日韓併合100年(158)

それによると、

この協約の締結交渉に際して、1905/11/15に高宗は、特派大使伊藤博文に「形

式的な外交権だけは韓国に残したい」と提案するも、断固拒否される。すると高

宗は、11/17、大臣達と協議し3点の修正案を提案し、「交渉妥協」を指示する。

伊藤は韓国側大臣とこれを協議し、協約案が修正される。これを上奏された高

宗は、さらに一個の修正を提案し、伊藤はこれを裁可する。そして最終案が確

定し、調印の運びとなった。


・・・と言うものである。これを見ると、高宗は韓国内部では締結推進のリーダー

シップ
を発揮し、交渉の妥協の指揮を取っていたことになり、「脅迫されていた

などの事実は一切なく、あるとすればそれは「捏造」以外の何ものでもないこと

になる。


さらに韓国は、よせばよいものを2001年に、「韓国併合再検討国際会議」を

韓国政府傘下の「国際交流財団」がすべて金を出し韓国政府の御用学者を動

員して、開催されている(2001/1ハワイ、2001/4東京、2001/11ハーバード大

学)。韓国学者は、この協約は脅迫されて調印されたものであり、高宗皇帝の

署名・調印がないから無効である、との論を主張した。しかしながらダービー大

学(イングランド)のアンソニーキャティ教授は、そもそも当時には国際法なる

ものが存在していたかどうか疑わしく、特定の条約の合法、違法の判断はでき

ないと主張した。更には国際法の権威、ケンブリッジ大学ジェームス・クロ

フォード教授
も、(Wikipediaによると)「強制されたから不法と言う議論は第1次

世界大戦1914~1918年以降のもので当時としては問題になるものではない。国

際法は文明国間にのみ適用され、非文明国には適用されない。」と、韓国学者

の馬鹿な主張を、一刀両断の下に切り捨てている。更には、英米などの列強が

承認している以上、当時の国際法慣行からすると、無効と言うことにはならな

い、としている。


まあ韓国も北朝鮮と似たかよったかな国なので、自分の気に食わない史実は、

しゃにむに変えてしまうのである。これって、まさに捏造なのである。だから、当

時から韓国という国は信用ならなかったので、日本も3回も日韓協約を結び、結

局は合邦でもしなければ韓国という国は存続し得なかったのであろう。


だから、日韓協約は全て有効な条約なのです。判りましたか、元外相の岡田克

也さんよ、頓馬の菅さんよ。


そして日本が韓国の外交を監理指揮することになったため、その中央官庁組織

として、「韓国に統監府及び理事庁を置くの件、明治38年勅令第240号」によ

り、1905/12/21漢城(現・ソウル)に統監府が設置された。地方機関として

は、理事庁が(Wikipediaによれば)京城、仁川、釜山、元山、鎮南浦、木浦、馬

山に設けられている。そして韓国統監府の初代統監としては、1906/3/3に伊藤

博文
が就任している。韓国合邦後は「朝鮮総督府」に改組されている。


この韓国統監には、韓国に駐剳(さつ、駐在)する(韓国守備軍)の司令官

対する指揮権を有していた。そのため文官の伊藤が韓国駐剳軍の指揮権を持

つことに、現地司令官などは難色を示したが、明治天皇は自ら勅語を与えて、

伊藤の権限を認めさせている。しかし伊藤の後の2人は、いずれも武官が就任

している(曽禰荒助、寺内正毅)。


この第二次日韓協約(日韓保護条約とも言う)によって、韓国は単独で外交権

を行使することができなくなってしまったので、何とかこれを打破したいと考え

た。李氏朝鮮の堕落しきった宮廷政治では、最早大韓帝国として自立出来なく

なっていた
ための必要止むを得ざる日韓保護条約であったにも拘わらず、皇帝

高宗はこの日本の支配から逃れようとして、1907/6月、オランダのハーグ

開かれた第2回万国平和会議に、3人の密使を送りこの第二次日韓協約(日

韓保護条約)の無効を訴えようとした。6/29にまず会議議長を務めるロシア首

席代表ネリドフ伯を訪問するが、面会を拒絶されている。6/30には、アメリカ、

イギリス、ドイツの各国代表に面会を求めるが、全て拒絶されている。7/1には、

開催地のオランダ外務大臣にも面会を求めているが、これまた拒絶される。高

宗は列強の力を借りて「夷をもって夷を制する」と言う策で、日本を牽制しようと

したものであったが、当時の韓国はまだ国家として認められていなかった

め、「外交権がない」と言う理由で会議への出席も当然拒まれている。


ロシアは韓国の密使が来た事にびっくりして、駐露日本公使の本野一郎のもと

へすぐさま使者を送り、ロシアは高宗の密使事件とは一切関係ないと弁明まで

している。

(続く)