W.Cupブラジル大会出場決定おめでとう。(2/2)

8人と言うのは、GKの川島選手、DFの今野選手、MFの佑都(長友)真司(香川)、ボラ

ンチの2人・長谷部遠藤、そしてFWの岡崎選手前田選手だ。自分の反省は入ってい

ない。PKを決めて同点として、引き分けた、そしてブラジルW杯の出場を決めた、それでよ

いではないか、と本田が思っているとしたら、それは大間違いなのだ。


これでは困るのである。もっと戦略的に反省してもらわないと、W杯などでは戦えないよ。

やるのなら非公開の場で、チームとして主将の長谷部なども入れての反省会をやるべきな

のである。やっているかもしれないが、それならそれで公開の場で説教などはするべきでは

ない。議題の第一は、なぜ決定機に得点できなかったのか、だ。率先して本田が自己反省

の弁を述べるべきである。そうすれば、日本チームは更に結束が固く、強くなる。公開説教

だけでは、個の力は強化されないよ。


案の定(と言っても本田は出ていなかったが)、2013.6.11のW杯最終予選のドーハでのイ

ラク戦は、誠に危なっかしい試合であった。これでは「ドーハの悲劇」の借りは返せていな

い。やっと勝ったと言った試合ではなかったか。こんな試合運びをやっているようでは、コン

フェデレーションズ杯は全敗に終わってしまうのではないかと危惧している。

しかも役に立つ全敗でなく、全く惨めな負け方で、だ。


イラク戦はなんとなくギクシャクした試合運びであった、と感じたのは小生だけではないであ

ろう。これも本田の余分な公開説教の為せる影響ではないかと思っている。自分の反省も

述べずに、他人の個の実力の向上が必要だ、などと公開の場で発言すれば誰だってミスし

ないようにと硬くなるものだ。ましてや37℃と暑い中での試合である、硬くならなくても、何

らかの影響が選手達の気持ちの中に残った筈だ。それが選手達の動きに影響しなかった

とは、言えないのである。


もちろん「個」人の実力の強化やレベル向上は必須事項である。しかし考えてもみたまえ。

体格的に日本人はやや劣っているから、いくら「個」を高めよと言ってもその内容は漠然とし

ているよ。もっとしっかりケーススタディでそれを示してもらわないと、夫々みんな勝手に

「個」と言う概念を解釈してしまうのではないかな。だから「反省会」をやれ、と言っている

のだ。もちろん当然のこととして、そんなことは実施されているものと思うのだが、それなら

それで、そこで議論すればよいことを公開の場で言うには、もう少し表現を考えるべきであ

ろう。


もちろん一対一での対応も重視しなければいけないのだが、必然的に(体格的に)劣るとこ

ろがあればお互いに助け合って対抗する、と言うのがチームと言うことでしょう。それをパス

サッカーと言っているのではないのか。Jリーグでは通ったパスが、国際試合では通らない

ものだ。相手を考えて動け、と言うのが「個」を高めると言うのであれば、具体的にケースで

討議してほしいものだ。


似たようなケースプロ野球にもある。それは北海道日本ハムファイターズである。


似たようなケースと言うことは、何か異質な事が起こっている、と言う意味だが、


現在の成績H.Pageによると、2013.6.11現在で23311引き分けで、勝率0.426

パリーグ最下位である。

然るに昨年の2012年の成績は、144試合745911引き分けで勝率0.556で、パリーグ

優勝チームであった。2012年の日本シリーズは、残念ながら巨人に42敗で負けてしまっ

たが、その北海道日本ハムファイターズが、今年は現時点ではパリーグ最下位に低迷して

いる。


一年目でパリーグ優勝を果たした栗山英樹監督の采配が冴えていたのであろうが、今年

はどうしたことであろうか。選手の入れ替えなどの影響もあろうとは思うが、小生は、その

ファイターズに異質なものが入ったことがかなり影響しているのではないかと、思っている。

それは高卒出で投手兼野手を務める「大谷翔平」の存在である。本人の秀でた能力や努力

を否定するものではないが、チーム内でちやほやされてはいないとは思うが、特別な存在

して取り扱われており、居並ぶ選手達にしてみれば、努力してここまでやってきているの

に、そうまで特別扱いされている存在には、何か眩(まぶ)しいものを感じている筈である。


それが選手の気持ちや動きに何らかの影響を与えていないとは言えば、嘘になる。その結

果が最下位なのであろう。大谷翔平をどう育てるのかは小生にわからないが、素人的に言

えば、少なくとも一年間はみっちりと二軍で他の選手以上に訓練させて、誰が見ても実力を

認められてから一軍にあげると言う普通の方法がよいのではないかと感じている。二刀流

でゆくと球団も本人も納得しているのなら、人の2倍の努力をすべきだし与えるべきなので

ある。そうでなければ何時までも特別扱いで尊敬されないし、受け入れられないであろう。

(終り)