そしてそのため訴訟社会のアメリカでは、現在トヨタは多くの訴訟を抱える事に
なった。しかしNY地裁では、この急加速問題で初めて勝訴している。喜ばしいこ
とではあるが、まだまだトヨタは前途多難だ。
急加速問題でトヨタ初勝訴=NY地裁、運転者の主張退ける
2011年4月2日8時6分
【ニューヨーク時事】2005年8月に起きた急加速事故の主因がフロアマットの
安全性の不備にあるとして、トヨタ自動車の北米ブランド「サイオン」のドライバ
ーが損害賠償を求めていた訴訟で、ニューヨークの連邦地裁の陪審団は1日、
同ドライバーの訴えを退け、トヨタ勝訴の評決を下した。
「意図しない急加速」問題をめぐる裁判では初の勝訴で、大規模な集団訴訟に
も直面しているトヨタにとっては追い風となりそうだ。
[時事通信社]
http://www.asahi.com/international/jiji/JJT201104020011.html
ここで話題を少し変えて、次のビデオをみて気分を変えよう。
【テキサス親父】 トヨタ問題に怒る 字幕つき
http://www.youtube.com/watch?v=oSCcC42G9DA
さて気分が変わったところで話題を電気自動車に移そう。先ずはGMのボルト
とは、一体どんな車なのであろうか。聞きかじったところによると、ボルトは一種
のプラグインハイブリッド車で1,4Lほどのガソリンエンジンを積んでおり、そ
のエンジンでバッテリーに充電しながら走行距離を伸ばしていると言う。そして
更には、そのエンジンは車の動力にも使われると言われている。だからプリウス
と同じハイブリッドビークルだと言う。違うところと言えば、プリウスなどよりも、よ
りバッテリーに重点が置かれていると言うことらしい。だから「一種のプラグイン
ハイブリッド車」と言ったほうが、より正しいのであろう。
プラグインハイブリッド車とは、プラグを使って、車載バッテリーに直接電気を
充電できる方式のハイブリッド車である。その分だけバッテリーが大型となる
反面、電気だけで走行出来る距離が長くなる。そのためバッテリーは主に、リチ
ウム・イオン二次電池が使われるが、レアアースなどが使われるため高価で大
型になってしまうので、EV走行距離を抑えて価格とバッテリーを小さくするなど
の工夫が必要となる。そしてバッテリーだけで走行できるように、高性能高機能
な大型バッテリーを搭載するとEV電気自動車となるが、高価であり更にはどれ
だけの距離を走行できるかが鍵となる。
現在のプラグインハイブリッド車の走行距離は、おおむね20kmから50km前後
と言われている。
なお現在のハイブリッド車では、よりリーズナブルな価格のニッケル・水素二次
電池が使われている。1997年10月に新発売されたトヨタのプリウスは、その
ため、このニッケル・水素二次電池を搭載している。
次の記事を読みながら、シボレーボルトを見ていこう。
q3名を捨てて実を取ったGM「ボルト」は
日産「リーフ」より優れているのか?
~日米電気自動車“狂騒曲”の深層
http://diamond.jp/articles/-/10194
【第63回】 2010年11月25日 桃田 健史 [ジャーナリスト]
「さあ皆さん、お待たせしました。2011年グリーン・カー・オブ・ザ・イヤーは
…、GMシボレー・ボルトです!」。
LAオートショーでのGMの記者会見。壇上には、ミシガンからカリフォルニアまで
実走行して、車体に汚れを残したままの「ボルト」。その周りにはすでに「ボルト」
を予約した全米各地のユーザーたち。GMはこうした販促の「演出」が上手い。
米LAモーターショー(カリフォルニア州ロサンゼルス・コンベンションセンター/一般公開日2010年11月19~28日)の報道陣向け公開日2日目の朝。GM(ゼネラル・モーターズ)期待の星に、またもうひとつ勲章が加わった。ちなみにこの前日の18日朝に、GMはニューヨークとカナダ・トロントの両証券取引所に再上場を果たしている。
舞台のカーテン奥から姿を現した「ボルト」に対して、会場からの拍手は少な
かった。詰め掛けた300人ほどの自動車業界関係者、メディア関係者のあちらこ
ちらから、ため息が漏れた。会場内では、GM関係者の喜びの声が記載された
プレスリリースが一斉に配られた。
ここ数ヶ月間、アメリカの国内メディアは良くも悪くも「ボルト」を大きく扱って
きた。“良く”とはGM復活のイメージリーダーとして、“悪く”とは「ボルトは電気自
動車だ」というGMの主張に向けられた疑いについて、である。
(続く)