世の中、何だこれ!(WBC不参加、33)

落合氏らが候補…来年WBC3連覇へ監督選び本格化
東日本大震災復興支援試合 日本代表9―2台湾代表 (3月10日 東京D)
[ 2012年3月11日 06:00 ]

 侍ジャパンは常設化の第一歩としての台湾代表戦を終え、来年のワールド・ベースボール

・クラシック(WBC)へ向けて本格的な監督選出作業に入る。


 秋山幸二監督は今回の1試合だけで、関係者は「5月中までには決めないといけない」と

説明。セ、パ3球団ずつの代表者から成る日本代表プロジェクトを中心に人選を進めていく。


 代表監督は、2大会とも現役監督(06年・王貞治監督、09年・原辰徳監督)で連覇した

が、開幕前に1カ月以上もチームを離れる現役監督の負担が問題視された。この点を踏ま

えてOBを含めて候補を絞り込む。現役は秋山監督、原監督ら、OBでは前中日監督の落

合博満氏らが候補に挙がると見られる。また、監督人選と並行し国際試合での強化スケ

ジュールも検討。今秋、アジアシリーズ後に国際試合を行うプランも浮上している。


 さらに15年に国際野球連盟(IBAF)主催のW杯が日本で開催される可能性もあり、

実現すれば侍ジャパンがWBCと1年置きに国際大会へ出場することになる。 【試合結果】

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/03/11/kiji/K20120311002802270.html

 
 
まあ何がどうなっているのか知らないが、かなり複雑怪奇な状況のようだ。結局WBC

入ってきたことで、IBAFMLBの圧力に負けてWBCを認定してしまった手前、それを土台

にしてIBAFとしての世界大会をIBAFプレミア12として、4年に一度開催することにしたよ

うだ。WBCIBAFの世界大会として認定する以上、WBCを国際大会の常識に従わせるこ

とをしなかったら、IBAFの役目を果たしていないことにならないのではないか。


(3)
には、夏季オリンピックの種目として野球をあげよう。

しかしこれは先に述べたように2008年外されてしまったために、1992年バルセロナ

から2008年の北京までの5回しか続かなかったことになる。まあオリンピックから外されて

しまったことを見ても、野球が世界的にはマイナーなスポーツとして認識されていること

を、NPB選手会も理解しなければならない。


(4)
そして、IBAFインターコンチネンタルカップ

1973年に創設され2010年まで17回開催されていたが、WBCが出来たために2011年

IBAFワールドカップ大会と共に廃止された


これらの国際的な公式戦を羅列してみると、如何にIBAFが野球の国際試合に関して、何

らかの指標も持ち合わせていなかった、と言うことがよくわかる。これでは、野球は世界の

中ではマイナーなスポーツであり、オリンピックから外されてしまったことも頷けると言うもの

である。


これだけでは、IBAFワールドカップIBAFインターコンチネンタルカップ位置づけが、

全く明確でない(と小生には感じられるのだが)。こんなやり方をしていたからこそ、MLB

付け込まれてIBAFのお株を奪われてしまったのであろう。そこを反省させられて、今度

IBAFプレミア12なる大会を考え出したのであろう、しかもWBCを使ってだ。使うからに

WBCを国際大会のルールに従わせてからにすべきである。IBAFWBCにおんぶに

抱っこ状態で、プレミア12なる大会を作り出すということこそ、野球と言うスポーツがまだま

だ世界ではマイナーである証拠ではないか。


以上を見てくると、WBCが出来たのでIBAFの主宰する国際大会は一つもないことになって

しまった。そのため、慌ててIBAFプレミア12なる国際大会を作り出した、と言うことであろう。


これで見ると、WBCに出ていないとプレミア12にも出られないことになろう。WBC邪(よ

こしま)な物
である以上、「侍ジャパン」はプレミア12にも出る必要はない。としっかりと腹

を括っている必要がある。


出来るか、NPBよ。

1938------------------------------2011         IBAFワールドカップ

            1973-----2010          IBAFインターコンチネンタルカップ

             1992-2008             夏季オリンピック大会

                                             2015-     IBAFプレミア12

                                      2006----         WBCIによるWBC大会


このように見てくると現存しているプロを含む国際大会はWBCしかないことになる。ワール

ドシリーズはあくまでも米国地方の地方大会としての位置づけとなる。アメリカはその様に

は思っていないが。そして、まあ野球がオリンピックから外されたと言うことは、世界全体で

見ると、野球と言うスポーツがそれほど重要視されていない、と言うことを野球関係者全員

が認識していることが大切であるる。


だから、WBCIの言う「野球の普及と国際化」は一理あるのであるが、言っていることと

やっていることが、全くマッチしていないように感ぜられるのであるが、このアンマッチ感をど

うしてくれるのか。

まとめの意味も兼ねて、これまた一年前の論考であるが参考のために掲載して、ひとまず

このテーマを終了としたい。

 

 
【第165回】 2011年8月23日 相沢光一 [スポーツライター] 
http://diamond.jp/articles/-/13661
日本野球界WBCボイコット騒動の
根っこにある問題は何か


 2013年春に行われる第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に、日本野球界

が「現状では参加できない」という姿勢をとっている。


 ご存じの通り、日本は06年の第1回大会、09年の第2回大会を連覇し、日本中を歓喜

せた。その王者が参加を渋っているのだ。どうしてなのか。新聞等でも取り上げられてい

るが、改めてボイコット騒動が起きた経緯を整理しておこう。


Img_3070orbit1129copy
LONDON OLIMPIC PARKの ArcelorMittal OrbitTower,115mの展望タワーである。ルクセンブルグのアルセロール社をインドの鉄鋼会社Mittal Steelが経営統合したArcelorMittal鉄鋼会社の寄付により、オリンピックパークの記念碑になるように意図して作られた。
Orbitとは周回軌道を意味するので、OrbitTowerとは螺旋タワーと言った意味なのか。

がんばれ、日本!
(続く)