中では、

日本は自分で自分を守ってゆくことがもっとも重要な課題なのである。このところ

中国の台頭が著しいが、その中国に対しては最もあらゆる面での日本の安全

保障の確保が必要となっている。オバマトヨタを潰そうととかかって来ているこ

とを見ても、本当にアメリカは日本を守ってくれるか大いに疑問である。いかに

自分で自分を守ることが必要であるかが、分かると言うものである。

(終り)