米国新車販売11.1%増、トヨタは後退…2010年実績
2011年1月5日(水) 13時49分
民間調査会社のオートデータ社は4日、2010年の米国新車販売の結果を明ら
かにした。総販売台数は1158万8783台で、09年比11.1%増を達成した。
米国ビッグ3では、首位のGMが09年比7.2%増の221万1091台をセールス。シ
ボレーブランドの大型ピックアップトラック、『シルバラード』が16.9%増の
37万0135台、中型セダンの『マリブ』 が23%増の19万8770台と牽引した。
フォードモーターはトヨタを上回り、4年ぶりに2位の座に返り咲いた。その販売
台数は193万1534台で、09年比は19.5%増と、米ビッグ3で最大の伸び。ベスト
セラートラックの『Fシリーズ』が27.7%増の52万8349台、主力セダンの『フュー
ジョン』が21.3%増の21万9219台と好調だった。
5位のクライスラーは、09年比16.5%増の108万5211台。大型ピックアップトラッ
クの『ラム』が13%増の19万9652台を販売。また、ミニバンの『タウン&カント
リー』(日本名:『グランドボイジャー』)は、33%増の11万2275台と、ホンダ『オ
デッセイ』からベストセラーミニバンの座を奪い返した。
日本メーカーのビッグ3では、3位に後退したトヨタが176万3595台を販売。09
年比は0.4%減と主要13社中、唯一の前年割れを喫した。ベストセラーセダン
の『カムリ』が7.5%減の32万7804台、『カローラ』が9.8%減の26万6082台と、
主力セダンの落ち込みが響いた。
4位のホンダは、09年比6.9%増の123万0480台をセールス。主力の『アコー
ド』(日本名:『インスパイア』)が8.1%増の31万1381台、『シビック』が0.8%増
の26万0218台、『CR‐V』が7.2%増の20万3714台を売り上げている。
6位の日産は、09年比18%増の90万8570台。主力車種の『アルティマ』が
12.6%増の22万9263台、小型SUVの『ローグ』が28.9%増の9万9515台と牽引
した。
韓国メーカー2社では、7位のヒュンダイが09年比23.7%増の53万8228台を
セールス。主力の『ソナタ』が、63.8%増の19万6623台を販売した。9位のキア
も、09年比18.7%増の35万6268台と好調だった。
8位のフォルクスワーゲングループ(アウディなどを含む)は、09年比20.9%増
の36万0179台。VWブランドは20.3%増の25万6830台、アウディブランド
は22.9%増の10万1629台を売り上げた。VWでは新型を発売した『ジェッタ』シ
リーズが13.6%増の12万3213台、アウディでは『Q5』が70.5%増の2万3518台
と人気を集める。
10位はBMWで、09年比10%増の26万6269台を販売。その内訳は、BMWブラ
ンドが12%増の22万0113台、MINIブランドが0.9%増の4万5644台だ。BMWブ
ランドでは、『3シリーズ』が10.9%増の10万0910台と伸びている。
11位のスバルは、年間新記録となる26万3820台をセールス。09年比は21.8%
増と躍進した。『アウトバック』(日本名:『レガシィアウトバック』)が68.3%増の9
万3148台と、牽引役を果たす。
ダイムラー(メルセデスベンツとスマート)は、12位。その販売台数は09年
比11.9%増の23万0934台だ。メルセデスベンツブランドでは、『Eクラス』や『Cク
ラス』が支持を集め、17.3%増の22万4944台を売り上げている。
13位のマツダは、09年比10.5%増の22万9566台をセールス。主力の『マツダ
3』(日本名:『アクセラ』)が、10.2%増の10万6353台と好調だった。
以下、三菱が09年比3.1%増の5万5683台、ボルボが12.2%減の5万3948台、
ジャガー&ランドローバーが18.1%増の4万5204台、ポルシェが28.6%増の2
万5320台、スズキが38%減の2万3994台、サーブが37.3%減の5445台である。
米国の新車販売が前年実績を上回ったのは、2005年以来5年ぶり。主要メー
カーが米国の景気回復を受けて売り上げを伸ばす中、3年連続で前年実績を
割り込んだトヨタの不振が目立つ形となった。《森脇稔》
http://response.jp/article/2011/01/05/149986.html
2010年・全米新車販売台数 1158万8783台、11.1%増
GM 221万1091台、 7.2%増
Ford 191万 1534台、19.5%増
トヨタ 176万3594台、 0.4%減
ホンダ 123万 480台、 6.9%増
クライスラー 108万 5211台、16.5%増
トヨタはフォードに抜かれて3位に落ちて、一人だけマイナスだったのである。
そして14位の三菱までが全て'09年比販売が増加している。その結果総販売台
数でも+11.1%と増加している。明らかにトヨタのマイナス0.4%は特異な現
象だったのである。如何にオバマの全米挙げてのトヨタ叩きが功を奏したかが
判ると言うものである。だからGMが再興できたのである。
とすれば、トヨタを叩かなければGMの再生には、それ相応の時間が掛かってし
まったことであろう。だから、どうしてもトヨタの電子制御系を無理してでも、槍玉
に挙げなければならなかったのである。もしもだ、電子制御系に欠陥があれば、
全米でトヨタ車の急加速が頻発していたはずなのである。しかしそんなことは一
切起こってはいなかったのである。
しかも、トヨタ叩きの先鋒を担(かつ)いだのは米議会だった、そして全米を煽
(あお)ったのである。しかも明確な証拠も示さなかった議会は、責められて当然
なのであるが。
q16トヨタたたきで米紙「米議会責められるべきだ」
YOMIURI ONLINE 2011年2月10日(木)10:26
【ワシントン=岡田章裕】米ワシントン・ポスト紙は9日付の社説で、米運輸省が
トヨタ自動車の急加速問題で「欠陥なし」との最終報告をまとめたことを受け、
「ヒステリーを引き起こした米議会は責められるべきだ」と指摘し、反省を促
した。
社説では、米議会の公聴会を、「真相を探るより、(報道の)見出しになることを
意図したやり方だった」との見方を示した。その上で、大局観や自制を欠き、真
相究明につながらなかったとして、過剰なトヨタたたきを行った議会の対応を批
判した。
急加速の原因と結論づけられたアクセルとブレーキの踏み間違いについて
は、「トヨタは顧客を批判できず、(反論などが)不可能だった」として、トヨタを擁
護した。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20110210-567-OYT1T00286.html
(続く)