尖閣諸島問題その2(36)

この漢文の読み下し文も次に示す。

これは
http://senkakusyashintizu.web.fc2.com/page020.htmlに記載されていたものである。

詳しくはこちらも是非ご一読願う。

 
 

- 読み下し文 -
(漢文に詳しくない管理人の読み下しだから気をつけて読んで下さい。) 

 
 

  感謝状

中華民国八年(大正8年、1919年)の冬、中華民国福建省恵安県の漁民

郭合順ら三十一人が風に■(遭?)い難に遇って飄泊(iひょうはく)し、

日本帝國(国)沖縄縣(県)八重山郡尖閣列島の和洋島(魚釣島の別名)に至る。

日本帝國八重山郡石垣村の雇(職員)玉代勢孫伴(たまよせそんはん)君は

熱心に救護し、(彼らを)故国に生還するを得さしめた。洵に救災恤■(※01)に属す。

當に仁たるに譲らざるべし。深く感佩(※02かんぱい)に堪えず。特にこの状を贈りて

以て謝忱(※01)を表(あらわ)す。

   中華民国駐長崎領事馮冕(ひょう・めん)

中華民国九年(大正9年、1920年)五月二十日

※01 恤隣の「恤」(じゅつ)はあわれむ、隣の文字は今回長崎領事馮冕の沖縄県知事に宛て

た公電の訳文より明 らかになった。(23.10.27)

※02 感佩(かんぱい)、深く心に感じて忘れないこと。

※03 忱の読みは「シン、まこと」。謝忱は辞典にはない。「表謝忱」は感謝のまことを表すとい

う意味だろうか。 (暫く謝悦ではないかと思っていたが、「謝悦」も辞典にはなく、そのままの

「忱」に戻し訂正した。)

http://senkakusyashintizu.web.fc2.com/page020.html

 
 

先の感謝状の記事は「琉球新報」のものであったが、次のものにはその「琉球新報」の本物

(写真)が載っているので、ぜひ訪問していただきたい。

 
 
討議資料
琉球新報 2010年11月28日
  
八重山郡尖閣列島」中国からの感謝状に明記 」 石垣市内で発見
http://www.ntt-i.net/kariyushi/yaeyama_kansha.html

 
 

このように明らかに「尖閣諸島」は、誰が見てもれっきとした「日本領」なのである。では、なぜ

中国はずうずうしくも「
釣魚島などの島嶼尖閣諸島)は昔から中国の領土。」などと抜かしてい

るのか。


それは中国が、「尖閣は中国領」だと言い続ければ、そのうちに本当にそうなると思っているか

らである。ではなぜそうなると思っているのか。


これには中国の国内事情がある。中国は共産党一党独裁の国である。独裁国家であるか

ら、何をやるにしても共産党がそうしたいと思えば、すぐに出来るのである。しかしこのところ中

国人民の意向を無視することが出来なくなっている。そのため尖閣諸島を中国が奪い取るた

めには、人民の支持がどうしても必要となったのである。だから今から「尖閣は昔から中国領

だ」と言い触らしているのである。そうすることによって、中国人民を中国共産党政権が先導

して、人民の気持ちをその気にさせると言う意図があるのである。恐るべし、中国。だから中

国に対しては、一時たりとも気を抜いてはいけないのです。


わかりますか、民主党の皆サンよ。


このように中華民国時代から尖閣諸島は日本領だと認めていたと言う事実を、中国は完全に

圏外に棄てている。日本政府は、もっともっと強行にこのような事実を中国人民に流すべきで

あろう。


中国ではこれらの事実に対して、どのように行動しようと思っているのであろうか。


「漁政33001」が新たに現れた翌日の2012.7.13、中国は「尖閣諸島問題では、一戦も辞さ

ない
」と政府高官が発言したと言う。何と挑発的なことか

 
 

尖閣問題で「日本と一戦も辞さない」中国高官
2012.7.13 00:24 [中国]

 中国国土資源省国家海洋局が所管し、海洋権益における法執行をになう「海監総隊」の

孫書賢副総隊長が、「もし日本が釣魚島(沖縄県尖閣諸島の中国名)問題で挑発し続ける

なら、一戦も辞さない」と発言したと、台湾の有力紙、聯合報などが中国海南省海口発として

12日の電子版で報じた。


 「2012海峡両岸南海問題学術会」の席で孫氏が11日に語ったという。孫氏は、同時に

シナ海の領有権問題
ベトナムやフィリピンについても「一戦を辞さない」と発言したとされ

る。(台北支局)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120713/chn12071300250000-n1.htm

 
 
台湾の聯合報どころか、中国本国の共産党機関誌の人民日報までもが、尖閣武力行使

示唆しているのである。

(続く)