ドーハの歓喜(6)

さて準決勝の韓国戦は不満の残るものだった。前半22分に韓国は最終ライン

から前線にロングフィード(ロングパスのこと、feedとは・・・に送球するという意

味)を送る。それに今野パク・チソンが、ペナルティーエリア内で競い合い、パ

ク・チソンが倒れる。パク・チソンは英国プレミアリーグのビッククラブのマンチェ

スター・ユナイテッドに所属している。プレミアリーグではもちろんのこと、UEFA

チャンピオンズリーグでも大活躍し得点もしている。イングランドでは「アジア最

高の選手」と賞賛されている。だから倒れるのもうまい筈だ。素人目には、何も

倒れる筋合いのものとも思えなかったが、これでPKとなってしまう。


今野と競り合ったバク・チソンが倒れたことは、今野が倒したものではない、パク

がうまく倒れたと言った方がよいであろう。今野は盛んにそれをPRしていたが、

主審の笛は絶対だ。この大会は相手国の選手は全員がうまく倒れていた。ファ

ールをとるためと思われるが、転ぶ練習をしてきたのではないかと、見紛(まが)

うばかりだ。さすが日本選手には、そんなケースは見られなかったが、日本選手

転び方を練習する必要があるかもしれない。


そして前半23分ペナルティーキックを「キ・ソンヨン」が左隅に決めて、日本

は先制されてしまう
キ・ソンヨンはじめ韓国選手が観客席に向かって走り寄

り、集団で喜び合っている姿が映し出される。気に入らない。後でTVの解説を見

ると、キ・ソンヨンサル顔をしていたのだ。韓国ナショナルチームには、サル

がいた
のですね。サルを選手として使っていたチームとやって、ようやく勝利し

た日本も日本だ。サル相手では90分で勝って貰わねば困るのだ。サルチーム

に笑われてしまうよ。いわれのない「反日」で凝り固まっている韓国だ、馬鹿ほど

御しがたいものはないと言うことか。この件は後ほど又、話題としよう。


しかしそれから13分後、前半36分、左サイドで香川からパスを受けた本田が

ボールを保持してフェイントを掛け、長友もそれにフェイントで応えて本田がDF

の車(チャ)ドゥリの裏へスルーパスを出す。それに走りこんだ長友がそのボー

ルをドリブルでペナルティーエリア内へ切り込み、前田に折り返しのパス。それ

を前田が蹴り込み同点に追いつく。これは日本の流れの中からの、見事な切り

崩しの1点
であった。この流れからの得点で日本は勢いずく。

           

u長友アジアに敵なし!攻守で左サイドを制圧
2011年1月26日(水)06:00

(スポーツニッポン)
 ◇アジア杯 準決勝 日本2―2(PK3―0)韓国(2011年1月25日 カタール・ドーハ)

 日本代表DF長友佑都が左サイドを切り裂いた。0―1の前半36分、長友が

本田圭のスルーパスに反応。車ドゥリの裏を突きドリブル中央に切れ込ん

。GKとDFを引きつけて、ニアサイドに絶妙のパス。狙い通りの形で、前田

同点弾をアシストした。


 長友は後半22分にも左サイドから右足で本田圭に絶妙のクロスを送り好機を

演出。守備でもスピードと運動量で左サイドをカバー。突破を許す場面はほとん

どなかった。


 日韓戦に向けて、ザッケローニ監督から個人指導を受けていた。24日の練習

後のピッチで、香川とともに呼ばれた。「真司(香川)が中に入ると、相手のサイ

ドバックはマークに付くのでサイドにスペースができる。そこを狙えと言われた」。

韓国の右サイドバック車ドゥリは攻撃の起点になる半面、守備にはもろさがあ

る。長友は前半17分にも車ドゥリの背後を取り決定機を演出。勝負の鍵を握る

サイドの攻防を完全に制した。


 昨夏移籍したセリエAチェゼーナでも実績を残し、存在感は欧州でも絶大。

本命ユベントスをはじめマンチェスターU、トットナムなども獲得に動いている。

アジア杯への招集をめぐっても、チェゼーナ側が日本協会に対し、開幕直前の6

日のブレシア戦のために合流を遅らせるよう頼み込んだほどだ。世界一のサイ

ドバック
を目標に掲げて主戦場を欧州に移した男が、アジアでは敵なしであるこ

とを証明した。

http://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/kfuln20110126002008.html

       

しかし何度か決定機を作るが、ゴールは奪えず同点で、前半戦を終える。


後半戦
は中盤を厚くした韓国が立て直し、ロングボールなどのカウンターで

日本を苦しめる。韓国ペースのまま終了する。両チームとも疲労の色濃く、乱戦

の模様となるも日本守備陣は体を張って、韓国の攻撃を押し返す。


そして延長戦へ。延長前半の6分、本田のスルーバスに岡崎が裏へ抜ける。

韓国は2人掛りで岡崎を抑えにかかる。ペナルティーエリア内で岡崎が倒され

て、PKを得る。


ペナルティーキッカーは本田。本田の立ち位置からいやな予感がしたが、

本田は、案の定真ん中へキックしGKにはじかれてしまう。やっぱり、と思った瞬

間誰かが走りこんではじかれたボールをゴールに蹴り込んでいた。日本のゴー

ルだ、ゴール
。飛び込んできたのは細貝萌(はじめ)だった。


(続く)