W.Cupブラジル大会出場決定おめでとう。(1/2)

サッカーW杯アジア最終予選・豪州戦2013.6.4埼玉スタジアムで行われた。


試合は完全に日本が負けていた。押し気味に試合を進めていたのは、前半戦の一部だけ

だった。本田にせよ、香川にせよ、決定力が全くない。


後半の35分までは何とか持ちこたえていたが、後10分このままで続行しておけばよかった

ものと後から感じたのであるが、それまでよく守備にも走り回っていた前田にかえてDFの

栗原を入れ、本田を1トップに移した。その直後豪州のオアーにボールを奪われてもつれた

まま日本ゴールサイド近くまで運ばれてしまった。守備が手薄になったからだ。こんな時に

は前田だったら執拗に守備に動いたであろう、と思いたくもなる。


そのオアーが左クロスを、苦し紛れに日本ゴールに向かって上げた。意表を突かれた川島

の上をゆっくりと流れて、そのままゴールに吸い込まれてしまった。手痛い失点となった。


これで日本は負けた、と誰もが感じたことと思う。


その後日本は内田、岡崎に変えて、ハーフナーと清武を投入。


ロスタイム直前本田が、破れかぶれの、ロングシュート。それが運よく相手DFに当たり

コーナーキックを得る。豪州サイド左のコーナー、初めてのショートコーナーだ。遠藤から

本田へ。ドリブルした本田がゴールめがけて低いシュートを放つ。それが、ペナルティーエリ

ア内の相手DFの左腕に当たる。後半45分、日本はペナルティーキックを得る。


それを本田がゴール中央へ蹴りこむ。左へ飛んだゴールキーパーの足の上をボールは

ゴールに吸い込まれる。アディショナルタイムに、日本は劇的な一点をもぎ取り、辛うじて同点

に持ち込むことができた。


これでアジア最終予選B組み2位以上が確定して、世界で最初にW杯出場が決まる


全くハラハラさせる試合だった。こんなにハラハラドキドキしなくても、取れるときにしっかり

と得点しておけば、何のことはないのだ。そんなチャンスは何回もあった。本田も数回そん

なチャンスを外している。日本は決定力が無い、とよく言われる。こんなに本田のPKが話

題にあがるようでは先が思いやられる。本田のPKなんぞは何のことはない、それよりも

定機に外したことを話題に上げなければならない、と思われるのだが。そのひとつが、ペ

ナルティエリア内で、あろうことか相手にやさしいパスを出しているではないか。これなど

田の言い訳を聞きたいものだが。


しかし本田は、翌日のさいたま市内での共同記者会見では、自分の事を棚に上げて言い

たい放題であった。個人名8人の名前を挙げて、公開説教をしたという。そのニュースをよ

く見ると、どうも自分のことは棚に上げているようだった、これではこの公開説教の意味が

無い。これではこれから始まるイラク戦も危なっかしいものだ。

 

 

 


本田W杯優勝へ前代未聞の名指し公開ゲキ
2013
66日(木)08:24
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(日刊スポーツ)
 

世界最速で14年W杯ブラジル大会出場を決めた日本の絶対的エース、MF本田圭佑(26

CSKAモスクワ)が5日、公言する「W杯優勝」を実現するため、公の場で仲間に課題を

突き付けた。自身の土壇場での同点PKによるW杯出場決定から一夜明け、さいたま市

で行われた共同記者会見に参加。ひな壇の端から同じ壇上に並んだ仲間に「個」の大切さ

を説き、前代未聞の公開アドバイスを送った。


 公言する「W杯優勝」へ、残された時間は1年。ひな壇の前列左端に陣取った本田は、公

式会見で前代未聞の公開アドバイスを送った。主力の名を順に挙げて各自に課題を突き

付けた。彼らのプレーに不満をあらわにしたわけではない。本田にしかできない期待と信頼

を込めた叱咤(しった)だ。


 「この1年は短いですが、考え方によってはまだ1年もあるという見方もできる」。「個」とい

う単語で個人の一層のレベルアップを説き、重みのある口調で各ポジションの選手名を挙

げた。


 本田 個というのは昨日、GKの川島選手がしっかりと1対1で守ったところをさらに高める。

今野選手がケーヒルに競り勝ったところをさらに勝てるように磨く。佑都(長友)、真司(香川)

がサイドで個人で突破していた精度をさらに高めて、ブラジル相手にでもできるようにする。

ボランチの2人(長谷部、遠藤)がどんなにプレッシャーがきても必ず攻撃陣にパスを供給

できるように、そして守備ではしっかりと常にコンパクトに保ちながらボール出しを90分間繰

り返してやる。岡崎選手前田選手が、決めるべきところをしっかり決める。


 世界の頂点まで駆け上がるため、今のタイミングこそが仲間に訴えかける場だと、冷静に

判断したからこその発言だった。


 本田 最後は個で試合が決することがほとんど。日本のストロングポイント(長所)はチー

ムワークなんですけど、そんなことは、僕らは生まれ持っている能力なんで。どうやって自立

した選手になって個を高められるか。自分が前に出るという強い気持ちを持って、集まって

いるのが代表選手だと思う。


 受け取る側の性格、反応まで考慮しての発言。言葉にトゲはあるが、細かい気配りもある。

 直前に「ビッグクラブの人と一緒にプレーできるのは本当に楽しい」と言ったいじられキャ

ラの先輩今野にはあえて苦言も。「今野選手みたいに憧れみたいな気持ちで持っていても

らったら困る。大先輩なので、どんどんアドバイスをくれればいいと思っています」。「大

先輩」という言葉で気遣いも交ぜつつの刺激だった。日本中を熱狂させたピッチ上に続き、

会見も完全に本田の独壇場となった。【八反誠】
http://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/p-sc-tp3-130606-0002.html
(続く)