人民日報、尖閣で武力行使示唆
2012.7.13 22:47 [尖閣諸島問題]
【北京=川越一】中国共産党機関紙、人民日報は13日付のコラムで、日本政府の国有化方
針など沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる日本の行動を非難し、武力衝突の可能性を
ちらつかせて挑発した。
同紙は、2010年の中国漁船衝突事件で中国人船長が拘束された一件や、離島の命名や
購入計画、視察や周辺海域での釣りなどを列挙して「茶番」と呼び、「短絡的な戦略だ。(中国
を)挑発することで自分に陶酔している」と断じた。
そして、「国と国との関係は子供の遊びではない」として、「(挑発が)度を越せば、釣魚島問
題を制御できなくなる危険性がある」と強調。「日本の政治家たちはその覚悟があるのか」と
詰め寄った。
同紙は今年に入ってから度々、尖閣諸島を「核心的利益」と表現しており、今回も「国の核
心的利益について、中国は半歩でも退くことはない」と強硬な論調を展開。武力行使もいと
わないことを示す言葉を使うことで、日本側の動きを牽(けん)制(せい)する意図がうかがえる。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120713/chn12071322480006-n1.htm
しかも中国の軍部は、沖縄までもが中国の属国だったと、抜かしているのだ。どうせ言うの
なら、韓国(朝鮮)は中国の属国だった、という方が正しい。
中国軍高官「沖縄は属国だった」
2012年7月14日(土)08:14
【北京=川越一】沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権問題に絡み、中国国防大学戦
略研究所所長の金一南少将が「沖縄は中国の属国だった」との“暴論”を展開していたこと
が13日までに明らかになった。現役軍高官の発言だけに、波紋を呼びそうだ。
中国国営ラジオ局、中央人民広播電台のウェブサイトに掲載されたインタビューによると、金
氏は「釣魚島問題に関しては、必ず行動を取ることが必要だ。さらに大きな見地からみれば、
今後(議論を)始めなければならないのは沖縄の帰属問題だ」と訴えた。
金氏は、日本が1879年以降、「琉球」を強制的に占領し、住民に琉球王室や当時使われて
いた清国の年号や銅銭を忘れさせるために「沖縄」と改名したと主張。日本の占領を認めるに
足る国際条約はないなどと持論を展開した。
さらに「沖縄は当時、独立国家として中国の属国で、中国との関係が非常に近かった」と
世論を扇動。中国のインターネット上には「琉球群島は中国の属地だ。日本は出ていけ!」
「人民解放軍よ、早く琉球を解放して」などの過激な意見が寄せられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120714-00000094-san-int
このような嘘八百の国内外にらばら撒いて、中国人民を洗脳しているのである。丁度韓国
が「竹島は韓国のものだ」としているように、中国もこの手の宣伝工作が激しくなってきてい
る。日本はこの点大いに注意しておく必要があるし、それに対処する準備を怠ってはならない
のである。先ずは大量の中国漁船の領海侵犯をどう防ぐかを、シミュレーションしておく必要が
ある。何が起きても驚くことなく、冷静に日本の法律に沿って対処できるように、法律的にも能
力的にも準備を完全にしておくことである。聞くところによると海上保安官はこのような事態に対
して、法律的に対処できないと言う。だから海上保安官が警察権を十二分に行使できるよう、
早急に法律を整えて欲しいものである。(今国会で海上保安庁法?の改正があり、それは可能
となった由。)
中国軍のこのような強気の発言は、どうも次期国家主席となる習近平の意向があるという。
習近平は武闘派と聞くが、将に嘘ではなかったと言うことである。
尖閣「中国軍が職責」国防省表明 背景に習氏意向か
2012.7.31 20:56 [中国]
記者会見で日本を牽制する中国国防省の耿雁生報道官=31日、北京市内(共同)
【北京=矢板明夫】中国国防省の耿雁生報道官は31日の記者会見で、沖縄・尖閣諸島
(中国名・釣魚島)について「日本側は中国の主権を侵害する誤った発言をしている」と不快
感を表明したうえで、国家主権と海洋権益を守るために「軍としての職責を果たしていく」と
述べ、日本を強く牽制(けんせい)した。中国軍関係者による対日強硬発言が最近相次いでい
るが、背景には今秋に最高指導者に就任する習近平国家副主席の意向があると指摘する
声がある。
東京都の石原慎太郎知事による尖閣諸島購入構想が発表されて以降、中国外務省は反対
の意向を繰り返しているが、胡錦濤主席、温家宝首相レベルの指導者はこの問題についてほ
とんど直接言及していない。南シナ海問題で東南アジア各国との緊張が高まるなど、中国の
外交環境は悪化しており、日本との本格的対立を避けたいとの思惑があるからだ。
その一方、軍関係者の強気な発言が目立つ。中国軍事科学学会副秘書長の羅援少将
は7月9日付の中国紙への寄稿で、尖閣諸島付近に軍事演習地区を設けるべきだと提案。
中国国防大学の金一南少将も同時期、中国メディアの取材に、「沖縄は中国の属国だった」
との暴論を展開した。両少将はいずれも習氏が率いる元高級幹部子弟で構成する太子党の
メンバーで、習氏の意向を反映していると指摘されている。
党内の権力闘争で胡錦濤派に押されている習氏が唯一対抗できるのは軍内における影響
力だ。軍内に太子党の仲間が大勢いることが、胡主席にない習氏の強みだ。軍関係者の多く
は尖閣問題での胡主席の対応を弱腰と批判しているとされる。実際、同問題をめぐる世論調
査では、「武力行使」を支持する中国人が9割を占めており、習近平派は世論にあわせ、胡
錦濤指導部を強気の発言で牽制、自らの求心力を高める狙いがありそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120731/chn12073120570009-n1.htm
中国政府が好戦的なら中国の民間は更に好戦的だ。中国の御用新聞と言えば御用新聞であ
るが、環球時報が中国政府に「ヤレ!、ヤレ!」とけしかけているのだ。
(続く)