2012.2.1の当ブログ・「世の中、何だこれ!(巨人ゴタゴタ、24)」で終了したブログで
は、2013年3月に開催されるWBCについて、「一般大衆は、莫大な「てら銭」まで払っ
て、WBCIの賭場に参加するに及ばず、と思っているはずだ。そうすれば、まだまだプロ野
球も棄てたものでもない、と思い直してくれる筈ではないかな。」と、敢えてWBCなんぞに
は参加しなくても良いのではないか、と提言しておいた。
今回、題名「巨人ゴタゴタ」改め「WBC不参加」として、その話を少し続けてみたい。
このブログを読んで頂ければ、WBCIとの交渉事の経過はおおよそわかって頂けるのであ
るが、日本プロ野球選手会は既に昨年中に、「条件が満たされなければ、参加しない」こと
を決めている。
昨年の2011.12.9の次の記事をご一読願う。これは2011.1.30のNO.22でも紹介した記事
である。
選手会定期大会で「WBC不参加」再確認
2011.12.9 05:02
日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は8日、大阪市内で定期大会を開いた。
日本野球機構(NPB)が(2011.12.)1日に参加を表明した、2013年の第3回ワールド・
ベースボール・クラシック(WBC)について、「日本代表スポンサー権などが日本に帰属
することが認められないかぎり、不参加」との臨時大会決議(7月)を改めて確認した。
NPBは来年から日本代表を常設し、WBCとは別に代表スポンサーからの収入を確保
する方針で、WBC参加を表明。だが選手会は、WBCのスポンサー権が日本に帰属する
確約が得られていないと判断し、不参加の決議は変更しなかった。
新井会長は「NPBと交渉しても、選手会には直接連絡がきていない。(スポンサー権が
流出する)懸念は解消されていない」と話した。主催者からの新たな連絡、提案があれば、
その時点で改めて協議するという。
http://www.sanspo.com/baseball/news/111209/bsr1112090504002-n1.htm
この条件と言うのが、スポンサー権やグッズのライセンス権であり、利益の配分まで直
せ、とは要求していない。この利益配分はWBCIが66%で日本には13%しか配分されな
い不平等なものであるが、それを正せ、と言ってはいない。ただ他の国際競技などでは当
然認められている上記のスポンサー権など、については日本側に帰属させてくれ、と言っ
ているだけなのである。それは当然のことであろう、なんと言ってもアサヒビールや日本マク
ドナルドの広告料はすべてWBCIに行ってしまい、日本側には一銭も入らないからである。
これは、将に平成の不平等条約ではないか、と先のブログでは紹介しておいた。
(1/20,NO.16や1/27,No21を参照のこと。)
日本プロ野球選手会は、その回答をずっと待っていたのであるが、WBCIからは全く無視
されいまだになんの回答もない。そのため選手会は2013年3月に開催される第3回WBC
大会への参加を拒否することを、つい先ほど2012.7.20の選手会の臨時大会で決定した
のである。
WBC不参加、選手会が表明 「将来の野球界のため」
2012年7月20日17時49分
労組日本プロ野球選手会は20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月に開催予定
の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への不参加を決議した。日本野球
機構(NPB)はすでにWBC参加を決めていたが、選手会が不参加を表明したことで、
日本の出場は現時点では難しい状況となった。
日本はWBCで第2会大会までを連覇。しかし、WBCの主催者(WBCI)が参加チームの
スポンサー権やグッズのライセンス権をすべて吸い上げる大会構造について、選手会
は一貫して反発していた。第3回大会へ向けて、選手会は昨年7月、スポンサー権などの
日本代表への帰属をWBCIに要求し、条件が見直されなければWBCへ参加しないことを
表明。その後もWBCIから具体的な返答がなかったため、今回の議決に踏み切ったと
いう。
選手会の新井貴浩会長(阪神)は「5年後、10年後の野球界のためを考えての、苦渋
の決断だった。全会一致で決議した」と語った。WBCには出場しないが、常設化された
日本代表チーム(侍ジャパン)の活動は協力していくという。
一方、NPBは近く選手会と話し合い、参加するよう説得する方針。加藤良三コミッショ
ナーは「野球が五輪から外れた今、WBCの価値はお金では換算できない。不参加の
(ファンへの)影響を真剣に考えなければならない」と話した。(参加の悪影響も考えなければ。)
http://www.asahi.com/sports/intro/TKY201207200307.html?ref=twitter
この加藤良三コミッショナーなる人物は、一体何者か。米国籍の人物か。
「野球が五輪から外れた今、WBCの価値はお金では換算できない。不参加の(ファン
への)影響を真剣に考えなければならない」と話した。
不参加の影響とは何を言っているのか。具体的に説明して欲しい。ただ「ファンのため」と
か「消費者のため」とか「近隣住民のため」とかと言えば、何でもまかり通ると思っていると
したら、それは大間違いである。一体WBCに参加しなかったとしたら、ファンにどんな影響
があるのか。ファンへの影響なんぞは、何もない。こいつは何をえらそうなことを言ってい
るのであろうか。真の野球ファンがいるとすれば、「5年後、10年後の野球界のために
不参加は良かった」と考えている筈である。一般のファンであれば、「今度のWBCには
日本は参加していないのか、では仕方が無い」と、ただそれだけである。一般のファンも忙
しいのである。加藤良三やその他の球団オーナー様のように悠長にはしていられないので
ある。今の経済状況下で、必死に生きているのである。馬鹿と付き合っている暇はない、
と感じている筈である。
(続く)