さてNPBでも、これより前の2011/7/14に、プロ野球のオーナー会議が開かれており、収益
配分の改善を交渉してゆくことを決めている。
31次期WBCで交渉団結成 日本の収益増目指す オーナー会議で確認
2011.7.14 20:03
東京都内で開かれたプロ野球のオーナー会議=14日午後
プロ野球12球団のオーナー会議が14日(7/14)に東京都内で開かれ、2013年春に予
定されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での日本側の収益増を米側に求めて
いくための交渉団の結成が決まった。
前回09年のWBCは約1800万ドル(決算のあった昨秋のレートで約15億円)の収益
があったが、日本野球機構(NPB)への分配は13%(2億円弱)。一方、大リーグと大
リーグ選手会は66%(約10億円)とNPBの5倍を手にしていた。
オーナー会議議長の島田亨・楽天オーナーは「日本代表チームや日本のスポンサーの
貢献度に対してリターン(分配)が十分でないという認識だ」と説明。今後は島田オーナーと
NPBの加藤良三コミッショナーを中心に、WBCの運営会社と交渉を行っていく。
このほか、オーナー会議では財務状況が悪化するNPBの事業収入の拡大策などが話し
合われた。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110714/bbl11071420040015-n1.htm
そしてオーナー会議では、MLB側と交渉するために、交渉団を結成したのである。加藤
良三コミッショナーと楽天オーナーの島田亨オーナー会議議長が団長を務めると言う。若
干心もとない感じもするが、しっかりと交渉してもらいたいものである。
18NPB、WBCの収益改善“交渉団”結成!
2011.7.15 05:00
プロ野球のオーナー会議が14日、都内で開かれ2013年に予定されている第3回ワー
ルド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本の収益分配増を求める“交渉団”を結成す
ることを決めた。
09年の第2回WBCは約1800万ドル(決算時のレートで約15億円)の収益があった
が、大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会が66%(同10億円)を独占。日本野球機構
(NPB)への分配は13%(同2億円)に止まり、選手会からも不満が上がっていた。
交渉団は加藤良三コミッショナー(69)とオーナー会議議長の楽天・島田亨オーナー
(46)が団長を務め、WBCを主催するMLBなどと交渉し、分配率の是正を求めていく。
島田オーナーは「日本代表と日本企業のWBCに対する貢献のリターンが十分ではない。
ギャップをどう埋めるか」と説明した。
http://www.sanspo.com/baseball/news/110715/bsr1107150504000-n1.htm
まことに心もとない交渉団ではないか。海千山千のMLB側(米大リーグ機構)との交渉の
席に、強面で参加してくれることであろうか、はなはだ心配である。
しかし大リーグ側はこの動きに驚きの念を禁じえない、と言った状況だ。ただし、建前だけ
驚いた風を示しているだけであろう。MLBはそんな軟(やわ)な存在ではなかろう。
30大リーグ「驚いている」 日本選手会のWBC方針に
2011.7.22 20:03
プロ野球選手会臨時総会が開かれたあと会見をする新井貴浩選手会会長=名古屋市内のホテル(前川純一郎撮影)
米大リーグ機構アジアのジム・スモール副社長は22日(7/22)、参加条件が改善されない
場合には2013年開催予定のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場しない、と
日本プロ野球選手会が決めたことについて「驚いているしがっかりしている」とコメントした。
しかし、2連覇中の日本代表の出場に向けて交渉していく意向も示し「日本野球機構や
選手会と協議を続けていく準備はできている」とした。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110722/mlb11072220040005-n1.htm
まあ、日本が参加しなければ、MLBの懐に入るアブク銭は極端に少なくなってしまう。もし
先に述べた話しが間違いでなければ、仮に日本企業のスポンサー料が皆無となったとす
ると、少なくとも15-9=6億円程度に減ってしまうはずである。こうなってしまえばWBC何ぞ
はやっている価値は無い、少なくともMLB側としては皆無に近くまで落ちてしまうことであ
ろう。だから「驚いているし、がっかりしている」と言っているのである。なんとしても日本に
は参加してもらいたいのである。この先どんな甘い言葉を発してくることであろうか。NPBも
そんな言葉に騙されてもらっては困るのであるが、心もとない限りである。
巨人の渡辺恒雄球団会長も、時間は下って’11/9月になるが、「不参加やむなし」と言っ
た意見のようだ。しかし球団オーナーの中には参加すべきだと言う意見もあるという。「ふ
ざけるな」と言いたいが、そういう輩はどこのオーナーなのだろうか。
(続く)