日韓併合100年(149)

さし当って、日本は堂々と「集団的自衛権」を認めて、自国の防衛での実力行

使のほかに、同盟関係にある米軍などが攻撃された場合に実力行使が出来る

ことを宣言し、自国防衛のレベルを上げる必要性がある。そして、国内での

兵器の管理
を米軍と共同で行うようにすべきである。それは際限なく軍備拡張

をしている中国と更なる復讐戦を考えているロシアに対抗するためのものであ

り、まさに日本を守るためのものである。そのためにも国防費は増額すべきなの

である。そして中国の空母対策として、至急原子力潜水艦を装備する必要が

ある。そうすれば、日本としても尖閣諸島や沖縄の防衛は、すこぶるやり易くな

るというものではないか。最終的には世界の笑いものになっている20世紀から

21世紀にかけて、世界最悪日本国憲法
第9条その前文を破棄しなけ

ればならない。


日本国民は恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深

く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれ

らの安全と生存を保持
しようと決意した。
」(日本国憲法の前文の抜粋)


こんな文章は、まったく「チャンチャラおかしい」と言うものである。「諸国民」が

全て平和を愛するものでもないし、「諸国民」の公正と信義が信頼できるものでも

ないのである。


トルーマン
の「ソ連への対日参戦要請」や「原爆投下命令書」への署名などは、

10年の内ではなく40年経ってしまったが、日米共同での満鉄経営を撥ねつけ

た日本への「見せしめ」であり、日本への「懲らしめ」であったのである。ユダヤ

の怨念恐るべし
、である。だからアメリカは、けっしてドイツには原爆は落とすつ

もりは無かったものと判断できる。ドイツには沢山のユダヤ人が居り、かつ同種

の白人国家であり、更には同宗のキリスト教国家であったからである。だから当

時はロシアも同じ、同種、同宗の白人国家であった。だからセオドア・ルーズベル

トは、単に日本に同情していただけで日露講和の斡旋をしたのではない、と思

われる。


しかしユダヤ人はドイツでは散々迫害された。ナチス反ユダヤ主義である

が、日本はドイツと同盟を結んではいたが、反ユダヤ主義には同調しなかった。

反対に日本国内やその管理地ではユダヤ人を保護したのである。1940年リト

アニアの日本領事代理であった杉原千畝は、独断で数千のユダヤ人に命のビ

ザを発給したことは、有名な事実である。そのために、1989年の昭和天皇大葬

の礼に参列したイスラエルヘルツォーク大統領は、東京のユダヤ人協会の

歓迎の宴では次のように挨拶している、と
『「日露戦争」と「日米対立」と「日中

戦争」の舞台裏』
には記されている。


先の大戦において、多くの国がドアを閉ざしていた頃、日本および日本の管理

地では数万のユダヤ人に避難場所が与えられました。我々は日本国民のこの

行為を永遠に忘れません。ユダヤ人に対する日本の態度は、当時のヨーロッパ

で起きていた事とは全く対照的であり、ひときわ輝いています。
」と。


日本に金を貸してくれたユダヤ人、アメリカを反日にしたユダヤ人と原爆を開発

したユダヤ人と日本に感謝しているユダヤ人と、いずれもユダヤ人である。ヤ

コブ・シフもヘルツォーク大統領も、心底から無条件に日本を信頼していた訳で

はないのである。その時その時の国益ユダヤ人の利益)に沿って行動しただけ

なのである。お互いに得るところがあれば、手を握り信用する素振りを示すだけ

なのである。このことをよく弁えなければならない。


さて話しはルーズベルトに戻るが、先に言及した『
日露戦争」と「日米対立」と

日中戦争」の舞台裏
』には、次のような一文も載っている。


『「
・・・そんな馬鹿をしているからロシアから一銭の賠償も取れない講和を押し付

けるルーズベルトを本気で「恩人」と思ったりする。

ルーズベルトの思いは一つ。米国にとって脅威日本賠償獲得でより強力

にならないようにすることだった。


彼を継いだウッドロー・ウイルソン日本を弱体化するために国際社会からも

締め出そうとした。彼は第1次世界大戦の「パリ講和会議」で五大国委員会を解

散し、日本を追い出して英米仏伊の四カ国委員会にして日本の発言力を弱め、

彼の後を継いだハーディング大統領は「ワシントン会議」で日英同盟を破棄さ

せ、日本を孤立に追い込んだ。
」』
(続く)