さて準決勝の韓国戦は不満の残るものだった。前半22分に韓国は最終ライン
から前線にロングフィード(ロングパスのこと、feedとは・・・に送球するという意
味)を送る。それに今野とパク・チソンが、ペナルティーエリア内で競い合い、パ
ク・チソンが倒れる。パク・チソンは英国プレミアリーグのビッククラブのマンチェ
スター・ユナイテッドに所属している。プレミアリーグではもちろんのこと、UEFA
チャンピオンズリーグでも大活躍し得点もしている。イングランドでは「アジア最
高の選手」と賞賛されている。だから倒れるのもうまい筈だ。素人目には、何も
倒れる筋合いのものとも思えなかったが、これでPKとなってしまう。
今野と競り合ったバク・チソンが倒れたことは、今野が倒したものではない、パク
がうまく倒れたと言った方がよいであろう。今野は盛んにそれをPRしていたが、
主審の笛は絶対だ。この大会は相手国の選手は全員がうまく倒れていた。ファ
ールをとるためと思われるが、転ぶ練習をしてきたのではないかと、見紛(まが)
うばかりだ。さすが日本選手には、そんなケースは見られなかったが、日本選手
も転び方を練習する必要があるかもしれない。
そして前半23分、ペナルティーキックを「キ・ソンヨン」が左隅に決めて、日本
は先制されてしまう。キ・ソンヨンはじめ韓国選手が観客席に向かって走り寄
り、集団で喜び合っている姿が映し出される。気に入らない。後でTVの解説を見
ると、キ・ソンヨンはサル顔をしていたのだ。韓国ナショナルチームには、サル
がいたのですね。サルを選手として使っていたチームとやって、ようやく勝利し
た日本も日本だ。サル相手では90分で勝って貰わねば困るのだ。サルチーム
に笑われてしまうよ。いわれのない「反日」で凝り固まっている韓国だ、馬鹿ほど
御しがたいものはないと言うことか。この件は後ほど又、話題としよう。
しかしそれから13分後、前半36分、左サイドで香川からパスを受けた本田が
ボールを保持してフェイントを掛け、長友もそれにフェイントで応えて本田がDF
の車(チャ)ドゥリの裏へスルーパスを出す。それに走りこんだ長友がそのボー
ルをドリブルでペナルティーエリア内へ切り込み、前田に折り返しのパス。それ
を前田が蹴り込み同点に追いつく。これは日本の流れの中からの、見事な切り
崩しの1点であった。この流れからの得点で日本は勢いずく。
u長友アジアに敵なし!攻守で左サイドを制圧
2011年1月26日(水)06:00
(スポーツニッポン)
◇アジア杯 準決勝 日本2―2(PK3―0)韓国(2011年1月25日 カタール・ドーハ)
日本代表DF長友佑都が左サイドを切り裂いた。0―1の前半36分、長友が
本田圭のスルーパスに反応。車ドゥリの裏を突きドリブルで中央に切れ込ん
だ。GKとDFを引きつけて、ニアサイドに絶妙のパス。狙い通りの形で、前田の
同点弾をアシストした。
長友は後半22分にも左サイドから右足で本田圭に絶妙のクロスを送り好機を
演出。守備でもスピードと運動量で左サイドをカバー。突破を許す場面はほとん
どなかった。
日韓戦に向けて、ザッケローニ監督から個人指導を受けていた。24日の練習
後のピッチで、香川とともに呼ばれた。「真司(香川)が中に入ると、相手のサイ
ドバックはマークに付くのでサイドにスペースができる。そこを狙えと言われた」。
韓国の右サイドバック車ドゥリは攻撃の起点になる半面、守備にはもろさがあ
る。長友は前半17分にも車ドゥリの背後を取り決定機を演出。勝負の鍵を握る
サイドの攻防を完全に制した。
昨夏移籍したセリエAのチェゼーナでも実績を残し、存在感は欧州でも絶大。
本命ユベントスをはじめマンチェスターU、トットナムなども獲得に動いている。
アジア杯への招集をめぐっても、チェゼーナ側が日本協会に対し、開幕直前の6
日のブレシア戦のために合流を遅らせるよう頼み込んだほどだ。世界一のサイ
ドバックを目標に掲げて主戦場を欧州に移した男が、アジアでは敵なしであるこ
とを証明した。
http://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/kfuln20110126002008.html
しかし何度か決定機を作るが、ゴールは奪えず同点で、前半戦を終える。
後半戦は中盤を厚くした韓国が立て直し、ロングボールなどのカウンターで
日本を苦しめる。韓国ペースのまま終了する。両チームとも疲労の色濃く、乱戦
の模様となるも日本守備陣は体を張って、韓国の攻撃を押し返す。
そして延長戦へ。延長前半の6分、本田のスルーバスに岡崎が裏へ抜ける。
韓国は2人掛りで岡崎を抑えにかかる。ペナルティーエリア内で岡崎が倒され
て、PKを得る。
ペナルティーキッカーは本田。本田の立ち位置からいやな予感がしたが、
本田は、案の定真ん中へキックしGKにはじかれてしまう。やっぱり、と思った瞬
間誰かが走りこんではじかれたボールをゴールに蹴り込んでいた。日本のゴー
ルだ、ゴール。飛び込んできたのは細貝萌(はじめ)だった。
(続く)